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物書き。ここには頭に浮かんだシリアスめの事柄を書き置いています。ホーム:https://www.happy-free-megulife.com/

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自由意志という名の幻想:それでも自由になるには

「自由」は、誰しもが心の中で求めているものの一つかもしれない。 何もかもを自分で好きに決められるというのは幸せなことだ。(もちろん過度な自由は、退屈や責任といったこととも裏腹ではあるが) 逆に頭に浮かんでいることを自由にやれないというのはかなりの苦痛だ。それは忙しさや世間体、金銭的な問題にせよ、制限が生じるとまるで獄中にいるような感覚になる。 自由というのは人間の幸福に欠かせない。 人類はこれを獲得するために世界中で戦いや運動に明け暮れ、現在のそれなりに自由を謳歌でき

    • 「感動」を引き起こす二つの主要なもの

      私たちは一体どのようなことに感動するのか。 ここを考えてみるのは意外と面白かったりする。 何に心を動かされるのかというのは、食べ物の好みと同じで人それぞれ個人差が大きい。そこにはその人らしさがとてもよく現れる。 (ちなみに感動することで脳内ではドーパミンが分泌され、我々はある種の快楽のようなものを感じるらしい) 結局人が感動するのは、自分が大事にしているものが形になっていたり、表現されているのを目の前にした時というのは間違いなさそうだ。 (これは各々が何を「上手い絵

      • 読書をした方がいい理由:ここでしか得られないもの

        本を読むことで得られるものについて考えていきたいと思う。 まずは知識が増えること。これはやはり大きい。 普通に生活しているだけでは決して触れられない情報に触れられるのは、読書の大きな魅力の一つだ。本を読むことで自らの世界を広げることができる。 知識の数は選択肢の数であるというのは間違いないだろう。限られた行動範囲でしか生きられないのと、多くの知識を元に将来を選択し、自分に合ったところで生きていけるというのは大差だ。(知りすぎて逆に迷いが生じて動けないというジレンマもある

        • アドラー心理学に学ぶ、幸せの本質

          フロイト、ユングに並び三大心理学の一つに数えられるアドラー心理学。 その内容からは私たちの幸せというものについてとても考えさせられる。 書籍で特に有名なのが「嫌われる勇気」 あまりこうした本に興味がない方でも、タイトルくらいは聞いたことがあるかもしれない。 ここでは、この「嫌われる勇気」の内容を中心にアドラー心理学から幸福の本質について考えていきたいと思う。 自分の中の価値観を変えたいという方には必見の内容だ。 「全ての悩みは人間関係」アドラーは、私たちの抱える悩み

        自由意志という名の幻想:それでも自由になるには

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          本当に生きづらい人の気質について

          一般に生きづらいと言われるタイプの人間には、自分一人や一つの世界で耐え忍ぶタイプ、それに我慢できずに反発していくタイプなどがある。 たしかにそれらも日々ストレスやモヤモヤに苦しむことになるかもしれない。ここには得てして対立が生じることになる。 しかし真に生きづらさを感じるのは、そうした対立する二つの集団の間で板挟みになっているタイプの人間であるように思われる。 表面的にはニコニコしていて穏やかで優しい印象を抱かせる人たち。たがその内面にものすごい葛藤を抱えることになる。

          本当に生きづらい人の気質について

          「成功したから幸せ、幸せだから成功する」論争の結論

          私たちは皆「幸せになりたい」と思って、毎日を過ごしていると言っても過言ではない。 そんな中でよく目にするのが「幸せになりたいから成功するんだ」と息巻いて、今をひたすらに耐え、努力を積み上げようとする人たち。 「幸せのために成功を目指す」というのは一見、至極真っ当な考えのように思える。 しかしこの考えに異を唱え、正反対の主張があるのも事実。 「成功したから幸せ」なのか「幸せだから成功する」のか。 結論としては「幸せだから成功する」ということになる。 世間的なイメージ

          「成功したから幸せ、幸せだから成功する」論争の結論

          若さ、可能性への渇望。不可避の感情とどう向き合うか

          私たちは10代や20代の人たちを見て「若くていいな」と思うことがある。 その子たちの姿からは、これから何にでもなれるような将来に対する無限の可能性を感じることができるからだろう。そこには羨望や嫉妬も見え隠れする。 自分の場合はもうだいたいの人生の形が見えてしまって、ここからは希望や胸の高鳴りが感じられにくい。(よって自らの夢を他者に託したりもする) 大人になるにつれて、自らの人生に諦めの感情が生じるのもこういった面が大きいように思われる。 だが一方で若い世代は、その可

          若さ、可能性への渇望。不可避の感情とどう向き合うか

          一日の幸福度、その最大化法を本気で考える

          「幸せで有意義な毎日を送りたい」 こう思う方が世の中のほとんどであるというのは、疑いのようのない事実だろう。 日々を充実させることができれば、ひいては人生全体の充実にも繋がる。 では実際にどのような行動をとれば、毎日の中で幸せを感じることができるのか。 今や科学も進歩し、私たち人間がどのような時に幸福を感じ、その状態を引き起こせるかということがわかってきているのも事実。 もちろん個人差はあるが、大方の人に当てはまるものを見ていくことで、自らの幸せについて考えることが

          一日の幸福度、その最大化法を本気で考える

          哲学者に学ぶ、正しい読書法

          読書を始めようと思う方や既に読書が習慣になっているという方も 「具体的にどのような読書をすれば良いのか」 と疑問を持つことはよくあるだろう。 このように考えるのは何も今の我々に限ったことではなく、歴史上においても人類は「最適な読書」というものへの答えを探してきた。 そんな疑問に確固たる答えを示し、一つの道しるべとなってくれるのが、ショーペンハウエル著の「読書について」 わずか150ページほどでありながら、その内容は非常に本質的で、読書に対するイメージを大きく変える力

          哲学者に学ぶ、正しい読書法

          人が死ぬ時に後悔する7つのこと

          一度きりの人生。 どうせなら最後に「やり切った」と思える人生にしたいもの。 しかし「どのように生きれば、最後に充実感を感じられるような人生を送れるのか」
の答えをいきなり出すのは難しい。 そんな時にヒントとなってくれるのが
「過去に人が死ぬ時に後悔したこと」だ。 「こんな人生を送れば良かった」「あんなことをしておけば良かった」 という過去の声に耳を傾けることで、逆説的に自分がこれからどのように生きていくべきなのかの道しるべを得ることができる。 ここでは人が死ぬ時に

          人が死ぬ時に後悔する7つのこと

          就活で地獄を見た話

          就職活動。 それは学生にとって一つの大きな通過儀礼と言える。 私自身、就職留年を含む2年間就活というものをした。 が、いかんせん苦手だった。 (大学は早稲田で世間的にはいわゆる高学歴なのに、これだからタチが悪い) 自分なりに全力を注いだが、思い通りの結果が得られずそれなりに失望もした。 今回は、そんな私の就活での失敗談を赤裸々に紹介していきたいと思う。 この経験が現在にどう活きているかの振り返りもあるので、今同じような境遇にいる方や何かしら辛い思いをしている方の

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          嫉妬の解剖学

          「嫉妬」とは、自分より優れていると感じる人に対する妬みや嫉みの感情のこと。 私たちは周りの人やSNSで見かけた人に、気づいたらこの嫉妬の感情を抱いてしまいがちだ。 嫉妬は人間の「七つの大罪」の一つに数えられるほど、根源的であり長らく人類と関わりがある。 そんな嫉妬心に囚われてしまうと、目の前のことを心から楽しめなくなったり、日々の幸福感が下がってしまうなど良いことがない。 この嫉妬がなぜ生じるのか、その心理的背景や社会的要因に焦点を当てて考察していきたいと思う。 比

          嫉妬の解剖学

          「罪と罰」読み解き

          「ドストエフスキー最高傑作」の一つと称される「罪と罰」 後世にも多大な影響を与えている世界文学の名作だ。 この作品を雑に分類すると「クライムサスペンス」だが、そこはさすがドストエフスキー。 ただのサスペンスでは終わらせない。 聖書の「ラザロの復活」や「楽園追放」を引き合いに出して、二人の男女の復活の物語が描かれる。 哲学的論考も含んだその世界観はとても作り込まれている上に、読み終えた際には大きな感動を味わうことができる。 数ある文学作品の中でも、間違いなく読む価値

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          「三大幸福論」に学ぶ、幸せの本質

          「幸せ」とは何なのか。 誰しも一度はこれについて考えたことがあるかもしれない。 一度きりの人生、どうせなら幸せな人生を過ごしたいものだ。 そんな時に役立つのが「幸福論」 幸せについて、哲学者が本気で考えたことがまとめられている。 文明は大いに発達せよ、当の人間の中身は大昔とそれほど変わっていないため、その内容は今なおとても参考になる。 ここでは「三代幸福論」と言われる、アラン、ラッセル、ヒルティの3つの幸福論から、幸せの本質ついて考えていきたいと思う。 アランの

          「三大幸福論」に学ぶ、幸せの本質

          日本の「禅」、なぜ今世界で流行るのか

          「禅」 この言葉は、海外でもそのまま「zen」と呼ばれて馴染みのあるものになっている。 元々は鎌倉時代の新仏教に源流を持ち、そこから武士や貴族などのいわゆる上流階級を中心に普及していた。 Appleのスティーブ・ジョブズも興味を持ってこれを学んだということでも有名だ。 彼が禅から受けた影響はとても大きく、これによりMacBookやiPhoneなどの大ヒット商品生まれたという人もいるくらい。 現在ではGoogleやFacebookなどアメリカの先端IT企業でも「禅」に

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          絶望の解剖学

          絶望はとても恐ろしいものだ。 一切の希望や望みを失った状態とも言い換えられる。 これが原因で鬱になったり、破滅的な行動を取ったり、時には自ら命を絶ってしまうこともある。 一体、人はどういう時に絶望するのだろうか。 これは絶望的な状況に置かれた人たちの心理を探ってみることで、ある程度の共通点が見えてくる。 ここでは絶望を引き起こす要因を探っていきたいと思う。そこからは何らかの学びがあるかもしれない。 現代の日本において普通に生活していればなかなか訪れない刑務所への収

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