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『生産性 マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』~読書記録vol.29~

たとえば、スタッフが徹夜して仕上げてきた資料の出来がとてもよかったとしましょう。それを見て「すごいな!よく頑張った!」と上司が褒め、高い評価を与えれば、そのスタッフは次も徹夜します。それを見ている周りのスタッフも同じことを始めます。
この上司の言葉は「仕事の出来と、徹夜をして頑張ったこと」をセットで褒めていると解釈されてしまうからです。

これでは結局のところ、組織の意思として長時間労働を推奨しているのと何も変わりません。

『生産性 マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』p.75


こういう時、あなたが上司の立場なら、どう声掛けしますか?
この答えが、この本に載っていました。

ということで、
『生産性 マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』を読みました。
サクっと備忘録がわりに読書記録を書きます。



▼こんな人にオススメ

・「生産性ってどうやってあげるの?」って思っている人
・「管理職になったんだけど、チームの生産性を向上するためにはどうすればいいの?」って思っている人
・「トップパフォーマーの潜在力を引き出すには?」って思っている人

▼一言で言うと

「いかに組織と人材の生産性を上げるか」について書いた本

▼印象に残ったこと

●「成長するとは、生産性が上がること」

●「イノベーション自体を生み出すプロセスには、生産性を持ち込まない方がいい」

●生産性向上のための4つのアプローチ
・イノベーション(革新)
・付加価値アップ
・インプルーブメント(改善)
・コスト削減

何よりも一番印象に残ったのは…これですね!
冒頭にご紹介した文です。

働き方を変える上司の一言

たとえば、スタッフが徹夜して仕上げてきた資料の出来がとてもよかったとしましょう。それを見て「すごいな!よく頑張った!」と上司が褒め、高い評価を与えれば、そのスタッフは次も徹夜します。それを見ている周りのスタッフも同じことを始めます。
この上司の言葉は「仕事の出来と、徹夜をして頑張ったこと」をセットで褒めていると解釈されてしまうからです。

これでは結局のところ、組織の意思として長時間労働を推奨しているのと何も変わりません。

p.75

こういう時、あなたが上司の立場なら、どう声掛けしますか?

本書では、こう書かれています。

ここから先、一日ぐらい経ったら有料公開にしようと思います。


そうではなく、上司は部下に「資料はよく出来ている。すばらしい。ところでこれはいったい何時間かけて作ったんだ?」と問うべきなのです。

「徹夜しました」と言われたら、「徹夜!?じゃぁおとといからやっている全体で30時間ぐらいかけたのか?なるほど。今回の資料は本当にいい出来だから、次はこのレベルの資料が15時間ぐらいでできるようになったら一人前だな。そうなったらすごいと思うよ。」と褒めるべきなのです。

反対に、ごく短い時間で仕上げたと言われたら、「それだけの時間でこのレベルの資料を完成させられるなんてすばらしいな。どういうやり方で情報収集や分析をやっているのか、ぜひ次の会議でみんなに方法論を共有してくれ」と褒めればいいのです。

日常的にこういう褒め方をしていれば、本人はもちろん、それを耳にする全スタッフが「どうやったらより短い時間で高い成果を出せるようになるか」と考え始めます。職場の全員に生産性の意識が芽生えるのです。

p.75

改めて生産性を意識しようと思える本でした。


…とここまで書いたのが3週間以上前。

最近は、
生産性意識する前に、
まずは仕事をこなすことにいっぱいいっぱいではあるのですが。

生産性を意識できるのって、
担っている仕事内容全貌が分かってからの段階かな、とも思うFPむーでした。


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