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選挙の公約を見て調べていたら、衝撃の事実にたどり着いてしまった

※一部修正しております。ご了承ください。(2021.11.5)

毎晩毎晩、色んな会話をしているわたし達夫婦。何の話をしたかサッパリ覚えていないことがほとんどだけど、昨日の夜はなかなか衝撃的だった。

ので、ちょっと書いておこうと思う。

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投票日の前日、
土曜日の夜。

改めて、各政党の公約を確認しようと新聞を見て、ふと目に留まった。

年収1000万円以下の所得税を「免除」



正直なところ、

え、ほんまに!?
それで日本やってけるの?
日本の税収入、大丈夫なん?

と思った。


だから、横に座っている夫に言ってみた。

私:「年収1,000万円以下の所得税免除やって。すごいね。年収1,000万円以下の所得税の金額って、所得税全体の何%ぐらいなんやろ?30%ぐらいなんかな?」

夫:「いやいや、もっとあるやろ。70%ぐらいあるやろ。知らんけど。」

私:「え、でもそんなにあったら困るやん。70%もある所得税の収入がなくなったら、日本としては困るやん。」

夫:「でも日本人のほとんどは年収1,000万円以下やで。」

私:「確かに。」
  


私はこう考えていた。

立憲民主党が、年収1,000万円以下の所得税を免除と言った。
ということは、その層の所得税を免除しても、日本の国家予算は成り立つのではないだろうか。
じゃないと、こんなこと言わないでしょ。
年収1,000万円以下の所得税なんて、所得税全体のきっと3割ぐらいなんじゃないかな。

年収1,000万円以上の人は少ない。
日本全体の2%もいないと聞いたことがある。
でも、所得税は、年収が上がれば上がるほど税率が上がる。
そして例えば、今度宇宙へ行く前澤さんみたいにめちゃくちゃ稼いでいる人が、めちゃめちゃすごい金額を納税しているはず。億単位で。
知らんけど。

年収1,000万円を超える人は少ないけれど、
年収高い人ほどすごい金額の税金を納めているのだ。
だから、年収1,000万円以下の所得税を免除しても、日本はやってけるのだ。
きっと。


ということで、調べてみた!
気になったことは、調べてみるに限る!
一次情報へGO!!


◆年収1,000万円以下の人たちの所得税は、所得税全体の何%か


みんなも考えてみて。

年収1,000万円以下の人たちが払っている所得税って、
日本の所得税全体の何%ぐらいだと思う?

1.35%
2.55%
3.77%


結論から言おう。

なんと、55%だった!!

ソースはこちら。国税庁。

※ここから修正入れました。
なんとこのデータ、平成10年でした。古すぎました…!
ごめんなさい。
ヤヨロズさん、ご指摘ありがとうございます。

なので、最新のデータ情報は、このnoteに書きました。
54%でした。よろしくお願いします。


※修正はここまでですが、ここからは古いデータを元に書いた記事です。ご了承ください。

このデータを見て思った。

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給与所得者全体の中で、
年収2,500万円超の人たちって0.2%しかいない。
でも、その0.2%の9万8千人が、8,696億円もの税金を納めてるんやわ。
所得税の中で、9.2%にもなるんやわ。

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所得税の約1割は、わずか0.2%の高額納税者が納めている!

やっぱり、私の思った通り。
めちゃくちゃ稼いでいる人たちが、めっちゃ税金を納めてくれてるねん。

でも。
全然足りない。


給与所得者の中で、年収1,000万円を超える人は、5.7%しかいない。

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ということは、年収1,000万円以下の人は94.3%もいる。

そして、年収1,000万円を超えている人たちが払っている所得税は、約45%だ。

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ということは。

年収1,000万円以下の人たちが払っている所得税が、55%を占めている。
(平成10年の場合)
最新令和元年の場合だと、54%を占めていました。


そう、54%も占めている。

ん?
ってことは?
年収1,000万円以下の所得税を免除したら、
所得税のうち54%がなくなりますけれども!?
日本、大丈夫??


そうなったら、気になるよね。
日本の税収のうち、所得税が占める割合が。

だってさ、考えてみて。
家計でもさ、毎月20万円もらっている基本給が10万円になったら大打撃だけど、毎月1万円もらっている交通費が5千円になったら…まぁ打撃だけど、大打撃ではないよね。

それと同じ。

◆所得税が、国全体の中で、どれほど影響を受けるのか


また国税庁のHPを調べてみた。


1つずつ見ていこー!

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収入全体   :106兆円6,097億円
公債金(借金):43兆円5,970億円(40%)


知る人ぞ知る。

日本の収入の40%は借金である。


おっと、本題はここじゃない。

残り60%、63兆円の収入源は?

所得税:18兆6,670億円

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うそやん!
63兆円の収入のうち、所得税が18兆円もあるなんて!
割合にして、約30%もあるで!!

そんなに影響大きいのに、年収1,000万円以下の所得税を免除したら、そのうち54%もなくなるで!


家計に例えてみよう。

収入全体    :25万円
借金からの収入 :10万円
借金以外の収入 :15万円
所得税からの収入: 5万円

借金以外の収入が15万円しかないのに。
そのうち、所得税からの収入が5万円。
なのに、その収入が3万円ほど減るんですわ。

影響大きすぎるやろ…!

毎月の収入が30万円の人やと、6万円減るのと同じやで!
大変やん!

これが個人や会社だったら、
「この減った収入をどこで増やす?もしくはどうやって支出を減らす?」
って絶対なるはずなんだけど、国ならならないんですかね。


あと、もっとビックリしたことがあった。
最後に気が付いた。

◆日本は働いている人が少なすぎる


この表をもう一度見て。

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給与所得者、4544万人しかおらへんねん。
日本の人口って何人おるか知ってる?
2020年で1億2580万人ぐらいおるねん…

給与所得者=労働人口だとすれば、
日本って労働人口が36%しかおらへんってこと…!?!?

というのが、最大の驚き。


※さらに修正
給与所得者=労働人口は、乱暴すぎました。
なので、労働人口を改めて調べました。
15歳以上の人口を分母にすると、労働人口の割合は62%でした。
詳しくは、こちらのnoteをご覧ください。


いや、知ってはいたよ。
高齢化がどんどん進んでいることを。
少子化もどんどん進んでいることを。
そして労働人口もどんどん減っていることを。

だから年金制度も維持できなくなってきているし、
老後2,000万円問題なんていうのも流行った。

でも、実際に、数字を見て。
働いている人がこんなに少ないという数字を。


あぁ、だからだ。

女性だろうが、
育児中の人だろうが、
介護中の人だろうが、
障がい者だろうが、
今まで労働市場では「マイノリティ」と言われてきた人たちを積極的に活用しないと、国も、会社も、本気で生き残れなくなった。
そういうことかぁ。

選挙の公約を調べていたら、思わぬところにたどり着いてしまった、投票前日の夜でした。


(2,520字)

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