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こういう出会いがあるからやめられない~新聞と私を4,900字で語ってみた~

先日、興味深いキャッチフレーズに出会いました。

『転職の思考法』『天才を殺す凡人』の著者がおくる、一生使える仕事術図鑑!!

気になるぅー!
一生使える仕事術図鑑っていうキャッチフレーズが良い。
とても良い。
この本、読んでみたい。
そう思いました。

このキャッチフレーズに、どこで出会ったかと言うと。
日経新聞です。
日経新聞の夕刊最終面にあった広告です。
こういう出会いがあるから、新聞って面白いんですよね。
ま、広告ですけど。


私、日経新聞を読むのが趣味なんです。

…って言ったらなんか真面目な優等生みたいな感じになっちゃいますが。「えー、新聞読むのが好きなんて…興味ないわ!特に日経新聞は。」って思う方もいるかもしれません。


そんな方にこそ!
ここからちょっと読んでみて欲しいんです。

なぜ私は新聞を読むのが好きなのか。
「銀行員なんだし、昔から新聞読んでたんでしょ。好きなんでしょ。」と思う方もいらっしゃるかもしれません。が、すっとこどっこい。全くそんなことはありませんでした。せっかくなので、新聞と私の歴史を振り返ってみます。

◆中高時代の新聞と私


私が最初に新聞をしっかり読み始めたのは、中学生の時でした。なぜ読み始めたかって?自主的に読み始めた?そんなことはありません。

宿題で出たんですよね。
あるあるー!
当時は朝日新聞の天声人語を読んで感想を、という宿題でした。
数ヶ月間ぐらいあったように思います。
ここで、コラムを読む楽しさに目覚めました。

とは言え、宿題が終わったら、新聞を読むのも終わりました。

次の新聞との機会も、また宿題。
高校生の時の宿題。
なんでもいいから新聞から好きな話題を見つけてきて、毎日まとめるというものでした。

ここでね、普通は時事問題とか、経済問題とか、そういうのをチェックすると思うんですよ。しかし、私が選んだのはなんと…小説!!

「は?」って思いますよね。
私も今ならそう思います。
たぶん、先生も「は?小説?」って思ったと思います。

でもその小説が面白くて。それの感想文を書いていました。
感想文って!
先生が意図していたものとはだいぶ違ったでしょう。
これが、私が中高時代の新聞との関わり方。
そして、宿題が終わると、やっぱり新聞とのご縁も終わりました。


◆大学時代の新聞と私

次に新聞を読み始めたのは、大学3年生の時。
大学3年生と言えば…そう、就活!
就活のために読み始めました。
たぶん、みんなあるあるですよね。

日経新聞を購読し始めて、分からないなりにとりあえず1面の記事だけは読む、みたいな。でも、なかなか毎日読めなくて。当時は大学の寮に住んでいたのですが、寮の小さな2人部屋の隅っこに、新聞が積みあがっていったなぁ。なんとか読みつつも、就活が終わった途端、新聞も購読をやめました。

大学生にとって、毎月4,000円以上は高かったのです。生活費も(そして訳あって学費も!)バイト代でなんとか稼がないといけませんでしたから。日経新聞の購読料は、そんな大学生にとって高かったのです。ちなみに、大学生活面白くないな~って人は、一回自分で学費を出してみたらいいと思います。そしたら、「こんなにお金かかってるなら、なんとかモトとらなきゃ。面白くないなら、自分で面白いこと見つけにいかなきゃ。」そんな気持ちになるから。話が飛びました。新聞と私の話に戻します。

次の新聞との出会いは、大学4年生の最後。
きっかけは、会社からの宿題。出社日までに、半年分ぐらいの日経新聞を読んで毎週マーケットレポートを書くという宿題が出ていたのです(うろ覚え)。

が。
私、全くやっていませんでした。

大学4年生の後半って、就活も終わって、後は「残りの貴重な学生生活を楽しむぞー!」ってことに全力投球していたんです。銀行員内定者の中には、ちゃんと資格取得に励んだり勉強したりしていた人もいると思うんです。しかし私はと言うと。

大学4年の夏休みは、終わりの日を決めないで、屋久島~九州縦断~中国地方~四国地方をサークルのみんなと旅行したり。草津温泉や伊豆や伊勢へ行ったり。グアムにスキューバダイビングに行ってライセンスを取ったり。旅行メインで遊びまくっていました。そしてそのためのバイトにも励んで。新聞とは無縁の生活。新聞の「し」の字も出てこない生活。

ただね、内定者としての宿題があったわけですよ。半年分の毎週のマーケットレポートを書くという宿題が。全くやっていなかった私。

どうしたかって?
提出日の前の週の土日に、図書館に籠って必死にやりました。図書館って新聞があるじゃないですか。あれを半年分マーケット欄必死に読んで、レポートを書きました。頑張ったなぁ。(いや、ちゃんと半年コツコツとやればいい話なんですけどね)

メモ魔らしく、当時のスケジュール帳大公開。


この土日で仕上げました。図書館の8:40~19:00って、受験生か。ちなみにこの日、8:00に起きて、2:30に就寝したようです。2:30就寝って若いなぁ。今ならそんな時間まで起きられないよ。このへんの起床時刻や就寝時刻をメモしているのも、メモ魔ですよね。

そういえば、入社してすぐの5月に、証券外務員の試験もありました。この試験、めちゃくちゃ難しいわけではないのですが、この試験に合格して資格を取得しないと、いろんな運用商品を販売できないんです。つまり、試験に落ちると仕事が出来ない!かと言って、簡単というわけでもなくて。ある程度ちゃんと勉強しないと合格できない。

真面目な人は、内定者時代に時間があるからと言って、受けちゃうんですよね。しかし私の大学4年生後半の過ごし方は前述の通り。全く勉強しない生活でした。なのでこれも、試験日の前の土日に必死に勉強しました。


あれ、いつもギリギリの生活か…!?ちゃんと合格したので、ヨシとして下さい。それから後も、ちゃんと勉強して、宅建・CFP・FP1級・簿記2級・ITパスポートと、仕事に必要な資格は全部取得したし。

あかんあかん、当時のスケジュール帳を振り返っていたら、話が飛びました。


話を戻すと、新聞と私です。こんな感じだったので、社会人になるまでは「新聞を読むのが趣味です」なーんていうこととは無縁の生活だったわけです。

◆社会人の新聞と私


しかし、そんな私も社会人になりました。つまり銀行員になりました。日経新聞を読むのが必須です。そりゃそうですよね。

まず、日経新聞を購読することから始まりました。
当時は実家に住んでいたのですが、購読している新聞が日経新聞じゃなかったんですよ。だから親にお願いして、日経新聞に変更してもらうよう交渉。でも、日経新聞って他社よりちょっと高いんですよね。今までとの差額の500円を私が払うことで交渉成立。

ここでやっと、新聞を毎日読む日が始まりました。
そう、私が毎日新聞を読むようになったのは、社会人になってからなんです。昔から「新聞読むのが大好きなの!」という性格ではないんです。だからこれを読んでいるそこのあなた。「今さら新聞読むなんて…」と思わないでください。

「なんで新聞に無縁だったのに、好きになったの?」って思いますよね。


社会人になってから新聞購読デビューをした私。しかし、最初は書いてあることを理解しているわけではありませんでした。とりあえず読んでみてはいるものの、「これ、どういうこと?」って誰かに聞かれても答えらてないなー、どうしようかなーって思っていた社会人一年目。

例えば。新聞で「アメリカのQE3が~」という記事を見つける。
QE3って何よ?って思う。
QE3って何かなと思って調べると「量的緩和第三弾」って出てくる。
じゃぁ、量的緩和って何かなと思って調べると、「金融市場の資金量を増やすこと」って出てくる。

簡潔な言葉でまとめましたよ、分かるでしょ?
小学生でも分かるように説明しまたよ?
風なんだけど、

何言ってるか全然分からなーい!!!

金融市場?
資金量?
それを増やす?
どういうこと?
そしてそれがなんで新聞に載るの?
何が言いたいの?

疑問がたくさん。
新聞に書いてある日本語の意味が分からない。

自分で理解するには限界を感じました。
そこで、会社の先輩に「日経新聞の読み方」を教えてもらいました。マンツーマンで。こういうことをしてもらえるのは、本当にいい会社だなって思います。

マンツーマンと言えば(また話が飛びます)。
社会人1年目の7月頃。
外回りデビューをした時もやってもらいました。当時は投資信託や保険商品を中心に販売していたのですが、半年前は学生だったペーペーですからね。商品内容は分かっていても、お客さんから質問がきたら答えられないことが多い。何より、最初の雑談や、切り口のトークが出来ない。このままではお客さんに迷惑かかるなと思って。先輩やら証券会社から転職してきたおじちゃんやらを巻き込んで、定時後にロープレに付き合ってもらっていました。少しでもテキトーな返答をすると、すかさずツッコミが入りました。

今でも覚えているのは、オセアニア(オーストラリア9割、ニュージーランド1割)の債券で構成されている投資信託のロープレ中。リスクの説明をしていたら、お客さん役である先輩がすかさずツッコんできました。

お客様役の先輩
「オーストラリアって、この前大規模な森林火災がありましたよね?」


(え、そうなんや…知らんかった)

お客様役の先輩
「この投資信託はオーストラリアにメインで投資していますけど、そういう大規模な森林火災があったら、どうなるんですか?そういう先に投資するって危ないですよね?」


「(なんか答えなあかん!どうしよ!)火災…そうですね…火災があったら大変ですよね…(なんの説明にもなってへん)」

みたいなトークになってしまって。
オーストラリアのトークをしているのに、火災があったこと知らんのかい!ちゃんと調べておき!と言われたのを今でも覚えています。あの先輩、元気かな。

ちなみに、火災はこの話です。

オーストラリア南東部ヴィクトリア州で2009年2月7日から発生した大規模森林火災(BushFire)は、死者173人、焼失面積約40万ヘクタール(東京都の約2倍)、焼失住宅約2000棟、避難住民約7500人というオーストラリア史上最悪の森林火災災害に発展した。

2009年ビクトリア州森林火災 - Wikipedia

東京都の約2倍も消失したのに、知らんかったんかい!と今なら思いますが。当時はそんなレベルでした。


そんなこんなの社会人1年目。色んな先輩を巻き込み、なんとか新聞を読む習慣がつきました。分からないなりにとりあえず読む、というところから、「この記事はお客さんに話せそうだ」「これはあのセールストークに使えそうだ」という目線で読めるようになってきたのです。

このあたりからかな。
日経新聞を読むのが楽しくなってきました。
直接仕事に関係するからこそ、自分事になってきた。
そして何より、先輩方のサポートがあった。
だからこそ、日経新聞を読むのが楽しくなってきたのだと思います。

「新聞に書いてあることが分からない。分かるようになりたい!」という思いから始まったので、ある種、このへんのご縁は、新聞がつないでくれたご縁からもしれません。さすがにそれは無理矢理か。

とはいえ。
新聞の魅力はそれだけではありません。
私が好きなもののの1つは、広告。

「え、広告!?」と思われるかもしれませんが、そう、広告です。

やーっと、戻って参りました。
冒頭の話に。

先日、出会った興味深いキャッチフレーズ。

『転職の思考法』『天才を殺す凡人』の著者がおくる、一生使える仕事術図鑑!!

キャッチコピーうまーい!
「一生使える仕事術図鑑!!」なんて言われたら、めっちゃ気になるやん!しかもですね、最速・最短で「仕事ができる人」になれる!!とか書いてあるんですよ。

そんな近道ないやろ、と思いつつ、やっぱ気になるよね。仕事できる人になりたいよね。

ということで、前置きはこのぐらいにして、次は本の話。長くなったので、次回へ続きます。本当は本の話をしようと思っていたのに、前置きの新聞の話だけで長くなってしまいました。

(4,923字)

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