アメリカの大事件!FRBが月6兆5000億円の短期国債の購入を発表。

実はですね、10月11日に、アメリカで大事件があったんですよ!


大事件って何?何?気になるよね??


スバリ!

『FRBは10月11日、財務省短期証券を毎月600億ドル規模で買い入れることを発表。10月15日から始め、少なくとも2020年の4-6月期まで続ける予定。
これは、追加的な金融緩和効果を狙った措置ではなく、既存の金融政策の効果を確保するための市場安定化措置と言える。』

というニュース。(こちらの記事が分かりやすかったです。)


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どういうことかって?これから分かりやすく説明するので、お気軽に読んでみてね。2分ぐらいでサラっと読めるますので。

緩和とは?

まず、「緩和」とは、どういうことか。緩和=金融緩和のこと。金融緩和とは、金融を緩和すること(そのままやん)。水道の蛇口をゆるめるイメージ。逆に、金融引き締めは、水道の蛇口を閉めていくイメージ。

金融緩和をすることによって、たくさんのお金がマーケットに出回り、
経済が活性化する、という仕組み。教科書的には。


さて、金融緩和には、
2つの方法がある。

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金融緩和の2つの方法


1.量的緩和
=お金を発行しまくって、じゃぶじゃぶ流す

2.利下げ
=政策金利を下げる
=お金を借りやすくなるand預けても金利低いから、消費や投資に回りやすくなる

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金融緩和の今までの流れをサラっとおさらい


事実、リーマンショック後の2008年11月から、アメリカは量的緩和を実施。
QE1とかQE2とか、覚えているかしら?
QE1=量的緩和第1弾、1兆7250億ドル、
QE2=第2弾、6000億ドル、
QE3=第3弾、月400億ドル、

のお金をじゃぶじゃぶ流したの。
緩和政策をしたことによって、アメリカの株上がってってた。
アメリカ経済はイケイケ。
もう緩和せんでええやん。通常に戻せばええやん。

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ってことで、FRBは行動を起こしました。
まず1.
2014年10月、量的緩和第3弾を終了。
そして2.
利下げをやめて、ちょっとして、利上げを始めました。
めっちゃ政策金利を下げてたからね。
もとに戻していったの、少しずつ。
この「ちょっとずつ」上げていくっていうのが、手腕の問われるところ。
上げる幅とか、上げるタイミングとか、めっちゃ重要。
景気がイマイチの時にあげたら、すぐに景気悪くなる。


まぁでも、まぁまぁ上手くいい感じで金利を上げていきまして、アメリカ経済はイケイケな状態が続いていたわけです。
どのぐらいイケイケ状態が続いているかと言うと、
今年の7月にイケイケ11年目に突入した。これは、過去最長!!
失業率も3%台後半と、49年ぶりの良い水準!!
めっちゃイケイケやん。

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でね。
みなさんご存知の通り、
アメリカ、今年は3回利下げしてますよね。
7月も9月も10月も。

それについての記事はこちら。

でも、量的緩和第3弾は終了していた。
つまり、お金をじゃぶじゃぶ流すのはやめていた。


さらに2017年からは以前にじゃぶじゃぶ流していたお金を引き締めていたのね。
蛇口がゆるゆるで今までは水槽の中に水(お金)がたんまり貯まっていたけど、その蛇口を閉めただけでなく、下から水を放流していくイメージです。
水槽の中の水(お金)なくなるよね。


今回の大事件


でも今回、財務省短期証券を毎月600億ドル規模で買い入れることを発表しました。


つまり、
短期国債(財務省短期証券)をFRBが買う
=マーケットに資金が潤沢に供給される
=水槽の中の水(お金)がまた増える
ということです。

しかも、毎月600億ドルのペース!
それを2020年の4-6月期までは続ける、と。

例えるならば、こんな感じ。

この記事読むの面倒な方は、ここだけ読んでね

そうね、あなたは親。
年齢は50歳ぐらいね。

で、20歳の子どもがいるの。
働いているんだけど、いまいちやりくり上手くないみたい。

今までお小遣い制じゃなかったけれど、
子どもが財政難のようなので
2008年11月から、子どもに臨時のお小遣いを貸すことにしましたー!

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本当はね、20歳のその子どもがちゃんと自分の力で稼ぐ力を身につけるか、
節約するか、何とかして自立させるのがいいとは分かっているんだけど。

財政難だから仕方ないの。

QE1=量的緩和第1弾、1700万円、
QE2=第2弾、600万円、
QE3=第3弾、毎月40万円、

お小遣いを続けていると、
子ども、ちゃんとやってけているみたいなので、
2014年10月、お小遣い制終了。
貸したお小遣いの残高は4500万円まで膨れ上がった


でもおかげで、子どもは景気よくやってるみたいなので、
2017年、今まで上げてたお小遣いを回収。


だって、お小遣いあげるとは言ってないから。
貸したものはいつか返してもらわなきゃ。

で、貸した残高は3900万円まで減りました。

という流れだったのです。


そのような中、今回、2019年10月から、
毎月60万円お小遣い貸すよー!
と発表したの。

これは大事件じゃないですか!?

え、え、子ども、また財政難なの?
自分で稼げなくなってるの?
って感じだよね。
しかも来年の春までお小遣いあげ続けるんだ…
って周りは思うよね。


ここで!
当事者お小遣いあげている…じゃなかった、貸している大人からの発表が!

いやいや、これちゃいますねん。決してお小遣いを再開したわけではないねん。あくまでも今回の操作は、適切にお金を回すために純粋に技術的にこういう方法とってん。」と。


以前に買っていたのは、長期国債や住宅ローン担保証券。
だけど、今回買ったのは、短期国債。
短期国債だと、満期までの期間が短いので、すぐに償還する。

という点が前回と違います。


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いつかはお小遣い、やめないといけないので。
=正常化、しないといけない。

お小遣いに頼るのではなく、子ども自身が稼ぐ力をつけなきゃいけない。


今日はアメリカの話ですが、日本はもっと…という話は、また別の機会に。


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ということで、10月11日の重大発表、

FRBは10月11日、財務省短期証券を毎月600億ドル規模で買い入れることを発表。10月15日から始め、少なくとも2020年の4-6月期まで続ける予定。』の意味、重大性は分かりましたでしょうか?

600億ドルって、日本円で約6兆5000億円ですからね。
毎月6兆5000億円って、すごいボリュームですよね。

分かった!スッキリした!これは重大発表だ!と
思った方は、是非スキやいいねやコメントを。
お待ちしております。

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