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今どこに投資するのがいいのか~新型コロナウィルスの感染拡大から投資を考える~

こんばんは。FPむーです。

新型コロナウィルスが流行っていますよね。日本だけでなく世界で感染拡大したことから、アメリカの株価も、日本の株価も大きく動いています。そんな中でこのマーケットについてどういう風に考えるのがいいのか、どう動くのがいいのか、について、今日は書いていきます。

まず大前提として。こういう時は特に報道に踊らされたり誰かの言うことを鵜呑みにしたりせず、金融リテラシーをつけることが重要!自分で考えて自分で判断するクセをつける!ことが、とっても大切です。

まずは新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、各国がどのような動きをしているのか、マーケットの観点から見ていきましょう。

◆各国政府の動き、協調緩和を検討

新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、各国の中央銀行が動き出しています。こういう風に動いたよ&これから動く予定としては、こんな感じ。

2月28日
アメリカ(パウエルFRB議長)「経済支えるため適切に行動」利下げ示唆
3月2日
日本(黒田日銀総裁)の談話「潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努める
ヨーロッパ(ラガルドECB総裁)「適切な措置とる用意
3月3日
G7財務省・中央銀行が緊急電話会議
★アメリカが0.5%の緊急利下げ
3月12日

ヨーロッパ(ECB)が理事会
3月17日~18日
アメリカ(FRB)会合
3月18日~19日
日銀が金融政策決定会合

こういうスケジュールで、各国が協調緩和を検討しています。そしてアメリカは緊急利下げしました。でも、日本はご存知の通りものすごく低い金利ですし、ECB(ヨーロッパの中央銀行)の政策金利はマイナス0.5%なんです。緩和っていっても、これ以上どこまで金利を下げるのかっていうぐらい、既に低金利です。

◆緩和ってどうなん?

そう、みんな、うっすら思っているんです。「中央銀行は万能ではない

4年前と比べ、誰もが緩和の危うさを意識するようになった

ピムコのCEOだったモハメド・エラリアン氏が2016年に出した「世界経済 危険な明日」の中でこう書いていました。ピムコといえば、アメリカの大手投資会社。アメリカの債券運用といえばピムコでしょ、というぐらいの大手投資会社。センターといえば前田敦子でしょ、高級アイスといえばハーゲンダッツでしょ、みたいな感じ(うまい例えが思いつきませんでした、ごめんなさい)。

緩和の危うさ」の「緩和」って、金融緩和のこと。金融をゆるめること。つまり、マーケットにお金をじゃぶじゃぶ流すこと。お金をじゃぶじゃぶ流すことによって、ある程度は株価を上げる引き金にはなる。でも政府主導である程度は調整できても、結局は各企業が根本的に成長しないと好景気にはならないんです。子どもが財政難だからってお小遣いあげ続けても、一時的には子どもはハッピーかもしれない。だけど子ども自身が成長して稼ぐ力を身につけて、親に頼らず自立するのが一番いい方法なのです。下の記事の「この記事読むの面倒な方は、ここだけ読んでね」でも書きました。

今回、FRB(アメリカの中央銀行)が緊急利下げをしました。こんなことはなかなかないんです。なのに、株安は止まらない。織り込み済だったと言えばそれまでなんだけど、「緩和はそろそろ限界だ」と思っている人が多いんじゃないかなぁ。もう長いことずっと、ものすごい量的緩和が行われ、マーケットにマネーを溢れさせている。そして、これ以上ないほど各国が金利を下げている。

では、各国の景気はどうなのか、見ていきましょう。

◆各国のPMIは?

「これから景気はどうなるの?」をすぐに知るには、PMIですよね!この記事で書きました。

PMIの仕組みは簡単。
50を上回る状態が続くと景気拡大、
50を下回る状態が続くと景気減速です。
50が判断の分かれ目!!!

まずはアメリカから説明していきましょう。2月のアメリカの「総合PMI」は、49.6でした。50を下回っています。ちなみに1月は53.3でした。

次に中国はどういう状態か。同じく2月の中国の製造業PMIは、35.7(1月は50.0)。そして中国の“非”製造業PMIは29.6(1月は54.1)。過去最低でした。50を下回る、どころの話ではありません。

新型コロナウィルスの企業業績への影響はとっても大きい。分かってはいたけれど想定以上に大きかった。GDPに先行することもあると言われているPMIが、この数字なんです。経済成長が落ち込めば、企業経営には厳しい環境に。

◆こういう状況の時にどこに投資すればいいのか

各国政府の対応は分かった。経済指標としてのPMIの数字も分かった。ではそれを踏まえた上でどう動くのがいいのか。

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こういう危機の時にこそ、イノベーションが生まれることを信じて。
1979年のオイルショックの年には、ソニーのウォークマンが誕生した。
1998年の金融危機の年には、グーグルが誕生した。
2008年のリーマンショックの年には、エアビーが誕生した。(生活が不安になった人々が空き部屋を貸したのが原動力だと言われています。)

こういう時にこそ、しっかりマーケットを見据えて、投機ではなく投資をしたい、と私は思います。騰落レシオやらPERやら、色んな指標を見るのもいいけれど、それだけじゃなくて。こういう相場だからこそ、『長期で応援したい企業に投資する』というのも1つの選択肢だと思います。


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