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フリースタイル陶芸に行ったよ

満たせ、創作意欲

こないだの休日は、インスタで見つけてずっと気になっていた「フリースタイル陶芸」に行ってきた。
これは一体何かというと、何を作っても良い、誰でも参加出来る、自由をモットー〟としている陶芸教室だ。
1回あたり3時間・6600円、2回で作品を完成させる。申込みはwebからでき、住所は申込み後にメールで送られてくる。

パンフレットがもう楽しそうだよね

陶芸は何度かしたことがあったが、「フリースタイル」というネーミングが何とも楽しそうさを増幅させている。
一般的な陶芸教室だと、ある程度つくれるものや色が決まっていることが多いが、ここでは食器などの実用的なものはもちろん、オブジェなど自分の好きなものを勝手につくることができるのだ。 


わくわくしながら迎えた当日。陶芸の前にホットヨガに行かねばならなかったのでその旨を夫に伝えると、「片岡鶴太郎みたいな世界観だね」と言われた。私は片岡鶴太郎氏と誕生日が同じなので、かねてから親近感を抱いており、嬉しい。

教室があるマンションの一室に入り、手を洗ってから席につくと、お姉さんが粘土を使ってコップをつくりながら、基本的な作業のやり方を教えてくれる。


陶芸には「紐つくり」と「玉つくり」があり、その名の通り、紐つくりは紐状にした粘土をぐるぐる巻いて成形していく。玉つくりはひとかたまりの粘土をくり抜いたりして成形していくやり方だそう。
そういえば小学生時代に学童保育で陶芸体験をしたのだが、あれは紐つくりだったな。器をつくったなぁ、などと思い出していた。関係ないが、小学生時代に体験させてもらったことって、大人になってやるとさらに楽しいよな。


紐つくりは難しいそうなので、今回は玉つくりで進めていくことに。
さらにもうひとつ「たたら作り」という方法も教えてもらう。これは木の板と伸ばし棒を使って粘土を平べったくして、好きな形に切り出して成形していく方法。
簡単そうに見えてコツが要るということだが、その後私はこのたたら作りの申し子となる(自称)。

陶芸とはマインドフルネスである

初めに600gの粘土が分配され、追加で100gまでは無料で使えるそう。
道具類の説明を軽く受けると、後はもう自由に、心赴くままにつくることができる。
教室内には作家さんの作品がたくさん置いてあり、どれも陶芸の概念を覆すようなデザインですんごくかわいい。
というか、こんなものもつくっていいのか!と発想の枠が外れるような感覚になる。

見てるだけで楽しくなる作品たち。
陶芸は、自由だ〜

今回私はおちょこ2つと、一輪挿しをつくることにした。

まずは一輪挿しとおちょこの土台を玉つくりで成形していく。
薄すぎてもだめだし、一輪挿しの底などが厚すぎてもひび割れの原因になるそうだ。
粘土内に空気が入ると爆発の原因になるので、絶対に入らないように入念に…。

その後、たたら作りで一輪挿しの底に敷く板と、装飾をつくっていく。

陶芸は奥深いし、熟練の技を身につけるにはものすごい時間の修行が必要なのだと思うが、必要以上に難しいものと捉えずに、つくりたいものをつくってみていいんだと思わせてくれるのがフリースタイル陶芸の醍醐味なのだと思う。

粘土をこねているのは感覚として気持ちいいし、何より無心になれる。

私はホットヨガに通っているのだが、ヨガをやっている人は「今ここ」に集中できる「マインドフルネス」的効能に癒しを得ているとよく聞く。しかし飽き性の私はヨガ中も「あ〜あの人にメッセージしないと、マイナンバーカードも申請しないとだし、てか今日何食べるか?」等とめちゃくちゃ雑念に満ちている。

そんな私でも、陶芸中は一切余計な考えが浮かばず、ただ目の前の粘土に向き合うことができた。
これは究極のマインドフルネスだ。終わった後は心地よい疲労感と、創造した達成感に満ちていて精神がとっても満たされた。


粘土が少し余ったので、たたら作りでお香立てをつくることに。お香焚かないけど。
意外とそれっぽいのができて満足した。

じゃじゃ〜ん!

1回目は成形まで。
ハロウィンが近かったので、教室終了後にかわいいゴーストチョコレートをもらった。疲れた脳に糖分がガツンと効くぜ。
こういう、思わず笑顔になっちゃう海外のお菓子って大好きだ。存在するだけで周りの人を和ませる、こういう人に、私はなりたい。

海外のお菓子のキャラってよく見ると大概憎たらしい顔をしてるよな、Trick or Treat

と、いうわけで、次回は2週間以上先に予約を取る。
素焼きした作品をやすりがけして、絵付・釉がけするらしい。

ちなみに他にも数名参加者がいたのだが、みんな黙々と型にはまらない作品をつくっていた。

ちょっと陶芸が楽しすぎ&精神衛生によすぎだったため、もっと気軽に通えるようにと思わず近所の陶芸教室の体験を申込んでしまった。

陶芸ってこんなに好きなようにやっていいのか、と気づかせてくれたフリースタイル陶芸に感謝したい。

うまくできるといいな、と祈りながら次回を楽しみにしよう。

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