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コミュニティディ【ポカブ 】in イタリア 2021.07.03(土)

11時10分前、友達からメッセージが入る。

-準備はいい?

(もう? 張り切ってんな)

コロナの期間は一歩も外に出ようとしなかった友達なのだが、ホワイトゾーンになって、先日1回目のワクチンも打ったらしくて、外に出てきた。

-まだ準備してる。後で連絡するね。

この日は快晴。外を歩き回っていたら焦げて倒れそう。帽子かぶって、水と虫除けも持って、日焼け止めも塗らないと。

11時。

早速うちのポケストップにピンクのふぶきが舞う。友達がルアーを置いてってくれたようだ。

沸いてるポカブの1匹目からシャイニー!
驚いていたら次も、シャイニー!!
あぁ、これがレジギガスであったなら。。

調子が良いとボックスのスペースが心配になるが、最近拡張が来たの買えばいいやと余裕がある。
だいぶ気が緩んでる。

しかし、出かける前にはマスク!
ここはまだ気を緩められない。

慌ただしく準備を済ませて友達2人と合流する。

イタリア人はよく散歩をする。話をしたいから散歩をするのか、散歩をするから話をするのかどっちが先なのか分からないけど、とにかくよく散歩をするし、よく話をする。土曜日や休日のメインストリートにはそうした人でいっぱいになる。人の家に招かれて食事をした後などにも、外に出て目的もなく町中を行ったり来たりしながら人と話をする。

イタリアで過ごすコミュニティデイはそんなイタリアの生活習慣の一部みたいだ。

時々、
あ、そのCp972のやつ、98%。
とか、
あ、Cp657のやつ取った?ハイパーでランク2位だよ。
とか、チェックしながら、
誰と誰が付き合ってるらしいとか、この間水道管から水が漏って大変だったとか、サッカーの試合の時はおばあさんの家でテレビ観戦なんだとか、不動産価格が下落してどこそこの地区にあるプール付きの家がいくらで売っていたとか、日本のコロナ水際作戦はどうだとか、東京オリンピックのスーべニールグッズを買うべきかどうかとか、あそこの通りにあるアンティークショップをちょっと覗いて行こうとか、道の途中でポケモンGO仲間と合流したり、分流したりしながら、たあいもないおしゃべりを続ける。これで結構イタリア語も鍛えられる。

ポケストップが集まっている広場に次から次へと沸いてくるポカブを取りながら友達と捕獲にいそしんでいると、12歳くらいの男の子が声を掛けてきた。

-君たちもポケモンGOやってるの?

いい大人が集まってポケモンGOをやってるところに子供に声を掛けられるのはなんとなく居心地が悪い。

イタリア人たちは適当に相槌を打つ。

うん、まぁね。

さっきまで、色違いの数と高個体値の数で競い合っていた大人たちが急に自分の年齢を思い出して寡黙になる。
こういう時、北部のイタリア人はよそよそしい。しかし子供は元気だ。

-また出た!シャイニー!ねーねー、いくつ出た?ボク、これで8匹目!これ大きいから進化しようっと!

....(おい、まだ3時間あるぞ)

-ねーねー、リザードンのシャイニー持ってる?

-うん、まぁね。(くれとか言うなよ)

-ねーねー、ボクのポカブシャイニーと交換しない?

-えーっと、まず友達になろうか。(子供って怖い)

-あ、お母さんから電話。行かなくちゃ、またね。

-またねー(お母さん、ありがとう)

アンファンテリブルが去って、そうこうするうちにお昼時。
以前はみんなでパニーノ屋などに行って食事をしたが、今はまだ人が集まっている所に行きたくない人もいるので、お弁当持参の人もいる。

そんなわけでテイクアウトできる軽食をそれぞれ途中で調達する。私の最近のお気に入りはボリュームたっぷりなケバブ屋のユフカ。刺激のある味付けが苦手な人や軽く食べたい人はパン屋でフォカッチャとか切り売りピザを買う。

それから遊歩道にある木陰のベンチに座って皆それぞれのランチを食べた。

イタリア人が家で作ってくるパニーノはアルミホイルに包まれている。ラップもあるけれど、なぜかアルミホイルを使う。私だったらラップを使うだろうな、という場面でも大抵アルミホイルが使われている。

何でだろうといつも気になっているのだが、あまりにどうでもいいことなので、未だにその理由を誰かに尋ねる勇気がない。

17時まで残すところ30分という時、ポカブ100%の一報!
地元の仲間達と繋がっているテレグラムというメッセージアプリから流れてきた情報だ。

どこどこ?間に合うかな?急げ急げ!

とは言っても、イタリア人は決して走らない。いつも涼しい顔をしている。

この日最後の収穫は16:59に取った個体値14-14-14の色違い。最後のモンスターボールだった。ふぅ、逃げられなくて良かった。

そしてデザートにはデオキシスレイドで締める。

最終的に色違いは25匹。メインであった砂もまあまあ貯まって、楽しい一日だった。


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