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【1月5日更新】令和6年能登半島地震、募金先まとめ

2024年1月1日に起きました令和6年能登半島地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

私も家族や知人が現在輪島で被災しています。窮状は伝わってくるのに、距離的には日帰りできる距離なのに、何のサポートもできないことを心苦しく思っている一人です。直接、被災地に行けない今できることの一つが募金です。でもどこに?……ということで現在、開設されている募金先を調べてまとめてみました。
思った以上に各募金先に特徴があり、今から募金しようかなと思っている皆様の何か参考になれば幸いです。

※募金の募集をかたる偽サイト等が散見されています。記事内のリンクは公式サイトやプレスリリースから取得し、偽サイトを踏まないよう重々注意しておりますが、寄付にあたってはご自身の責任でお願い致します。


私と能登の話 / なぜこの記事を書こうと思ったのか

私と能登にご縁ができたのは、夫が輪島出身だったことがきっかけでした。最初は夫や義両親に連れて行ってもらう程度でしたが、2016年に東京から富山に引っ越してからは、輪島に行く用事が増え、行くたびに好きになり、夫なしで単独で年に2回は行っています。(+家族でも行くので年に4〜5回ぐらい行っていたと思います)

中でも行くのを楽しみにしていたのが、輪島の朝市通りです。私が輪島に行って必ずすることといえば、まず私が「日本一美味しいラーメン」と推している「香華園」のラーメンを食べて、通りにあるスーパーの「マイショップマツオ」でイカの塩辛を買う。時間があれば朝市通りを一往復して買い物をして、もっと時間があれば先にある重蔵神社にお参りする。という感じでした。

香華園のラーメン。写真はミニラーメンにチャーシューを追加したもの


イカの塩辛を買っていた朝市通りのスーパー「マイショップマツオ」

地元民じゃないけど観光客にしてはラフすぎる私に声をかけてくださるお店の方も多くて「夫の生家が朝市通りなんですよ〜」とか「親戚に会いに来た帰りなんです」などひとしきりおしゃべりをして、一方的ではあるけどお店の方の顔はわかるようになっていました。

その場所が全て、跡形もなく燃えてしまった。

住民にも店のオーナーにも高齢の方が多い町です。果たしてゼロから再建できるのか、あそこまで何もなくなってしまっては、このまま町が消えてしまうんじゃないかと……「悲しい」や「辛い」では言い表せない形容しがたい気持ちでいっぱいです。輪島の朝市だけでなく、珠洲市、志賀町も他の場所も。能登半島の自治体はほとんど行ったことがあるので、輪島に限らず全ての場所に対して同じように思っています。


毎年5月に見に行っていた珠洲市の「大谷川鯉のぼり川渡し」。市内を流れる大谷川に約450本の鯉のぼりが泳ぐ

しかし被災された方の気持ちを思うと今はとても「再建を頑張って」とか「再開を願っています」なんて軽々しくは言えません。でも何か少しでも力になれるなら、力になりたいのです。

そう思ってこの記事を書いています。

募金の種類:「支援金」と「義援金」の違い

各所で「支援金」や「義援金」の受付が始まっていますが、この違いをめちゃくちゃザックリいうと、

支援金=災害救助・支援活動などに使われるお金。
義援金=被災者に直接わたるお金。

となります。一般的に、支援金は比較的早期に使ってもらえる傾向にあり、団体によってはまさに今現地で行われる救援活動に使われることもあり得ます。
一方の義援金は、被災者への配分は公平を期することが求められるため時間がかかりがちです。寄付は今、もしくは近いタイミングでの救助や支援に使ってもらえる支援金と、今後生活の立て直し等に使ってもらえる義援金のダブルで行うと息の長い支援につながるかもしれません。

以下、具体的な寄付プラットフォームです。

【支援金】

Yahoo!基金 令和6年能登半島地震 緊急支援募金

  • 寄付プラットフォームYahoo!基金

  • 特徴:Tポイント1ポイントから気軽に寄付ができる。ただし利用にはYahooのアカウントが必要。なお、被災地へ実際に寄付される金額はクレジットカード会社の手数料等(消費税含む)を除いた金額とのこと。

  • 支援先 / 使い道:本災害の緊急救援活動、被災地復旧支援として被災者や被災地のために活用(具体的な使いみちや寄付報告は後日公式サイトを通じて行う)

  • 寄付控除の有無

  • 決済方法:クレジットカード、Tポイント、携帯電話利用料金

  • 受付期間:〜2024年3月31日18:00

ふるさと納税 災害緊急支援寄付


画像:PR times
  • 寄付プラットフォーム:各種ふるさと納税サイト(ふるなびさとふるふるさとチョイス楽天ふるさと納税 など)

  • 特徴:ふるさと納税のシステムを利用した災害緊急支援寄付。従来のふるさと納税と同様に寄付金控除が受けられる(ただし寄付金額が2,000円以下の場合適用外)返礼品はなし。支援したい自治体を選んで寄付することが可能。1月4日現在、支援可能な自治体はふるさと納税サイトによってバラつきあり。

  • 支援先 / 使い道:寄付先の自治体に準ずる。

  • 寄付控除の有無:

  • 支払い方法:クレジットカード等

  • 受付期間:各ふるさと納税サイトに準ずる(3月末のところが多い)


日本財団(災害復興支援特別基金)


画像:PR times
  • 寄付プラットフォーム:メルカリ寄付Yahoo!ネット基金日本財団公式サイト

  • 特徴 :決済手段が豊富。全額が被災地のために使われる。※但しYahoo!ネット基金の場合は利用料(クレジットカード寄付分の5%および消費税)を引いた額になる

  • 支援先 / 使い道:災害復興支援特別基金として被災地への緊急対応を即時実施するために活用

  • 寄付控除の有無:有?(公式サイトとメルカリ寄付からは領収書が発行される模様)

  • 決済方法:メルカリ寄付→メルペイ残高  /  Yahoo!ネット基金→Tポイント、クレジットカード  / 日本財団公式サイト→クレジットカード、Tポイント、銀行振込、コンビニ決済、キャリア決済、楽天Edy、PayPal、Apple Pay等各種電子決済

  • 受付期間:概ね3月末(プラットフォームによる)

楽天クラッチ募金

  • 寄付プラットフォーム:楽天クラッチ募金

  • 特徴 :楽天ポイント1ポイントから気軽に募金できる。

  • 支援先 / 使い道:被災者支援を目的に寄付。寄付先は後日発表。

  • 寄付控除の有無:

  • 決済方法:楽天ポイント、クレジットカード、銀行振込(1月4日現在、口座準備中)

  • 受付期間:~2024年02月05日

DMM.com被災地支援うわのせ募金


画像:DMM.com
  • 寄付プラットフォーム:DMM TV

  • 特徴 :DMM TVにて動画レンタルと同じ要領で100円〜寄付可能。1,000万円を上限にDMM.comが上乗せして寄付。ちなみに石川県はDMM創業の地。

  • 支援先 / 使い道:日本赤十字社に寄付し、本災害の救助支援や復興支援として被災者や被災地のために活用

  • 寄付控除の有無:無?

  • 決済方法:クレジットカード、DMMポイント、TVコイン

  • 受付期間:〜2024年3月31日

GMO基金 令和6年能登半島地震被災者支援募金


画像:PR times
  • 寄付プラットフォーム:GMO

  • 特徴 / 基本情報:1,000万円を上限にマッチング寄付としてGMOが上乗せして寄付→1月4日に到達。寄付は引き続き受付中。

  • 支援先 / 使い道:今後、公式サイト、プレスリリース等を通じて報告

  • 寄付控除の有無:

  • 決済方法:銀行振込

  • 受付期間:未定

【義援金】

石川県 令和6年能登半島地震に係る災害義援金

  • 寄付プラットフォーム:日本赤十字社石川県共同募金会

  • 特徴:受付は石川県日本赤十字社石川県支部及び石川県共同募金会が連携して行っている。被災都道府県が設置する義援金配分委員会へ全額送付されるが、義援金は配分に公平を期するため災者の手に届くまで時間がかかる傾向になる。

  • 支援先 / 使い道:義援金配分委員会を通じて被災者の手にわたる。

  • 寄付控除の有無:

  • 決済方法:銀行振込、関係各所に設置の募金箱(石川県庁出納室等)

  • 受付期間:〜2024年12月27日(金)

【その他】コンビニ各社など

他、コンビニ3社、セブン・イレブンファミリーマートローソンにて店頭に募金箱が設置されています。寄せられた募金は被災した自治体に届けられるとのこと。期間は店舗によって異なるそうです。(概ね1月中旬〜下旬まで)

また全国の自治体の中には庁舎等にて義援金の募金箱の設置が始まっています。寄付控除のための領収証発行ついては、直接、庁舎の担当課か窓口にてご確認ください。

最後に


今回、記事では公的機関や過去の実績を鑑みつつ寄付の方法が簡単な団体やプラットフォームを中心にピックアップしました。ですが、もしご紹介したプラットフォームがいまいちピンとこなかった方がいたら、ぜひ他も探してみてください。現在、寄付を募っている団体は山ほどあります。皆さんの「今はこういうのが求められているのでは?」「こういう支援がしたい」という考えにマッチした団体がきっと見つかると思います。

その際は、くれぐれも偽サイト、詐欺サイト、怪しい団体にはご注意ください。

日が経つにつれ、被害が徐々に明らかになってきました。被災地に関する報道が多い今がもっとも関心が高い時期なのかもしれません。

でも復旧・復興には長い時間が必要です。

もちろん自分も含めですが、一人でも多くの方が被災地に関心を持ち続けていただけることを切に願っています。

沢井メグ



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