アラフィフの転職

もう3年近く前の話。

添乗員を辞めたのは2018年の6月。
8月退職を考えていたけど、
話し合いで前倒しに…。
決まったのが6月に入ってからで、
バタバタとした退職でした。

さて辞めた時の私は…、
履歴書に書けるような資格は
取ったばかりのFP2級のみ。
海外添乗員やってたくせに英検3級だし、
その他は小学校の頃の珠算2級のみ。

車の免許がないから実家に戻る選択肢はない。
（原付免許があるので、一応免許証は持ってます……）

学歴は高卒…。

職歴だけが長々と７つ…。

何だか分からないけど、根拠のない自信だけがありました。
きっと辞めるって決めるまでの長いトンネルを抜け、自己肯定感が高まってきていたからでしょう。

辞めてから1か月はノンビリ。
実家に帰ったり、失業保険の手続きをしたり。

その後はまずはパソコン教室。
これが出来なきゃ事務職はムリ！

自己流で適当にやっていたWord、
sumしか分かっていないExcel、
使ったこともないPowerPoint。
PDFに変換とかも分かってませんでした。
それまでのパソコンといえばメールとインターネットだけしか使ってなかったのです。

そして3か月…
失業保険の待期期間の終わる頃、おもむろに見た職業訓練のパンフ。
簿記の勉強もいいかも！と申し込み。

簿記は20代の頃に半日研修で貸方、借方、仕訳の基礎を学んだだけ。
職業訓練は3級レベルから2級を目指すもの。
じゃあ3級を入校までに勉強すれば良いのねと安易な考え。

とりあえず3級の試験を申込み。
目標がないと私は勉強しないから…。
学校の審査に落ちても簿記3級が残ればいいかなと…独学で勉強。

学校に通い始めてからすぐに試験を受けて3級は合格。
3か月勉強して受けた2級は玉砕したけど、工業簿記まで勉強したのは良い経験でした。

職業訓練は簿記だけではありません。
キャリアコンサルタントの研修もあります。
自分のキャリアの棚卸し、嫌って言うほど自分と向き合いました。
出来ること、やりたいこと、求めるもの、求められるもの。

その間転職活動をほとんど何にもしていなかった私でしたが、年が明ける頃にこのままじゃヤバいと突然行動開始！

添乗員を20年もやっているうちに
転職活動のやり方は全く変わっていました。
かつて電話して面接をお願いして…とやっていたのが、まずはネットエントリーがほとんど。
面接まで辿りつかないことも多かったです。
履歴書の書き方を勉強しても、それすら出させてもらえない！とへこんでました。

私の通った職業訓練は3か月座学、1か月実地研修でした。
会社に行きながら、
エントリーして面接に行き、
簿記の試験勉強をしていたあの頃。

自分が何をやりたいのか、やりたくないのか。
求人情報を見ながら、頭痛くなるくらいに考えていました。

どうしても譲れない点は、1人暮しなので最低ラインの賃金と社会保険、年金があること。
出来れば、通勤時間は短い方が良い。

せっかく取ったFP資格を活かしたいと思っても、検索で出てくるのは保険の営業ばかり。

保険会社が悪いわけではありません。
前に勤めていたときのキツかった経験がフラッシュバック…。
コミッション重視の営業はもうやりたくないけど、他に選択肢はないのかな～と考えはグルグル堂々巡り。

私の履歴からだと保険営業か旅行関係しかヒットしない現状。

10社以上エントリーして5社面接、
2社に祈られ、
2社が内定、
そのうち1社は自分から辞退、
もう1社は最終面接の結果待ち。
今の会社に声をかけていただいたのはそんな状況のときでした。

まさかそんな話になると思わなかったので、
「アラフィフの転職は大変！」とか
「実務経験ないから事務職ダメかも！」とか
転職活動の愚痴まで言っていたのです。
逆にそれが良かったのかもしれません。

「面接をしよう！」と言われた日は
再就職前に実家に帰ると決めていた日。
キャリーを持ってスーツ着て面接へ行き、
その足で帰省。
実家に着いてすぐに内定の電話があり、
家族と酒盛り♪

辞めてから再就職まで9か月。
心が折れそうになったりもしたけど、
最後は何だかあっけなかったです。
ご縁に感謝しかありません。

面接で人間性を疑うようなことを言われたり、
自分のキャリアのなさに落ち込んだり、
きっとどれも必要な経験だったのでしょう。

点が線になりつながった瞬間でした。
今は線を増やし、面にして、
形に出来るよう進んでいる状況。

今のコロナ禍の中での転職活動は
比べものにならないくらい大変と思います。
　努力は裏切らない
　諦めなければ願いは叶う
　願いが変わることもあるけど(*^-^*)
　自分が信じてやりたい道を諦めないで！
がんばっているみんなにエールを送ります♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございます♡