ややこしい年金繰下げの話
「年金を繰下げにすると月0.7%増える」
年金を増やす方法にはよく出ています。
それはそうなのですが、いくつかの注意点があります。
① 増額して支払う税金が増えることがある
公的年金控除を超えると所得税がかかります
住民税が増えると、介護保険料や健康保険料が値上がります
② 65歳以下配偶者の加給年金が消滅する
繰下げ期間中の加給年金(年金の扶養手当)は増額されず、繰下げもされません
もらわずに時効が過ぎると消えてしまいます
③ 繰下げて働く場合の注意点
年金をもらっていなくても、在職老齢年金の調整で47万円を超えるとカットされた額でしか増えません
④ 所得が配偶者に比べて著しく低い場合
もしも配偶者が先に亡くなった時、自分の年金額が増えた分だけ税金が増えてしまうことがあります。
ややこしいので計算式等は書きませんが、遺族年金は非課税だけど自分の年金は課税なのです。
ホントに年金の計算はややこしい!
加給年金や遺族年金は厚生年金に紐付いているので、基礎年金のみを繰下げれば関係ありません。
(遺族基礎年金は65歳以上の時に18歳未満のお子様がいる人のみです)
基礎年金と厚生年金はそれぞれ別々で繰下げ出来ます。
基礎年金部分だけの繰下げだと、両方を繰下げるより増える額は少なくなってしまいます。
それぞれのご家族の年齢や収入、年金加入状況、そしていつまでどのように働くかで状況は変わります。
どう受け取るか…日本の年金はいつから受け取るか選べるので悩むところです。
家族構成と生活パターンなどからベストな方法をチョイス出来ると良いですね♪
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