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さくっとおたより/01.素早く作るには○○を持つことが大事_前編

さくっとおたよりnote版では、文と絵を使い、おたよりを作る全ての人を応援します。ひとつのコンテンツは隙間時間に読めるよう短めです。3分くらいで読めると思います。

小中学校に勤務したから知っている学校現場のおたより事情。
美大卒、デザイナーの経歴を活かして現場によりそう情報をお届けできたらと思っています!

では、本題です。

結論から言います。

素早くお便りを作るには、”基準”を持つことが大事です。
基準を持っていれば悩まなくて済みます。
さくっとおたより作りを済ませて、浮いた時間に他のことができたら
良いですよね*
今回は持つべき基準とその理由をご紹介します。

おたより作りの悩みあるある

おたよりを作るとき、こんなことで悩んでいませんか?
・使う書体(文字のデザイン)
・文字やイラストの位置・大きさ
・(カラーの場合)使う色

自分の中に基準がないと、あ〜でもないこ〜でもないと色々試して全然進まない!
その上出来上がった紙面が良いのか良くないのか、それすらも分からないから自信が無い…。。

ではどんな基準を持っておけばいいのでしょう?


おさえておくと時短になる基準4選

1)配布するもの(=手元で見てもらうもの)で使う文字のサイズは○pt
2)使用する書体は〇〇体
3)迷ったらこの位置に揃える
4)使う色は伝えたい内容に沿ったイメージの色を
☆)上級編:読みやすい行間

以下の事柄を知っておけば、
迷う時間・試す時間をカットでき、
すんなりと読みやすい(=読まれやすい)紙面を作ることができますよ◎

それぞれの基準の内容を具体的に紹介します。


基準①文字サイズは12ptをベースに

文字の大きさは読み手と紙までの距離を考慮して決定します。
おたよりは配布が基本になると思うので、手元で見てもらう前提の文字サイズをベースにします。本文のサイズが大体12ptくらいが自然です。読み手の属性によっては、もう少し小さくなったり大きくなったりします。(学生向けの資料なら10pt〜くらい、小さい子や年配の方向けなら14pt〜くらい)

なお、紙面に掲載する全ての情報を12ptで統一すると、抑揚がなく読む気のおきない紙面になってしまうので、

・見出しは大きくする
・重点は強調する
・説明にはイラストを挿れる

などの工夫が必要です


基準②使用書体はゴシック体の中から選ぶ

使用する書体(文字のデザイン)は、主に文字の量を考慮して決定します。
例えば情報量の多い小説や辞書などは基本的に明朝体、広告のキャッチコピーや道路標識などはゴシック体が使用されていることが大半です。

書体見本

明朝体は筆の運びを文字のデザインに残してあるため、特に縦書きのときに目が文を追いやすく長文に向いています。逆にゴシック体はひと文字ひと文字が目立つため、読みやすさよりも目立ちやすさ・注意の引きやすさを持っています。

話がおたよりから少しそれましたが、おたよりにはゴシック体を使うのがお勧めです。特に見出しはゴシック一択です。紙面を埋め尽くすような長文は載せないケースが多いと思いますし、おうちの方・子どもたち・先生方の目を引きやすいからです。

ちなみにMSフォント・MSPフォントしか選択肢がない場合ではMSPフォントの方が読みやすいです。P(プロポーショナル)と言うのがポイントで、それぞれの文字が持つ幅に合わせて隣の文字との間隔をとってくれるため、読みやすく文字が並びます。(逆にMSフォントは等幅フォントといい、「1」も「あ」も同じ幅として扱われてしまうため、妙にスカスカの部分ができることがあります)


今回のおさらい

・基準①文字サイズは12ptをベースに
・基準②使用書体はゴシック体の中から選ぶ

基準③以降は、次回に続きます。

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