キンプリ脱退から思う、男性グループの分かれ道


ゆるーくながーく男女のアイドルを見てきた私が思う、
男性の「人生のネクストステージ」と女性の「ネクストステージ」に感じる違いを綴ります。

私のアイドル観察遍歴
・小学6年で嵐ファンに。派生して他のじゃニーズにも詳しくなる。
・中学3年で東方神起ファンに。(当時分裂騒動を調べていたらファン化)
・高校時代にKーPOP第二ブーム(少女時代、KARA…etc)
ほとんどのグループの個性と楽曲の中毒性にハマり、広く詳しくなる


(大学時代からは推しは東方神起のみ。東京にいたのでバンド、ソロ歌手、アイドル問わず多くのライブに行き、体験を積む。)

といった感じです。

男性がステージを変える時=今も良いけどより高く(自由に)

男性グループの分裂も、周りの男性社会人も共通するのが、
年齢やライフステージが理由ではなく、向上心で居場所を変えたがる
所属している組織でパワハラが…など逃げるべき要素がなくても、
今でも十分大手で働き方に問題ないなら転職しなくて良くない?と思っても、
「不満があるんじゃなくて新しいところで違うことをしたかった」
という人が多い。

(東方神起の場合は”親と金”という問題でしたが、これもマネーという高みに目がくらんだかな)
結局、現状に満足することなくより高いところに行こうとする姿をよく見る。
キンプリについては、メンバーのメッセージと永瀬くんのラジオを聞いた。残るのは最年少の2人。
出て行く3人は決して今のキンプリが不満なのではなく、やっぱりステージを上げたいんだろうなあと感じた。

終身雇用<働き方改革。

ジャニーさんが亡くなってから各グループのタレントの脱退、退所が相次いでいるが、これは
・ジャニーさんという絶対的存在の喪失
時代や社会が、”生涯ずっと同じ仕事をするよりも、興味のあることに踏み出す、パラレルキャリアOK”の風潮になった
・SNSやネットの発達で、マスメディアや事務所に頼らずとも、細々とコアなファンと繫がっていられる

などいくつかの背景が重なっていると思う。

遡れば、KAT-TUNの絶頂期に赤西氏が留学や脱退をしたことがとても異質に見えたが、彼は意志が強く時代の少し先を行っていただけなんだなあと。

前向きなステージチェンジと共に、脱退でいつも感じることがある。
先ほどの”ハイクラス転職”とかぶるが、”絶頂期、さあ今からもっと売れるだろう”という時期に脱退しちゃう現象。

赤西くんに加え
・活動休止から復活して売れた後のNEWSの山P・錦戸脱退
・SMAP解散、嵐活動休止となり、さあいよいよ関ジャニが幅を効かすぞとなった矢先の、すばる・錦戸脱退
・デビュー4年でファンクラブ会員数が事務所でもトップ圏内にいる、
いわば成功組のキンプリの5周年を前にした3人の脱退

男性って、今からもっと良い景色見れるぞorこのまま居れば先が保証されてくるぞって時に飛び出すケースがままある。
男性らしいなと思うのだが、これが女性になると”本当に事業が成功し育児も成し遂げた一部のスーパーウーマンにしかできない”イメージ。

女性は華々しく引退するか、適齢期が自然と来る

女性でも、いわゆる全盛期に潔く、華々しく引退するタイプが居る。
始まりで言えば山口百恵さま、そして堀北真希、AKBのまゆゆなど。
でも「引退」するのだ。女性の場合、芸能界自体を去る。
これも、女性だからだろうなあに終始するのだが。

日本のアイドルは、なんとなく”年齢による、そろそろ…卒業…?”のイメージが強い。(モーニング娘。やAKBもそうかな…)

おまけ・韓国で見ると
KARAは「もう充分知名度や影響力を放ち、稼ぎ尽くした」というところで契約更新しないメンバーが現れ分裂。しかし今年再結成の噂がある。
少女時代は、現在もSMエンタに所属するのは5人で半分は他事務所に移籍したが、今年奇跡の再結成を果たしカムバックをした。
(ハラちゃんはこの世を去ってしまったのでおらず、ジェシカは事件的な移籍だったので居なかったけれど…涙)

日本に比べてアイドルの寿命が短いと言われる韓国だが、
寿命までやり切るし、自由だなあ、まさに芸能を音楽を楽しんでいるなあと思う。

一方、日韓とも女性アイドルは続々結婚をしているのを見ると、やはりアイドルしてもっと上に、というよりは
20代前半の(あまり言いたくないが一番ピチピチの)時期を超えたら、そこからは私たち一般女性と同じで、”ライフ”のほうのステージを考えるのだろう。

〈分かれ道〉男性グループが最後まで心を一つにしている場合

男性は、本当に仲が良いとお互いに”尊重”をする。
V6と嵐がその例だ。
V6「剛がもうやめたいなら、解散を選ぼう」
嵐「リーダーがつらいなら、休止しよう」
足並みをそろえて全員で一つの答え、行動を決める。

そういうグループは普段からオキシトシンが感じられて、尊重しあっているのが伝わる。逆に言えば他のグループより”野心”はないのだけどね。そこが功を奏する。
つまり、男性グループは、野心により脱退や分裂が起こるか、円満に足並み揃えてステップを踏むかのどちらかなのだ。ファンとしては、後者に越したことはない、と思う。

(余談だがSMAPは革命起こしたグループなので、あの解散の形は絶対に事故。会社でいうと終身雇用だと思っていた父親世代が急にある上司から早期退職を迫られたようなアクシデントに見えた。悲しかった、2016年…)

グループに残って見える景色

いろいろと思うことを連ねたが、私は
どのグループも「残ったほうのメンバーが良い時間を継続して過ごし、さらなる功績がついてきている」ように見える。
大手にいたほうがいいんじゃないの?という安直な話ではないし、飛び出す挑戦も否定しない。
ただ、サラリーマンの転職と違って、脱退後の芸能人の活動や気持ちって、よく見えなくて、どうしてるんだろうって思うからそう感じてしまうだけかな。
東方神起が分裂後、大きく明暗を分けているのでそう思うのかな。
ジャニーズで、グループに残って活動を続けているメンバーたちはアイドルという特殊な仕事への責任感を持っているように見えて、個人的には人として頼もしく見える。
飛び出した組を責めることはできないが、”アイドルは恋愛を自重すべきか”論と同じで、結局ファンの存在で成り立っている職業だから、個人の自由を守るのか、どこまで公人としての覚悟を全うするのか、その意識の差がファンの気持ちを振り回す。



永瀬廉のラジオがとても大人だった

私としてはキンプリは楽曲に恵まれていて(ジャニーズで一番大事な要素)、粒もそろっていて、ファンクラブ会員数もエグイ増え方で、久しぶりに「これは大きくなるグループだな」と感じていた。勿体無いと思ってしまう。でも永瀬廉のラジオを聞いて、これからは2人のキンプリを見守ろうと思えた。彼の発言を残したい。

・歌番組一つの衣装合わせにしても細かく話し合うほど、言葉を交わしているグループのつもりだった、人間関係は思っている以上に難しい。付き合いが長いから分かりあえる訳じゃない。真相に触れられることなんてないと思った

・3人の気持ちを聞いてから発表まで短かった。2人で活動すること怖い、不安。最年少2人なので俺が年長になる。3人に助けられてた部分があったので今は想像ができない。活動が全部2人になること妄想はするけど…
仕事が楽しければ楽しいほど発表まで辛かった。

・グループをどうしても残したかった。6人だった頃のグループも今回の3人も守れなかったわけで、自分が判断したことだけど分からなくなったりした。6人のキンプリが好きだったから10年先もずっとくだらないことで笑う姿をみんなに見てもらって、バカだなあとか思われながら活動していくと思ってた。

・2人でやることに意味もあるのかな?というのもあったけど決断したし、新たなスタートラインじゃないけど、俺と海人の2人がキンプリを残した判断が間違ってたと思いたくないし、ファンも色んな憶測に落ち込んでるのは辛い

・隣にいた人が急におらんくなる、正直実感ない
当初の三分の一になるし解散という選択肢ゼロじゃなかったがここまでキンプリが来れたのは皆さんのおかげだと思うから2人はこの決断をした。

・3人が悪いとかじゃない。それぞれの人生。背中押して尊重するのが役目
2人が応援してくれてた人の寄りかかれる場所にならなあかん。
2人は重たい看板を背負いながら5/23から活動することになる
こういうこと(分裂)があると、「所詮はアイドルとファンで、私達の気持ちなんて届かない」と思うかもしれないけど、感じだから2人は残る決断をした。自分達は何もできなかったと思わないでほしい、僕ら2人が浮かばれない。決断できたのはファンの存在があったと忘れないで欲しい。
3人はそういう決断したけどその裏でこういう決断した2人もいると思ってもらえないか

笑顔で3人の背中押せるよう悔いのない半年を過ごしたい
いっぱいご飯食べて寝て元気に過ごしましょう


でした。なんと言葉選びが上手でファン思いの23歳…。
東方神起の時は、説明の場、気持ちを聞ける場もなかった。
永瀬くんのこのラジオはとても意味のあるものだった。
2人のキンプリとして第二章を作っていくと、2人にしか見られない景色が絶対にある。離れないファンも助けられるファンも沢山いる。

人生、推しがいるからさらに楽しくなる。
アイドルは素敵な仕事だと思います。

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