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ドン・キホーテの「どんな服装でも許される」という包容力は異常

スウェットだろうが、ジャージだろうが、髭面だろうが、ノーメイクだろうがドン・キホーテではそれらすべてが許される。誰も他人の服装なんて気にしていない世界観がそこにはある。

これがファミレス、スーパー、ドラッグストアなど他の店舗だと違ってくる。自分がちょっとでも小ぎたない格好をしていれば周りの視線が気になってしまう。しかし、ドン・キホーテだとヨレヨレのTシャツを着ている人がいても誰も気に留めることはないだろう。服装の最低値が異常に低い世界なのだ。

これってすごいことで、「ドン・キホーテはダサくてもいい」ということがみんなの共通認識としてあるということだ。当たり前であるが、ドン・キホーテが自ら「うちの店はダサい服装で着ても大丈夫ですよ!!」と宣伝をするはずはない。自然とそういった認識になっているのである。

なぜこの空気になっているのかと言うと、やはりドンキ=ヤンキー=スウェットというネットで昔から言われていた印象が強いからだろう。度々、テレビなどでもネタにされるため、全員の無意識下に「スウェットで行っても許される店」として刷り込まれているのだ。

これはもう一種のブランド化だ。「シャネルのお店って高級感あって空気的に入りづらいよね」と感じることに似ている。ドン・キホーテはどんな格好でもすべてを包み込んでくれる。聖母マリアだ。

もはやディズニーランドと同じことなのだ。ダサくても許される世界観が構築されている。お店の中だけは外界とまったく違う空気感になっているのだ。全国のドン・キホーテは異世界への扉なのである。

あの黄色いレジ袋も最高だ。「俺はドン・キホーテに行ってきたんだ!」とドンキ帰りを全面にアピールできる片道切符になっている。

この文章を書いていると「ドン、ドン、ドン、ドーン・キ、ドンキ・ホ〜テ〜♪」というあの一度聞くと頭から離れない音楽が遠くから聴こえてくる気さえしてくる。

よし、今日はスウェットとサンダルを履いてドンキに行こう。どんな服装でも許されているというあの全能感を得に行こうでないか。


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