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2021年、今からはじめるペルソナ4



西暦2021年。無印ペルソナ4(PS2)発売から13年。
当時のオタクたちに敬意を払いつつこの記事を書く。
オタクは何年経っても主語がでかい。


追記

2021/09/16 
P4GA TV未公開13話・Steam版Modの件


ネタバレなしでお送りします(多分)



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先人たちも公式も、口を揃えて「なるべくネタバレなしで楽しんで欲しい」と言う。
この「なるべく」がキモである。

やはり13年前のゲーム。知らず識らず得ている情報も多い。
あまりの人気に格ゲーが、音ゲーが、ダンジョンRPGが発売。
2作のアニメとまさかの舞台、多数の漫画と小説、ドラマCD。
これらの包囲網をかいくぐって生きてきた私は、奇跡的に大きなネタバレを踏んでいなかった。

これ幸いと、便利な攻略Wiki、意味深な考察ツイート、素敵なファンアート……。
楽しみたい気持ちを抑えつつ、この夏私はまっさらな心でペルソナ4に飛び込んだのである。
結論:ネタバレなしでストーリーにのめり込むことができてよかった。


クリア記念にようやくWikipediaペルソナ4のページを読み切ったが、例に漏れずネタバレの嵐であった。要注意。



今からはじめるなら、とにかくゴールデン一択。



2008年 PlayStation2 ペルソナ4(以下PS2版)
2012年 PlayStation Vita ペルソナ4 ザ・ゴールデン(以下P4G/Vita版)
2020年 Steam ペルソナ4 ザ・ゴールデン(以下P4G/Steam版)
 
今からはじめるのであれば、Steam版、ないしVita版ペルソナ4 ザ・ゴールデン一択。


無印からゴールデンの変更点としては
・ゲームシステムの改良
・新規キャラ、コミュ、イベント、アニメーション、エンディング等の追加
・プレイ可能期間の延長
書ききれないほどの新要素が増えており、システムの調整で遊びやすさも大幅アップ。

今この時代にあえてPS2にディスクを入れて無印を遊ぶのはマニア向けすぎる。
逆に無印のみしかプレイしていない方はぜひゴールデンでゴールデンになったゴールデンを遊んで欲しい。


毎日がイベントづくしで慌ただしく、楽しみ尽くすには日数が足りない。
無印版ではせいぜい2学期までしかなかったプレイ期間が、P4Gでは冬休み明けも過ごせるようになり自由度も大幅アップ。

キラキラ、モヤモヤとした青春をともに過ごそう。


ゴールデンが2つある!Vita?Steam?



Vita版とSteam版の違いは何かというと……本編は全く同じ。
Steam版では高解像度、難易度選択が出来るようになり、一部コンテンツ(過去作PV等のゲーム本編には無関係なものの一部)が見られなくなっている。


Vita版では2周目以降でしかできなかった詳細な難易度調整が、Steam版であれば1周目でも変更可能なのは大きなメリットか。

過去にPS版初代ペルソナをプレイし、序盤も序盤で迷子になり病院で詰んだ苦い経験からアトラスゲーを避けていたわたしでも、EASYで余裕を持って遊べた。


「経験値・取得金・被ダメ与ダメ」を、各種「多い・普通・少ない」の三段階で細かく設定でき、全滅時のリトライも選べて安心設計。
少しヌルくなりすぎたか……?と思いはじめたら、「被ダメージだけを下げ、与ダメージはそのまま頑張ってプレイする」などということも可能。
しかもそれが、ゲーム内で、たとえダンジョン内であろうとも、非戦闘中であればメニューからいつでも何度でもデメリットなしで変更できる。

既読未読問わず、各種イベントやムービーは早送りないしスキップが可能なので、最低難易度でストーリーのみを駆け抜けることも容易い。



入手の容易さでもSteam版に軍配が上がる。
私のようにVita本体を持っていない場合、まず本体を買い、メモリーカードを買い、ソフトを買う必要がある。
PlayStation Vitaはもう生産終了しているというのにだ。

その点Steam版はパソコンひとつで出来る。
この記事をパソコンで読んでいる方。Steamクライアントは無料でダウンロードできますよ……。


Steam版P4Gは定価1980円(!)
そして先日のサマーセールでは過去最安値を更新。35%割引で1287円(!?)



2480円のデジタルデラックスエディションなるものもあり、アートブックとサントラ(9曲)がついてくる。
私は未購入なので内容は不明。

ただしサントラはAppleMusicに
ペルソナ4 オリジナル・サウンドトラック
ペルソナ4 ザ・ゴールデン オリジナル・サウンドトラック
が存在しているので、こちらからでもじゅうぶんに楽しめる。
AmazonPRIME等、その他サブスクでも配信しているはず。


PlayStation Vitaをお持ちであれば、そのままVita版ゴールデンでも十分。
そしてどうかそのままPlayStation Vitaを大切にしていただきたい。
そう、P4Dことペルソナ4 ダンシング・オールナイトはVitaでしか遊べないからだ……。


2021/09/16 追記
Steam版独自要素としてModの導入が可能である。
・好感度の上昇率が高い選択肢や、授業、テストでの正答を可視化してくれる
・アルバイトやおみくじのランダム要素を排除し、常に最高の結果のみをもたらしてくれる
等の便利系から、グラフィック高画質化など。
海外のコミュニティサイトでは盛り上がっているようですが、日本語対応のものはまだ少ない模様。
効率プレイのお供には最適。導入も考えてしまう。


取り返しのつかない要素


よくゲームタイトルで検索するとサジェストに出てくる
「取り返しのつかない要素」
これは、無い。
どうせ2周目をやるんだから。

ステータス、所持金、ペルソナ、スキルカード、解禁済みの武器防具などを引き継いではじめることができ、難易度調整も手軽なので、雑魚を蹴散らし、ストーリーやムービーはスキップし、やりそこねた部分のみ集中してプレイ、ということが容易くなる。

勿論楽しみ方は人それぞれ。
攻略Wikiのチャート通りに進めることにより、無駄なく一周でほぼ全てのストーリーを楽しみ、「真エンド」なるものに辿り着くことが出来る。

トロコンをしたい!つよいボスと戦いたい!つよいペルソナを作りたい!
という場合は、2周目が必須。

アニメだったら見たいな……な人
絶対に無印P4から見なさい


TVアニメ版は2作品ある。
Persona4 the ANIMATION全25話+TV未公開26話(以下無印)
そして
Persona4 the Golden ANIMATION全12話+TV未公開13話(以下P4GA)
ゲームは黙ってゴールデンだが、アニメは黙って無印から

ゲーム版と同じく、ゴールデンも無印もストーリーの本筋は変わらず。
ゲーム版P4Gで追加されたキャラや新規イベントを深堀りしたものがP4GA。
ならゲームと同じでP4GAだけ見ればいいんじゃないの?コンパクトに12話にまとまっているし……。というのは罠である。


Persona4 the ANIMATION全25話



アニメ無印はゲーム無印と同じ時系列で進んでいく。
仲間が増え、ペルソナが増え、謎も増え、解け、増え、解け……増え……。
全25話を見終える=ゲーム本編をエンディングまで遊ぶ、とほぼ同義。


アニメもゲームと同表現が多い。
戦闘時のカットイン(これがまたカッコイイんだ)
やりすぎなくらいの漫符(これがまたカワイイんだ)
主人公の成長がひと目で分かるステータス画面アイキャッチ、日数の前後がよくわかる天気予報つきカレンダー……
これらがゲームとほぼ同じデザインで組み込まれている。


もちろんBGMも同じものが、同じタイミングで、まるでアニメのために作られていたのではないかと思うほど綺麗に。
まさに完全再現といってもいい。
既プレイの人間はニヤリとしながら楽しめる内容。
そして未プレイの人間も、これさえ見ればゲームの雰囲気がわかるはず。

Persona4 the Golden ANIMATION全12話




そしてP4GA。これはゲーム版P4Gの追加要素のみを描いたアニメになっている。
つまり、無印版で描いた部分は全てカット。冗談抜きで全て。

仲間との絆は無印版で描ききってあるので、2話3話と回が進むごとにナチュラルに新しい仲間が増えている。
事前知識ゼロでP4GAのみを見ると
「新しく出てきたこの人は誰?」「この間に何が?」
ということに、間違いなく、なる。
よくこれを地上波で放送したな、と。人気のなせる技なのだろう。


P4GAは主人公の性格やステータス面を見る限り、ゲーム2周目に近い。
ゲーム内の主人公は無口であり、我々プレイヤーが選択肢を選んで、自分だけの主人公像を作り上げていく。
自分のゲームプレイでは、主人公はかなりの常識人に感じたがアニメ版はというと……

P4GAでは、ゲーム内ではあまり選ばれにくい、ないし、1周目ではステータスが足りずに選べない2周目限定の選択肢を選んだ会話になっているシーンが見られる。
序盤の戦闘も圧勝しており、ゲーム内でいう「クリアデータ引き継ぎの最強ペルソナで雑魚処理」状態。


・ゲーム版P4Gで描ききれなかったキャラの心情、過去の掘り下げ
・ゲーム版P4Gにて追加された新規日常イベントに、ゲーム版とは違うキャラが参加
・アニメオリジナル回、オリジナル展開あり
というのもあり、どちらかというとアニメ無印の続編というよりも、ゲーム版P4Gをクリアした人向け。

個人的にはとても楽しめた。
追加キャラたちが好きな方は絶対に見るべき。
一部ピンとこなかった追加キャラも、P4GAを見ることにより好きになった部分も多い。

キャラクターの動きが見えると解像度が上がる。
ゲーム内のSDキャラでは分かりづらかった体格差、顔グラ差分だけでは補完しきれなかった表情などが、無印と比べると圧倒的に良くなった作画で細かく動く。
爆風に揺れる髪やネクタイ、見たくはないか?


2021/09/16 追記
P4GAにも同じくBD版特典として、TV未公開版13話目が収録されている模様。
タイトルを見る限り、ゲーム内で別の選択をした場合に訪れる結末を描いている?
本編はどちらもDアニメストアにて見終えたが、勿論そういった所での配信はないので別途BDの購入を考えています。
また感想noteでお会いしましょう。


おわりに


私はSteam版P4Gを(多分)全エンドクリアし、アニメ無印とP4GAを見終えた。
理想はP4Gを2週目まで全てやりつくしてトロコンし、TV未公開の26話も見た上でP4GAを見るのが完璧な流れだろう。
……難易度が高すぎる……。


そしてストーリーはP4Uこと、ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナという格ゲーへと続く……
なんとこの格ゲー、P4U2こと、ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールドなる続編も存在する。

問題はこの2作に「ストーリーがある」という事。
P4Gエンディングから数カ月後が描かれている、らしい。
なお、対応ハードはPlayStation3となっており、未だSteam版の発表はない。

このままではPlayStation3の購入を余儀なくされている哀れな後追いオタクは、もう少し生き長らえるべく、Steam版BlazBlue: Cross Tag Battleの購入を考えている。(Nintendo Switch版も存在しているが……)


西暦2021年。無印ペルソナ4(PS2)発売から13年。
ペルソナシリーズは25周年。
ペルソナ5も好調(?)で、P5RやP5S、格ゲーも音ゲーも勿論ある。
そのうちに出るのだろうか、ペルソナ6。

Vitaは生産停止になり、PlayStationは4を飛び越え5が発売されている。
頼みの綱はSteamだけである。

動く足立透が見たい。

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