オンライン会議のデメリットって何だろう
リモートワークの機会が増えたと同時に増えたのがオンライン会議。便利になったと思う一方で、何となく苦手だな〜とも思う。というわけで、オンライン会議の「デメリット」は何なのか考えてみたいと思います。
デメリットが見えてくると、対策の仕方も考えやすいですよね。
オンライン会議と私
私の普段の仕事では、サンプルを持ち寄ったり図面を囲んで相手と確認しながら変更を書き加えるといったことが頻繁にあるため、対面の打ち合わせがとても多い。もしかしたらWEBやグラフィック系のデザイン業ならオンラインのやり取りで済む事も多いのかも知れない。
そんな中、私の勤める会社は約8割の会議がオンライン化された。
ここからは、オンライン会議のデメリットを挙げるとともに、対策について考えていきたい。
デメリット1. 大教室での質問時間のような沈黙
私「…という事なんですが、いかがでしょうか」
一同「…(数秒の沈黙)」
大人数が同時に参加できるのがオンライン会議のメリットだと思うが、そのせいで起こる問題の一つは「いま誰が誰に向かって話しているのか分かりづらい」こと。話している人はカメラを見る他ないので、一人一人と目を合わせるというコミュニケーションが取れないことが原因だろう。
オフラインの場でも、複数の相手に向かって話をしたあと「どう思いますか?」などと参加者全体に向かって質問すると、数秒のあいだ誰も発言しない、なんてことを経験した人は多いのではないだろうか。大学の大教室などでは教授と学生の目が合いにくいが、そもそも同一の空間を共有しないオンライン会議の場ではノンバーバル=非言語的なコミュニケーションが成立しづらい。(ときどき都合悪い時だけカメラオフにする人もいるくらいだもんね。)
また、非言語コミュニケーションが難しいため「誰が話し出そうとしているか読みづらい」という問題もあると思う。
聞き手側の多くが、話者が誰に反応を求めているのか掴みづらい上に、いざ話出そうとした際に「待てよ、他にも喋ろうとしている人はいないだろうか」と、ブレーキを掛けてしまうため、発言しづらくなるのだ。
--- --- ---
大雑把な質問をすることで幅広い意見が得られる時もあるが、反応が鈍いときには質問を具体化して、指名して話を振るのが良い時もありそうだ。
デメリット2. 相手の「前のめり具合」が見えにくい
オンライン会議では、相手がどのくらい興味を持って自分の話を聞いているか、どの程度伝わっているのか、いまいち分からないときが良くある。いわゆる「温度感」が感じ取りにくい。
これは、
①相手のリアクションが見えづらい
②そもそもリアクションを怠る人がいる
この2点が要因になるのではないだろうか。
個人的に感じる①の理由は2つ。
ひとつは対面の打ち合わせと違って若干のタイムラグがある点。(私はコンマ数秒遅れるだけで伝わり方が半減するように感じる。)
もうひとつは、相手が平面的にしか見えないため、文字通り「前のめり」の角度が見えづらい点。
②については、会議に参加しながら他のPC作業を同時にしている人は反応が薄くなりそうだし、大人数の会議では「とりあえず出席してるだけ」だけどカメラはオンにしているという人がリアクションをサボるのかもしれない。
--- --- ---
個人的にはオフライン会議なら欠席のところを出席してくれているのは理解できるので、せめて事前もしくは会議開始のタイミングで都合を説明してくれれば、と思う。
そして、オンライン会議の画面ではリアクションが伝わりづらいことを意識しつつ、いつもより大きめに頷いたりすることが気遣いかもしれない。
デメリット3. リアルな物体が共有できない
サンプルや試作品を見せたいときに困るが、これはもう致し方ない。
画面越しに見せたり、事前に相手方に物を送っておくことはできるが、何かと不便である。
--- --- ---
これに関しては解決策が見つからないが、(当たり前だが)写真や3Dデータなどを事前に準備しておくのがベターだと思う。
将来的には、MR(Mixed Reality)技術が普及してバーチャルな形で物体の共有が気軽にできるようになったら嬉しい。
デメリット4. ロビートーク(無駄話)ができない
オフライン会議なら、参加メンバーを待っている時間や帰りのエレベーターを待つ間など、ちょっとした折に交わす会話のなかで有益な情報を得られる時もある。
しかし、ワンクリックで集まって終わったら即解散できるオンライン会議の場合、そうも行かない。確かに本題だけ議論できて効率が良いものの、(初めて話す相手の場合は特に)打ち解ける時間がないと意見を出しづらいということもあるかもしれない。
--- --- ---
自分が会議のホストになる時は、冒頭にアイスブレイクの時間を設けるとかして見ると良いかもしれない。
デメリットへの対処法 -より良いオンライン会議のために
より良いオンライン会議をするためのポイントをまとめると、
1. 意見が出ない際は具体的に (質問内容を明確にする・指名する)
2. 頷きなどリアクションはいつもより大きく
3. 片手間参加のときは最初からカメラオフもあり (最初に断る・相手を不快にさせない)
4. ミーティング冒頭などにいわゆる「無駄話」の時間を設ける
この四つを心がけながら回数を重ねて慣れていけば、オンライン会議でのストレスがそれなりに減るのではないでしょうか。
一番のメリットである「移動時間の短縮」は忙しいとき本当に助かるので、今後もオンライン会議を上手く活用していきたいと思っています。VR会議もやってみたい。
宜しくお願いいたします。 サポートいただけたら、デザインの勉強(書籍購入など)に使わせて頂こうと思っています📖