初ヨーロッパは弾丸でイギリス半周

2000年代前半の大学在学中、友人が1か月イギリス短期留学をするついでに早入りして旅行するからと、それに自分も勢いとノリで着いていった。

往復チケット(冬で平日便なので安かった)と1日目の宿、旅行期間中ずっと使える鉄道のフリーパスを日本の旅行会社で購入。

航空会社はVirgin Atlantic。おしゃれなアメニティが充実していた。アイマスクとかビニールのバッグとか、これからおしゃれな国に行くんだなとワクワクした記憶がある。ただ、行きの飛行機は機内のエンタメ機材が故障で使えなかったのでただでさえ長いフライトがさらに長く感じた。その時間で友人と英会話練習したり、観光プランなどいろいろ考える時間が出来たのはいい点だったのかもしれない。

イギリスのヒースロー空港について電車(たぶん地下鉄)で宿に向かう。ヨーロッパの人は体格大きいのに銀座線みたいな車両で大変だなぁと思ったのをよく覚えている。古い街並みで道が石畳だったので友人の”小さめな車輪で押すタイプのスーツケース”は大変そうだった。自分は”車輪大き目で引っ張るタイプのスーツケース”だったので車輪が引っかかろうが力業でなんとかなった。古い街並みではひっぱるタイプ一択だなといい勉強になった。

宿に着いて一息ついて街中へ繰り出す。その時に初めて顔を上げて街並みを見た。その時に「町ごとディズニーシーだぁ」(表現力の乏しさよ…)と友人に話したことを今でも覚えている。その日は夜のロンドンの景色を見て回った。

2日目は朝早くに日本で購入した鉄道フリーパスで北上。ダラムの街を観光後、さらに北上してニューカッスルから西へ進み鉄道を数回乗り換え湖水地方へ。駅前でカワイイ感じのB&Bが視界に入ったのでそこで1泊した。

3日目、早朝に湖を見てリバプールに移動。ビートルズゆかりの地など見てロンドンに戻って夜景観光。

4日目、帰国。

初めてのヨーロッパだったが、まあまあな弾丸日程だった。(帰国後、その足で韓国に行く用事があったので日程がこうなった)観光は実質2日でロンドンの街は早朝と夜しか見ていない。


イギリス旅行から10年以上経つのに謎に記憶に残っている風景がいくつかある。

・朝、通勤客らしき人たちが男女問わず黒のロングコートを着てキャリーケースを転がしていた風景。

・歩行者信号が青になる3テンポくらい前のタイミングで渡り出す人々。

・道を尋ねると一緒に悩んでくれる親切な人たち。

・一つ一つの鉄道の駅の立派な造り。(レンガ、看板のデザインとか枠の縁取りとかアーチ状の屋根とか骨組みとか階段とかみんな綺麗だった。全部絵になる風景だった)

・地方で羊の顔が黒いのに驚く。

・湖で白鳥が寄ってきて驚く。(意外と大きいので怖かった)

・鉄道に客がいなさすぎて経営が心配になる風景(車両ほぼ貸し切り)。


そんないい記憶なイギリス旅行だったが、旅行日程が短すぎたことでいろいろと心残りもある。

・ストーンヘンジ見たかった。

・ロンドン・アイ(当時、高さ世界一)乗りたかった!

・うっかり大英博物館、ビッグ・ベンの観光行ってない!

・古城もっと見たかった!

次もし行く機会が合ったらエジンバラのほうにも足を延ばしてみたいし、ユーロスターで国境越えというのもしてみたい。ドクターマーチンのおしゃれなブーツでロンドンの(昼の)街を闊歩したい。骨董市とかも物色したらいろんな歴史の闇が見れて楽しそう。


それにしてもこの記事を書きながら思ったが、合計で4日間しか日程がとれなかったのにイギリス旅行を決行しちゃう昔の自分の行動力。若いな。あほだな。でも今の自分では到底考えも至らないと思うのでその行動力に尊敬するばかりだ。そんな行動力は社会人となってはもう無理だが興味のあるものに躊躇しないという姿勢だけは持ち続けたいと思う。






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