高校時代、初めての海外で感じたこと

韓国や中国に長期滞在していた自分だが、

初めての海外は高校の事業で2週間の日程で行ったオーストラリアだった。

現地の学校で2週間の研修を受けながらそこの学生の自宅にホームステイ。ホストきょうだいたちと一緒に登校し、英語の授業を受けたり、日本語の授業のお手伝いしたり、何やら歌を歌ったり。

海外における日本語教育という未知の世界にこの時点で触れたことで、大学進路選びにもちょっと影響した。

ホームステイ先の子が公文をやっていたので、現地の公文にも数回行った。
・「日本語」という授業かと思いきや「国語」だったのが新鮮だった。
・日系の子がわりといた。
・小さい子ほどすらすらバイリンガル

それまでペラペラと二か国語を操る人物に出会ったことがなかったのでとても新鮮だった。(小学時代日本語のできない海外の子はいたが、日本語ができるようになるまでのプロセスを見てるので当時は特に何も感じていなかった)

いろんな人がいるんだなと世界の広さを知った。

現地の公文で自分より一つか二つ年下で仏教系の学校に通っているという日系らしき子とおしゃべりをした。その子は漢字が苦手で…といいつつ国語辞書をずっと片手に漢字の質問をたくさんしてきた。すごい勉強熱心!と思ったもの束の間、聞かれたのは”くそ”ってどう書くの?とか”ばばあ”ってどう書くの?という内容だったのでふと、これぐらいの少年はみな世界共通で同じような興味を持つものなんだなと思った。


他にもホームステイ先のファミリーに連れられて教会ぽいところに行った。

入口で何やら手に水をつけたり、現代的な綺麗な空間で大勢が集まって話を聞いたり募金したり歌を歌ったりする時間を過ごした。キリスト教ではないのでよく分らなかったが、なんか神聖なもののような気がしなくもなかった記憶がある。


日本食のお店はわりとたくさんあった。フードコードみたいなところへいくとタイ料理、中華料理がバババッとあってそれらを全て指しながらホストファミリーの弟くんのほうが「これがオーストラリア料理だよ!」と言ってたのが印象的だった。移民国家の感覚は日本と違いすぎて面白いなと思った。


本屋とCD屋に連れて行ってもらって高校生のホストファミリーのお姉さんのほうに今人気の歌手と本を聞いた。
当時のチャート1位付近の本とBackstreet Boysの『Backstreet's Back』のCDアルバムを買った。本はちょっと内容が渋すぎて結局読まなかったが、CDはすごく気に入った。
日本に帰ってからデビューアルバムも買い、その後こまめに全て買い揃えた。それまで好きな曲というものはあっても、好きなアーティストというのがなかった。全ての曲がかっこよくていい曲だと思った。初めてベストアルバムが要らないと思ったくらい。これがファンというものなのか...という気付きが得られた出会いだった。


オーストラリアみやげ

ぬいぐるみ

形がオーストラリアぽいものならカンガルーやコアラなど個性的な動物が多いので探すのには困らないが、ほぼ中国製だった。同行したメンバーがオーストラリア製も探せばあると言っていたので探せばありはするらしかった。
日本でも同じだと思う。もはや日本土産ぽいものでも海外製ものはたくさんあるし、日本製のものを探すことのほうが難しいものもある。ふらっとその国へ行って即興でその国の為になることをするって意外と難しいんだなと感じた。

ブーメラン

ブーメランはオーストラリア先住民のアボリジニの人たちが狩猟などで使用する。お土産用にしたものが結構売られていた。ホストファミリーがイチ押しだというお店で購入した。イチ押しなだけあってすごいしっかりした造りでオーストラリアで買った物の中で最も高額だった。お土産用だが殺傷能力がありそうな固い木で出来ている。きっとこの木もオーストラリア特有の木なのだと思う。よく見るとブーメランの投げ方が書いてあったが、この日本にそれを試す機会も場所も今のところ見つけられていないのでまだただの飾りだ。日本だと先住民とかについて考えたことがなかったので、ちょっと新鮮だった。(その直後修学旅行で北海道へ行きアイヌ村に行く機会があったけど!)


そんなこんなで、高校時代にオーストラリアで初の海外で勉強したり、遊んだりして生の外国の文化&英語に触れることができた。そしていろんなことを考えることができた。

道中、なぜか「自分に英語は向いてないだろうな」というのも感じたり。

文法はわりとシンプルでもいいが、活舌、あご、舌の使い方が自分には出来ないと思ったのだ(普通は現地でやる気になるんだろうが...)でもここで日本語教育に触れたことで日本語教育に興味を持つようになった。そして大学進学後、英語以外の言語を習得せねば…と思い、第二外国語の中国語学習を経て第三韓国語を深く勉強することになる。


ということで、こういう刺激は中高くらいで触れるのが一番いいのかも。
小学だと何かを感じたとしても記憶に定着させられるかは人によると思うので。中高でなら進路を考えるいい機会になるかもしれないと思った。

自分は高校でこういう機会を貰えてすごく幸せだったと今でも感じている。けど理想は高校でもう少し長い留学だったかもな!とも少し思う。

(ちなみにこの時のホームステイで気を使いすぎてめちゃくちゃ疲れはて、自分には向いてないと気づけた。その後の海外長期滞在では二度とホームステイという選択肢をとらなかった。これは自分にとっては大正解)

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