Path of Exile初心者向けクラフトに必要な基礎知識
この記事ではPath of Exile初心者がクラフトに取り掛かる際に知っておくべき基本的な知識をまとめていきます。便利なTipsやメソッドの紹介記事ではなく、そのもっと手前の仕様に近い部分を取り上げていきます。
なお、↑の記事ではPoEの多種多様なクラフトの方法について広く浅く説明していますので、必要あれば併せてご確認ください。
ギアが持つモッドの種類
まず基本的な操作として、ギアにカーソルを置いた状態で「Altキー」を押すと各モッドをより詳しく確認することができます。
ギアにつくモッド黄線部の「暗黙モッド(implicit modifier)」と、赤線で囲った「明示モッド(Explicit modifier)」の大きく2種類があります。
暗黙モッド(インプリと呼ばれることもある)は基本的にギアの種類ごとに固有です(詳細は後述)。ただし、コラプト品やシンセサイズ品、防具の場合はエルドリッチカレンシーなどによって暗黙モッドは上書きされる場合もあります。
明示モッドはさらに「プレフィックス(Prefix)」と「サフィックス(Suffix)」に分かれており、それぞれP、Sと略されることが多いです。ギアのレアリティがマジックならPとS1つずつで最大2つ、レアならPとS3つずつ、最大6つまでモッドをつけることができます。
また、ハーベストクラフトやラビリンスなどで暗黙モッド/明示モッドとは別に特定のモッドを武器、ヘルメット、ベルトに「エンチャント」することができます(この記事では扱いません)。
ギアの基本性能について
武器には「物理ダメージ」「クリティカル率」「秒間アタック回数」「武器攻撃距離(弓以外)」「装備条件レベル(要求レベルとも)」「装備条件能力値」がデフォルトで設定されています。この値はベースアイテムごとに(知る限り)固定値です。
また、武器のベースによって暗黙モッド(インプリ)がつく場合があります。その値はモッドによって可変値だったり、固定値だったりします。暗黙モッドが可変値の場合は、「祝福のオーブ」で値をランダムに変更可能です。
ヘルメット、ボディアーマー、グローブ、ブーツについては、ベースによって「アーマー」「回避」「エナジーシールド」のうち1つまたは2つの値を持っています。この値は可変値になっており、「聖なるオーブ」によってのみ可変値をランダムに変更することができます。
また、ベースによっては暗黙モッド(インプリ)がつく場合があります。
ベースによって基本性能が決まる以上、クラフトに取り掛かる際には、できる限り良いベースを用いる必要があります。
宝飾品である「アミュレット」「指輪」「ベルト」については、ベース毎に付与される暗黙モッドが異なり、だいたいが可変値になっています。これも「祝福のオーブ」でランダムに変更可能です。
PoEDBを用いたベースアイテムの調べ方
ベースアイテムについては公式wikiかpoedbで確認可能です。以下ではpoedbの調べ方を紹介します。
私自身は「ビルドに必要なラビリンスエンチャントがついたヘルメットをベースとしてトレードで購入し、自分でクラフトする」場合に、できる限り良いベース(=アーマー、回避、ESの基礎値が高いベース)を仕入れるために、防具のベース名で絞って検索するようにしています。
ちなみにベースが良くて人気のエンチャがついているものは明示モッドの中身にかかわらずそれなりに高額で売られたりしています。
モッドについて
アイテムごとに付与されるモッドはあらかじめ決まっています。また、モッド毎にプレフィックスとサフィックスのどちらにつくかも固定です(PoEDB等で確認可能、後述)。
各明示モッドは、「ティア」「タグ」「必要アイテムレベル」「装備可能レベル」「ウェイト」といった要素を持っています。
Altキーを押せば「ティア」「タグ」は確認が可能です。
ティア
基本的に、ティア1が最も大きな値がつきます。
クラフトベンチで付与できるモッドにもティアがあり、ティアが高いほど要求される素材も高価になります。任意のモッドが付与できるのは大きなメリットである一方、通常のモッドよりも低い値しか付与できません。武器DPSに直結する「物理ダメ増加」や「火ダメを追加」などのモッドはできる限りクラフトベンチに頼らずに付与したいところです。
タグ
モッドには「タグ」がついているものがあります(ついていないものもあります)。このタグはカタリストや3.21のクルーシブルモッドの「明示モッドのXXモッドの強さがY%増加する」などで参照されるものです。
特に化石(fossil)やハーベストベンチによるクラフトではこのタグに関する知識が必須です。これらの「火」「冷気」「ライフ」などはすべてタグのことを指しています。
逆に言えば、タグがついていない「スペルダメージ抑制確率」はこうした方法で狙ってクラフトするのが難しいということでもあります。
必要アイテムレベル/装備可能レベル/ウェイト
必要アイテムレベルは「このモッドが付与できるアイテムレベルの下限」のことです。自分でギアをクラフトする際、アイテムレベルに気を付けないと、エッセンスを100個打っても欲しいモッドの高ティアがつかないといった悲しい事態に陥ります。
装備可能レベルについてはどこで確認できるのか私もわかりませんが、「高ティアなモッドがついているアイテムはレベルが低いうちは装備できない」と覚えておいてください。とはいえほとんどの場合マップ入りするころには装備可能になるので、セカンドキャラにAct中から強い装備を持たせづらいくらいの認識でよいと思います。
ウェイトは、簡単に言えば「そのモッドの付きやすさ」をあらわすもので、ゲーム上では(たぶん)確認することができません。PoEDBやcraft of exile等で確認可能です。この数値が低いほどそのモッドは付きにくくなります。
例えば「物理ダメージをX%増加する」のティア1モッドはウェイトが「25」となっています。同じモッドのティア8のウェイトが「1000」なので、ここだけ比較しても付与確率は1/40と相当低いことがわかります。もちろん、他のモッドが付与されることも考慮すれば、確率は極端に低くなることがわかります。
PoEDBによるモッドの調べ方
PoEDBでのモッドの詳細に関する調べ方は以下の通り。
(1)左上「アイテム」タブから「アイテム」をクリック
(2)調べたい武器種/防具種を選択
(3)「Modifiers Cals」タブをクリック
各モッドをクリックすれば、モッドのタグ、ティアごとの数値やウェイト、必要アイテムレベルなどを確認することができます。
まとめ
そもそもクラフト自体、結構な手間と知識となによりお金がかかるので、完全な初心者向けではないかもしれません。
自分で良品をクラフトする際には、ベースとなるアイテムを間違えないことが大事です。特にアタックスキルで用いる武器の場合、モッドがどれだけ良くてもベースが弱ければ台無しになってしまいます。
防具に関しても、ベースの良し悪しで思った以上にアーマー/回避/ESに差がつきます。逆にベースが悪いもので妥協すればトレードでお手頃価格で手に入るのかもしれませんが。
そして、繰り返しになりますが、クラフトに取り掛かる際には、ほしいモッドの必要アイテムレベルと(クラフト手段によっては)タグの事前の確認がマストになります。クラフトで沼りたくなければモッドのウェイトも確認し、必要なモッドがあらかじめフラクチャーされたものを買って少しでもランダム性を排除するのが賢明でしょう。
もちろん、つなぎの装備であればそこまでこだわる必要はないし、なんならトレードで買った方が手っ取り早いなんてこともままあります。
とはいえクラフトはPoEの醍醐味の一つでもあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
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