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Path of Exile初心者が早く知りたかった装備の強化方法いろいろ

いよいよ、新規リーグである3.20が始まりますね。新シーズンを前に、poeにおけるギア(装備)の強化方法についてざっくり紹介したいと思います。

poeを始めたばかりのころ、ベテラン勢のpobや海外ニキのビルドを眺めていると「こんな効果見たことないぞ?」「クラフトベンチにこんなモッドないんだけど!?」となることが度々ありました。

1%でも自分のギアを強化し、0.1%でもDPSを上げるためにも、様々な選択肢を持っておきたいところです。

網羅するには文字数も知識も足りないので、主だったところをざっと紹介していきます。

プレフィックスとサフィックスについて

Altキーを押しながらマウスオーバーすると確認可能

ギアにつくモッド黄線部の「暗黙モッド(implicit modifier)」と、赤線で囲った「明示モッド(Explicit modifier)」の大きく2種類があります。明示モッドはさらに「プレフィックス(Prefix)」と「サフィックス(Suffix)」に分かれており、レアならそれぞれ3つずつ、最大6つまでモッドをつけることができます。また、各モッドがサフィックスとプレフィックスのどちらにつくのかはあらかじめ決まっています。

たとえば、属性耐性のモッドはサフィックスにしかつきません。「トレードで手に入れた良品に属性耐性をつけようと思ったらサフィックスが空いてなかった」なんてことのないよう、気をつけましょう(自戒を込めて)。

アイテムレベルについて

クラフトを行う際に気を付けなければならない点がいくつかあります。

アイテムレベルはその一つで、アイテムレベルが低いと特定のモッドがつかなかったり、高いティアの数値がつかなかったりします。逆に、アイテムレベルが高すぎて無駄なモッドが付くようになり、狙ったモッドがつく確率が下がるなんて場合も。

アイテムレベルはAltを押しながらマウスオーバーすると確認できます。最終装備候補にはおおむねLv81~83以上のものを利用するのが無難なようです。

craft of exileやpoedb等のデータベースでギアにつく各モッドの必要アイテムレベルを確認することができます。

忘れちゃいけない装備の品質上げ

ついつい忘れがちですが、しばらく使いそうな装備の品質はとりあえず20%まで上げましょう。マップを周回し始めると品質を上げるカレンシーも溜まってくるはずです。効果は小さいですが、ほんの少しの改善でもやれることは全部やるのが大事。

ちなみに、ギアの品質はカレンシー一個につきノーマルアイテムなら+5%、マジックなら2%、 レア&ユニークは1%ずつ増えます。カレンシーを節約したい方は参考までに。

なお、ギアの品質を21%までもっていく方法もゲーム内に用意されています。ヤクザ(ベトレイヤル)を活用するのがその一つですが、スペースの関係上割愛。下記動画2:35あたりからをご参考までに。

ギア強化の方法いろいろ

ここからはギアを強化したり、モッドを付け替えたりする方法を簡単に紹介していきます。

カレンシー

カレンシーにはギアのモッドを書き換えたり、追加したり、削除したり、モッドの数値を変更したりできます。ギアのレアリティを操作できるカレンシーもあります。この辺りはActをクリアした方ならそれぞれの効果は大体把握されていると思います。

また、後述するクラフト・ベンチのレシピの素材にもカレンシーが用いられます。一部クラフトレシピには超高価なdivine orb(神のオーブ)を要するものも。

基本的にはカレンシーがギアに加える変更はランダムです。したがって、良品を引くまでカオスオーブを打ち続けるというのは相当なギャンブルであり、できる限り他にもう少しランダム性を抑えられる方法を探したほうが良い場合がほとんどです。

クラフトベンチ

定番中の定番。空きがあれば装備に明示モッドを追加できる

武器、防具、ジュエリーに任意の明示モッドを追加することができます。属性耐性を補ったり、ライフを追加したり、火力を上げたり。Act中から多くの人が一度は利用したことがあるのではないでしょうか。

クラフトのレシピ(追加できるモッドの種類やティア)はAct中や各マップのボス部屋の手前で見つけることができます。全レシピを集めるためには赤マップやユニークマップも回る必要がある、ということです(クリアしなくてもよいが)。

ただし、クラフトでギアに追加できるモッドは通常よりも低い値になっています。優先順位の高いモッドは、クラフトで補うよりも、あらかじめ高い数値がついたギアを拾ったりトレードで購入したりする方が良いでしょう。

シンジケート(ビトレイヤル)のクラフトレシピ

クラフトベンチの下部には「ヴェール」と書かれたレシピが

クラフトベンチのレシピの中には、Actやマップで入手できないレシピがあります。「ヴェール」と書かれたレシピは、「シンジケート」のリーグ要素経由で入手することができます。

ヤクザたちを倒したときに、たまに特殊なマークがついたギアがドロップする場合があります。一部のモッドがアラビア文字のようになっているものです。この装備をNPCのジュンに渡してアンヴェールしてもらうと、3つのモッドから1つを選ぶことができます。

選んだモッドは以後クラフトレシピとして追加され、クラフトベンチでギアに付与することができます。例えば混沌耐性はこの方法でしかレシピが入手できません。

有用なレシピも多いため、マップ入り後は余裕があればジュンがマップに出るようにして、どんどんレシピを集めるとよいと思います

なお、アクトやマップで集めたクラフトレシピと同様に、クラフトで追加するヴェールモッドもヤクザたちがドロップしたものをアンヴェールしたときより数値がやや低めに設定されています。

そのため、最終装備のクラフトではメタクラフトモッドも使いながら「ヴェールの混沌のオーブ」でヴェールモッドをわざわざ付与し、数値の高いモッドを厳選するということが行われています。
※メタクラフトは最低1-2divかかるのでつなぎのギアならトレードで購入した方がだいたい安上がりです。


エッセンス

3回クリックすると解凍されて出てくる強敵を倒すことで、エッセンスが得られます。エッセンスは説明文に記載されているモッドを1つ確定で含む形でノーマルアイテムをアップグレードしてくれます(レベルの高いエッセンスはレアのリフォージも可)。

エッセンスは様々な種類があり、狙ったモッドを確定で付与してくれるので、クラフトの強力な手段の一つです。また、解凍前のモンスターに「コラプションレムナント」を打ち込むことで、通常ではドロップしない高ティアのエッセンスを入手することもできます。

エッセンスについて詳しくはこちらの動画をどうぞ。エッセンスファームは白マップでも実践でき、不要なエッセンスをトレードで売ることで手堅い稼ぎになるので、おすすめです。

ビーストクラフト(怪獣園)

アイナーさんと一緒に狩ったモンスターたちを素材にして行うクラフトです。どんなクラフトができるのかは下記リンク先をご参照ください。

フラスコに狙ったモッドをつけるクラフトなど有用なものがちらほらあります。また、ギアをトレード依存でなく自らクラフトで用意する際、「ランダムな(サフィックス/プレフィックス)を1つ削除し、ランダムな(プレフィックス/サフィックス)を1つ追加する。」というクラフトレシピは結構活用されているようです(私も活用しました)。

よし! クラフトするぞ! と思い立ったら全然モンスターが狩れてなかったなんてことが稀に良くあるので、余裕があるときにマップでアイナーさんに来てもらうとよいでしょう。

デルブ(delve)

デルブで手に入る「化石(Fossil)」と「レゾネーター」を利用したクラフトの方法です。化石をレゾネーターのソケットに埋め込んだものをレアのギアに打ち込むことで、ある程度狙ったモッドを付与しやすくなるという特徴があります。

化石ごとに「火モッドが出現しやすい/冷気モッドが出現しない」など、必要なモッドの出現率を上げ、同時に不要なモッドが出現しなくなるようにする効果があります。レゾネーターは1~4ソケットあり、複数の化石を組み合わせることでさらにモッドを厳選しやすくすることができます。

アイテムにマウスオーバーしながらaltキーで明示モッドの詳細を確認できます。ここでモッドについているタグを見れば、どの化石を使ってどのモッドを加えたり除外したりできるか、把握できます。

とはいえ、どのモッドにどのタグがついているか、化石の組み合わせで各モッドの付与される確率がどう変化するのかを事前認定確認する方が確実ではあります。

クラフトする前に↓のCraft of Exileでシミュレーションするのが無難でしょう(英語ですが)。

ハーベスト

ハイドアウト(隠れ家)にクラフト台を追加すると利用可能

畑みたいなところから湧いてくる敵を倒すと、ライフフォースというアイテムがドロップされます。これはハーベストクラフト台でのみ用いることができる素材です。

ハーベストクラフトは通常のクラフトと異なり、多様な方法でアイテムを強化したり、モッドに修正を加えたりできます。効果が多すぎるので詳しく見てみたい方は↓のリンク先までどうぞ。

3.19時代は数div以上のコストがかかる最終装備向けなレシピも中にはありますが、私が実際に利用したレシピを2つ紹介します。

XX耐性を得るモッド1個を、類似のティアのYY耐性を得るモッド1個に変化させる

ギアについている火、冷気、雷のいずれかの耐性を、ほかの元素耐性に置き換えることができます。「雷耐性は余裕があるのに火が足りない!」といった場合、ハーベストクラフトで装備中のギアの雷耐性を火耐性に変えることができます。しかも、他のモッドには影響がありません。属性パズルが解けない方はぜひ。

鎧をエンチャントする。品質は鎧の防御力を増加させず、品質X%ごとにYYをZ
武器をエンチャントする。品質は武器の物理ダメージを増加させず、品質X%ごとにYYをZ

武器と鎧の品質の影響先を変えてくれるレシピです。本記事前半の画像のセプターにもつけています。

アタックを利用しない場合、武器の品質を上げてもDPSには一切影響がありません。しかし、このレシピを用いると、品質によって効果範囲やアタックスピード、元素ダメージ、クリティカル率などを上げることができます。

ちなみに、3.19ではこのハーベストで得られるライフフォースをまとめて売りさばくことで30div以上稼げました。ただ3.20では一部レシピが削除されるため、もう少し価値は下がるかもしれません。

エルドリッチカレンシー

世界を喰らうもの / 灼熱の代行者 の進捗を進める過程でドロップ

鎧、靴、手袋、兜に特殊な暗黙モッドを追加してくれるアイテムです。暗黙モッドなので、明示モッド変更による影響は受けません。また、エルドリッチカレンシー側もギアの明示モッドには影響を与えないため、気軽に暗黙モッドの厳選ができます。
※ただしギアに暗黙モッドがある場合はエルドリッチカレンシーの効果で上書きされてしまう。

イコル / エンバーで一つずつ計二つの暗黙モッドを付与できる

何度かトライするうちに、かゆいところに手が届くモッドがつきます。ただし、付与可能なモッドの種類はかなり多いため、手持ちのエルドリッチカレンシーに十分な余裕があるときに厳選するのをおすすめします。低ティアのカレンシーはトレードでまとめ買いしても安いですし。

モッドの一覧は↓のリンク先、またはpobのクラフト機能で確認することもできます。

また、特定の効果のモッドを高ティアでつけたいという場合には、「対立のオーブ」を用いる方法があります。やり方は以下の記事をご参照ください。

カタリスト(メタモルフ)

モンスターがドロップするサンプルをつなぎあわせて出てくる強力なモンスターを倒す「メタモルフ」でドロップするアイテム。

通常は品質の概念がないアミュレット、リング及びベルトに、カタリストごとに対象となるモッドを強化する品質を追加することができます。

なお、品質の効果ですが、該当のモッドの効果を品質の%分増加させてくれます。火耐性50%のモッドがついている指輪に耐性増加のカタリストを20%分うちこむと、50 * 1.2 = 60%になる、というわけですね。小数点以下は四捨五入か切り捨てかちゃんと検証したことはないですが、切り上げではないようなので、4以下の数値のモッドを品質で上げるのはたぶん無理だと思います。ご注意ください。

ちなみに、通常の装備と同じように、ノーマルなら5%ずつ、マジックなら2%ずつ、レア&ユニークなら1%ずつ品質が増加します。SSFなど自分でクラフトするつもりならノーマルやマジックの状態でカタリストを打ち、節約できるとよいですね。

詳しくはリンク先をどうぞ。

アノイント(ブライト)

(ギア強化とは異なりますが)タワーディフェンスのようなコンテンツ「ブライト(Blight)」をクリアすることで得られる「オイル」の使い道の一つ。

3つのオイルを決まった組み合わせでアミュレットに「アノイント」することで、パッシブツリーのNotableパッシブ(名前がついているデカいパッシブ、キーストーンではない)を任意で一つだけ取得することができます。

アノイントで得られるパッシブはパッシブツリー上のどこにあるものでも指定可能です(プレイヤーが実際に取得していないものでもOK)。どの組み合わせでどのパッシブが得られるかは、ゲーム画面パッシブツリーのNotableパッシブにAltでマウスオーバーするか、pob上のパッシブツリーで確認することができます。

ブライトはそれなりの雑魚処理能力がないとクリアが難しいコンテンツですが、オイル自体はトレードで買うこともできます(高ティアのオイルほど高いですが)。

※ググるとオイル組み合わせの一覧が出てくることがありますが、verが古いと組み合わせが変わっている可能性があります。ご注意ください。

ラビリンスのエンチャント

ラビリンスをクリアするとグローブ、靴、兜等に特殊な効果を付与することができます。ベテラン勢は狙った効果が付与されるまでラビリンスを周回するか周回している人に有料でエンチャントを依頼し、ビルドを徹底的に磨き上げているようです。

私は3.19時点ではそこまで手が回りませんでしたが、エンチャントが付いた装備は特定のリーグ要素で手に入る場合もあるため、トレードで入手して必要なモッドを自分でクラフトするといった方法もあります。

特にヘルメットにつくエンチャントはスキルによってDPSを大きく向上させるポテンシャルがあります。

なお、ラビリンスで付与されるモッドはギアの元々のモッドに変更を加えたり、上書きしたりすることはありません。また、ラビリンスのモッド自体は各装備に1つだけしか付与できません。

どんな効果があるか気になる方はリンク先をどうぞ

フラクチャーモッド

文字色が異なるのがフラクチャーモッド。

強いギアをクラフトする際に有用なのがフラクチャーモッドです。このモッドがついたアイテムはドロップ時に特殊なマーク(アイテム名の両サイドにある)がつくので、見分けはつきやすいはず。

このモッドは固定化され、書き換えたり消したりすることができなくなります。カオスオーブやエッセンスを打ってもフラクチャーモッドだけは変わらないため、欲しいモッドがフラクチャーされているものに、さらにほしいモッドを追加してくれるエッセンスを打つだけで、必要なモッドが最低2つ保証されることになります。強い。

誰もが欲しがるようなフラクチャーモッドがついているギアは高額でトレードされるので、私はマップで拾ったらとりあえず全部鑑定します。もちろんどんなモッドがフラクチャーされるかはランダムなので、ほとんどがゴミですが。

3.20からは新たに「Fracturing Orb」というカレンシーが追加され、ギアのモッドのうちランダムに一つフラクチャーにすることができるようになるそうです。ハービンジャーからドロップするとのこと。

※3.19はハーベストクラフトがこの機能を担っていましたが、「Fracturing Orb」の導入により削除。

インフルエンス

画像では見えづらいがアイテムの背景が通常のものと異なる

インフルエンスされたアイテム(Influenced item)とは、通常ではつかないモッドが付与できる影響が加わったアイテムのことです。

インフルエンスはシェイパー、エルダー、クルセイダー、レディーマー、ウォーロード、ハンターがあり、それぞれ付与できる特殊なモッドが異なります。それぞれの影響下にあるマップでたまにインフルエンスアイテムがドロップします。

ちなみにフラクチャーもインフルエンスの仲間です。

画像のヘルメットには「ソケットされたジェムはレベル16効果濃縮によりサポートされる / 範囲ダメージが18%増加する」というモッドがついています。

このヘルメットに装備しているファイアトラップのスキルジェムは、ソケットに入れているほかの3つのサポートジェムに加えて、ソケットに入れていないレベル16効果濃縮サポートにもサポートされている、というわけです。つまり、4リンクのヘルメットなのに実質5リンクにできてしまうわけです。

これによって私のRFビルドのDPSは1Mまで到達できました。

ちなみに、「ソケットされたジェムは~」のモッドは複数つけることが可能であり、実質6リンクギアもつくれます。

さらに、このインフルエンスはハーベストクラフトによって2種類を付与することも可能です。これにより、モッドとして追加できるサポートジェム効果を厳選することもできます。

当然、恐ろしいほど高コストなクラフトになります。海外ニキがそのやり方を解説してくれていますので興味のある方はぜひご覧ください(当然英語ですが)。

彼は、メタビルドにおいて最終装備足りえる強装備を、大量の予算をかけて実際にクラフトするという動画を複数アップしています。初心者には手が届かない領域の世界が垣間見えて面白いです。

なお、インフルエンスによってどんなモッドがつくか知りたい方は下記リンク先へどうぞ。

効果的なクラフト例(日本語動画)

カレンシー、ベンダーレシピ、クラフトベンチ、ビーストクラフトなどを組み合わせて狙ったモッドがついた装備をクラフトする方法が紹介されています。日本語です

動画内ではライチャスファイヤー用の武器のクラフトをしていますが、他のスキルでも応用可能だと思います(私もほぼこの方法で記事冒頭のセプターをクラフトしています)。

「自分で強装備をクラフトしたいぜ!」という方はぜひ。

筆者自身によるクラフトの実践例

こんな記事を書きました。そろそろほしいギアがトレードサイトで軒並み数divを超えてきて辛い、というときに、「自分でクラフトする」という選択肢があります。初心者ゆえ紹介する方法は比較的簡単な部類だと思いますが、ご参考までに。


コンテンツが膨大なため、抜け漏れがあったり、私自身ほとんど手を出していないものもまだありますが、少しでも参考になれば幸いです。

誤りのご指摘、ご質問などお気軽にコメントいただけると嬉しいです。

まもなく3.20スタート。更新頻度がガタ落ちすると思いますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


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