BA.2.86について

本日は、久しぶりの雨です。
気温も30℃を下回り、過ごしやすくなっております。
すっかり忘れてましたが、去年の東京の9月の天気も、
晴れの日は30℃くらいはあって暑かったようです。


本日は、新型コロナの新しい亜種について、

CDC Assesses Risk From BA.2.86, Highly Mutated COVID-19 Variant.

JAMA. August 30, 2023.

8月23日に発表された米国疾病管理予防センター(CDC)のリスクアセスメントによると、現在入手可能なデータに基づき、XBB.1.5変異型を標的としたCOVID-19ワクチンの更新は、BA.2.86変異型(高度に変異した新型SARS-CoV-2変異型)に対しても有効であり、重症化と入院を減少させることが期待される。

XBB.1.5、XBB.1.16、EG.5 ときて、
次に来そうなのがXBB.2.86です。(俗称pirola :星の名前?)
XBB.1.5対応ワクチンは、BA.2.86にも有効と期待(expected)されるそうです(感染予防ではなく、重症化と入院率減少効果に関して)。
期待するのは自由ですけどね。

世界保健機関(WHO)は8月17日、BA.2.86を監視対象として宣言した。疫学的最新情報によると、8月25日現在、WHOの3地域の5カ国から9人のBA.2.86感染者が報告されており、さらに2カ国の廃水サンプルからこの亜種が検出された。COVID-19で世界的に最も流行しているのは、XBB.1.16とEG.5である。それぞれ入手可能なウイルス配列の約4分の1を占めていた。XBB.1.5の有病率は世界的に10%まで減少し続けていた。

日本でも、
9月にはいりXBB.1.5対応ワクチンが認可され、
9月20日から接種開始(無料)です。
残念ながら、XBB.1.5は世界的に有病率10%まで低下してるようですけど。

BA.2.86型は、今年の大部分を通じて優勢であったXBB.1.5型とは35以上の遺伝的差異がある。この遺伝子の飛躍は、初期のオミクロン変種とデルタ変種の間に見られたのと「ほぼ同じ大きさである」とCDCは述べている。

XBB.1.5とBA.2.86の遺伝的な違いは、
デルタとオミクロンの差と等しいくらい差異が大きいようです。

こんなに違うのに、XBB.1.5用のワクチンが、
”BA.2.86にも有効と期待”できるのでしょうか?

同機関の評価では、最近流行している他のSARS-CoV-2亜種と比較して、この新型は過去に感染したことのある人やワクチン接種を受けた人にブレークスルー感染を引き起こす可能性があると指摘している。これまでのところ、より重篤な病気を引き起こすことは確認されていない。しかし、症例数が限られているため、他の亜種よりも重症化するのか、あるいは感染力が強いのかを知るには時期尚早である、とCDCは述べている。

これって、BA.2.86には、
武漢型やオミクロン型のワクチン受けた人に、
感染しやすいということ?
免疫寛容(immune imprinting)との関連はあるのでしょうか?

どちらにせよ、
感染予防効果はなさそうなので、
重症化のリスクの少ない人々には、
新しいワクチンは”有効と期待”できないかも。



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