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ちょっとヘウレーカしてみた。

ヘウレーカ、という言葉は考える力を身につけるためにはどうしたら良いのか、悩みに悩んでいる時に出会った野矢茂樹先生の【考える力を身につけるために】の講義CDで知った。

この講義を聴いて、考えることの基礎である推論についてや生活の中で考えることの応用例(レストランでメニューを決める工程)とか、逆は真ならず、といった内容が具体的な例で語られており大変勉強になった。

その中でも閃きの例で取り上げられたアルキメデスの話は特に印象に残る。アルキメデスはお風呂に入っていた時、自分が浴槽に入ることでお湯が溢れ出る様を見て「ヘウレーカ!」と叫んだ。

考えることは、その課題を頭の中で悶々と留め続けることが大事と知る。頭の中に考えていることをストックしていないとある時の閃きは得られない。

当初、考えるのが苦手だった私はこの「悶々と考え続ける」というものが全然分からなかった。でも今は私なりに考える習慣が身についたことでこの感覚が掴めてきた。

おそらく歯を磨いている時、着替えている時、お風呂に入っている時、といった考えていることと全く関係のない行動をしている時に頭の片隅でうっすらと考えることを引き出す、時には先に進めてみる、といったことをやるということかな、と思う。こうやって文字にしてみるとなかなか説明が難しいな、と改めて思う。

そしてこの考えることってこういうこと?!という閃き、ヘウレーカを得たきっかけが「ひとり言」というちょっと変わった習慣をはじめたことだった。

独り言とは違う。1人でがっつり話す。自分と対話する感じだったり、ラジオ風に誰かに語りかけるみたいに今抱えている課題や疑問に思ったことなどを話してみる。

それを続けているうちに、ある時自分でも気が付かない視点だったりアイデアがふと思いつく、という体験をする。その時にはじめて、ああこれがもしかしたらヘウレーカなのかな、と理解した。

散歩の時、ジョギングの時にひとり言をすると特にポジティブな考えや主張になるのも面白い。また、道を歩いている時は人の目が気になるので、車を運転している時なんかは堂々と大きな声で存分にひとり言を楽しんでいる。今ではこのひとり言が私の一つの大事な習慣になっている。

考えることを身につけると、知らない自分に出会えるなんて思ってもいなかった。私はひとり言という、ちょっと奇妙な習慣でアイデアや解決策、そして時には閃きに出会い、考えることを楽しめるようになった。


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