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機嫌は自分でとる | 読書日記『叱る依存がとまらない』

イッテQの番組企画の中でみやぞんが語ったこの言葉。イライラした時、怒りたくなった時にこの言葉を思い出してやり過ごす。私にとってはまさに抑止力が働く魔法の言葉だ。

子育てをしているとついつい子供に対してキツイ一言をかけてしまったり叱りつけたりと、感情が揺さぶられることがしょっちゅうある。そしてつい怒ってしまった後には「またやってしまった」と後悔の念が沸き反省する、これの繰り返しで全く進歩のない自分。

こんな自分の感情をコントロールしたいと思っていた時、中村直人『〈叱る依存〉がとまらない』に出会う。

この本の内容に触れ、私は自分のなかにぼんやりと抱えていたモヤモヤに対して腹落ちする感覚を得る。

叱ることは緊急を要する時にのみ効果的で、その他の指導では不要。逆に萎縮してしまい、継続的な効果としては逆に低い。

やっぱり叱ることに効果なんてないんだ、と分かった。そうだよね、やっぱり。

そして「普通」「常識」「当たり前」という言葉で括らず、起きている事象を眺める。

あぁ、言葉選びって重要だな、と思いつつ、先ずは観察して状況を理解することが大事、と自分に刻み込む。

それでは、叱るに替わる方法は何か?著者曰くそれは「前さばき」である。

前さばきとは子育てにおいてはやってはいけないことを防ぐための工夫を事前に施すということ。

これはいい学びを得る。子どもの教育においてとても大事な視点だし仕事にも通じる考え方。

ただ前さばきとか予防策って大事なのはみんな頭で分かっているのに、なかなか評価されないのが辛いところ。どうしても事故・事件・事象が起きないとワーっとならない。なので、こういった前さばきとか予防策に頭を使って工夫していることがちゃんと評価されることも課題かなと思う。

とはいえ、子育てに話を戻せば子供だっていちいち叱られていい気持ちな訳がない。やっぱり自分の機嫌は自分でちゃんと取れる大人に私はなりたいと思う。

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