王様、分かるよその気持ち| 絵本『あいさつがきらいな王様』
「パパー、今日学校でこの本借りてきたー。」
と借りてきた本を紹介してくれるウチの子ども。まぁ、子どもとしては私に読み聞かせて欲しい訳で明確な思惑がある。そして、私も子どもが私にnoteのネタを持ってきてくれるというメリットが生まれ、まさにウィン・ウィンの関係にある。
今回、借りてきたのは、「あいさつがきらいな王様」という絵本。
こちらの記事に大変詳しい内容が書かれているのでご参考に。
項目としては礼儀に該当するとのことであるが、そもそものタイトル通り、あいさつがキーワードであることは間違いない。
大人の視点から、この絵本を読むと王様に同情する部分もあるなぁと思う。いわゆる定型的な挨拶について、私は王様同様に「いらない」と思うことがあるから。
冒頭、王様が上記のように怒って挨拶を禁止する訳である。
確かに生活において挨拶は重要だと思うが、社会人になってメールの始めにつける、
「いつもお世話になっております。」
これは果たして必要なのか?と思うときはないだろうか。Eメールの仕組みを知っていれば、誰もこれを気持ちを込めて打ち込んでいないのは確かだし、大体定型文登録して「いつも」とか「い」の変換で自動で現れるように設定されているのではないか。
社外からのメールならまだ分かる、礼儀は大事ですからね。でもヘタすると社内のメールでもこの定型文が冒頭についている時がある。どこをどうしたら他部署の人間に「いつもお世話になっております」と言われなければならないのか。あなたのお世話をするほど…、とこれくらいで留めておこう。と思ってしまう。
だからこの絵本を読んで、
(あーウチの社長、いつもお世話になっておりますを禁止にしてくれないかなぁ。)
なんて思ってしまった。
ということで、バランスをみながらであるが、私はひそかに脱・お世話になっております運動を行っている。この運動、実は業界が変わればもうすでに撲滅しているのかも、とこれを書いている時に思う。会社によってはEメールも使わず、チャットがメインなんて環境もあるかもしれないと。
ということで、歳を取ると見方も変わるなぁ、ということを絵本の読み聞かせで感じた私でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?