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本が好き、その想いだけで書く文章たち。
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#デザイン

【文庫本の世界】カバーの先の装丁デザイン

はじめに 私は、本を文庫で購入することが多い。 ひとつは経済的な理由からだが、もうひとつには、本棚に並べた時の背表紙の統一感が好きだという理由もある。 装丁の世界で言えば、文庫本よりも単行本の方が、デザインや用紙に趣向が凝らされている。カバーを外した本体表紙においても、その作品独自のデザインがあしらわれており、唯一無二の世界が広がっている。世の中には、カバーを取った表紙デザインだけの展示会も存在するくらいだ。 しかし。 文庫本には文庫本の、装丁の良さがある。定められ

本の帯、取っておきますか?捨てますか?

みなさん、こんにちは。 むささびです。 今回は、日本の書籍とは切っても切り離せない、本の帯についてです。 皆さんは、本屋さんで書籍を購入した後、本の帯をどうしていますか? 本の帯をどうするか、だいたいこのようなパターンに分かれるのではないでしょうか。 つまるところ、取っておくのか、捨てるのか。 本の帯をめぐる議論は、このどちらに属するのか、というところから始まります。 古本の市場では、初版本や限定本は、「帯付き」だと価値が高まります。 蒐集家の方は、帯を失くし

色で楽しむ、本の装丁

みなさん、こんにちは。 むささびです。 今回は、最近までInstagramで投稿していた、「色で楽しむ、本の装丁」をまとめてみました。 我が家にあった文庫本を、装丁の色ごとに分けて並べ、写真に収めたものです。 本の装丁は、ともすれば作品の影に隠れがちですが、それ単体で素晴らしい芸術作品だと思います。 そして同時に、読者が作品と出会う橋渡し役を担ったり、作品の魅力を一層引き立てたりと、重要な役割を果たしてくれています。 本のページを開く前に、数秒間、装丁を眺めてみる

【かまわぬコラボカバー】日本の名作を、素敵な和柄カバーで

みなさん、こんにちは。 むささびです。 今回ご紹介するのは、角川文庫から出版されている、「かまわぬコラボカバー」です。 読書好きの方なら皆さんご存知の、あの和柄の可愛い文庫本ですね。 私はこのかまわぬコラボカバーが大好きで、いつか全種類集めたいと思っています。 今回の記事で、少しでもかまわぬコラボカバーの魅力をお伝えできれば嬉しいです。 壱、かまわぬコラボカバーとは「かまわぬコラボカバー」とは、株式会社KADOKAWAの角川文庫と、てぬぐいブランドのかまわぬがコラ