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ミステリー部

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#小説

ミステリー部の消失

ミステリー部の消失

Glob.eveniNg

「レン、何やってんだ」

僕が家でゴロゴロしていたら留衣(るい)が声をかけてきた。留衣は僕の一歳年下で、生まれた時からこの家にいる兄弟みたいな存在だ。仕事はとても有能だ…が、少し口が悪い。僕の行動にいちいち文句をつけてくる。

「ゴロゴロしてるんだ。…なにか用か」

「俺がレンに声をかけることに理由がいるのか。…いや、お客さんが来てたぞ」

僕がジロリと睨むと慌てて用件

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