見出し画像

片目弱視の心当たりは? 3.一歳の頃

こんにちは。近藤ろいです。
また間が空いてしまいました。
9月になったら夏休み取ると言っていた3週間前の私、甘いぞ。


上の娘・5歳。弱視治療をしています。「遠視性不同視弱視」といいます。
左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。

普通の3歳児健診でいきなり発見されました。
このシリーズでは、「片目弱視の兆候はなかったのか?」、つまりもっと早く気づけるきっかけはなかったのか?を振り返ります。
(書きながら思ったのですが、視力とは関係のない娘自身の性格特性にも触れています)

皆様からのエピソードもコメント欄で募集しています。

前回の0歳代はさすがに無理やという記事でした。

今回は1歳台です。

どんな子だった?

生後10ヶ月頃にフルタイムで復職をしたので、長時間保育園に預けられていました。
寂しい反面、ちょっとホッとしたのを覚えています。

というのも、1歳過ぎから自己主張が強く、「言いたいことはあるけど、言葉にならず、わなわなと泣き始める」ということを繰り返していてあやすのに大変でした。
離乳食も食べなかったなあ。

1歳4ヶ月頃に「イヤ」を言えるようになると同時に、ご飯は少し食べるようになりました。

1歳半頃から本格的なイヤイヤ期が始まり、「土砂降りの中傘をさすな(カサさんが濡れてかわいそう)」と言ったり、
お店の中に入ると「今こそカサを差せ(私はそういう気分になったのだ)」とのけ反って泣いたりで、
1つ1つが大変でした。

下の子も、この記事を公開した時点で2歳目前。
もちろんイヤイヤ期なのですが、「自分でやりたい!」という自己主張はあれど、変なこだわりは無いし、40分泣きわめいたらコロッと切り替わるので、まだ耐えられます。

上の子については、まだまだ赤ちゃんの延長のようなフォルムでかわいかったのですが、
ワンオペフルタイム育児が大変すぎたのか1歳2歳のことはあまり記憶に残っていません。

不同視弱視の兆候は?

母、斜視疑惑により受診

これが1歳台の唯一「しまったな」と思った見逃しポイントです。
1歳半の頃、何となく右目と左目の寄り方に差がある気がして「斜視気味かな?」と不安になることがありました。

子どもはもともと内斜視気味なので、正常の範囲と区別がつきにくかったのです。

そこで1歳半ごろにアレルギーの相談をした時、小児科の先生に「斜視じゃないでしょうか」という質問をしました。

この時は目を見て頂いて、「斜視は大丈夫ですよ」と言っていただいたので安心していたのですが、もしかしたらよく見えていない方の左目がうまく働いていなかったのかもしれません。

もっと私に知識があればなあ。


時々ですが、子育てをしていて「親の無知は重罪」と思うことがあります。

もしも、わが子の目に違和感があり「斜視かな?」と思ったけど違いますと言われたら「見え方に左右差があるのではないですか」と質問されることをおすすめします。

十中八九「それは眼科に尋ねてください」と言われるかと思いますが、そこから深めていくことができるので。


歩き始めが遅い

歩き始めは遅かったです。10ヶ月でつかまり立ちをして、1歳1ヶ月でひとり立ち。それから歩いたのは、1歳4ヶ月でした。

親としては、「能力的には充実していそうなのに、なかなか歩かないなあ」という感想でした。

歩く直前の頃に至っては、脚力を持て余して、居間のローテーブルにもぐりこみ、足で下から「ぎっちらぎっちら」とテーブルを漕ぐベンチプレスのような遊びをする程でした。

今から思えば、左右差があり立体視が苦手なので、一人で歩くのが怖かったのかもしれません。

でも眼科で見てもらって「異常なし」の下の子も、1歳4ヶ月でやっと歩いたのよねえ。
単に遺伝かもしれません。


1歳半健診でフォローになった

1歳半健診でも引っかかりました。
場所見知りが強すぎて発達検査ができなかった(母親にしがみついて…何も反応しなかった)のです。
そうでなくても、発語が少なく、発語「ワンワン」も怪しいくらいでした。

視力に関しては言及なしです。

母親としては1歳半健診で再検査になったので、ちょっと落ち込んだしドキドキしましたが、
まあ、そこは臨床心理士の本領発揮というか。

普段は発達検査を取る方の人間なので、アセスメントが的確にできる強みがありました。
「静観的距離も取れていたし三項関係も早いうちから成立、入れ替え遊びをし良質な喃語(動作とともに何か言う)が出ていたので、まあ大丈夫でしょ」、と思っていました。

いわゆる一次元可逆操作期に入ったのが1歳10ヶ月頃で、その辺りから言葉の爆発期も来ました。
再検査になった2歳0ヶ月では2語文を扱っていたので、「なんで再検査になったんでしょう?」と心理士さんに言われていました。 

実際、2歳6ヶ月の時点で「ねーねーお母さん、昨日はバスに乗って〇〇に行ったよね。今日は電車に乗るの?どこに行くの?」と喋っていて、
「君さあ8ヶ月前には"…ワンワン"くらいしか喋って無かったよねえ!? いきなり時制の比較をするなんて成長についていけない!」と思ったのを覚えています。

ちなみに下の子も同じ理由で1歳半健診に引っかかりました。
さすがにちょっと落ち込んで同僚(小児科医)に軽く話したら
「フフッ アタシの積み木積みは安くないのよ って感じねえ」
一気に気持ちが軽くなりました。


上の子の話に戻って。
不同視弱視と関連付けるなら。
あまりよく見えていなかったので物と名前の対応付けが悪かった?
「立体視ができない、怖い」ことにエネルギーが取られていて、発語が遅れた?
ちょっとこじつけくさいですね。まあ遺伝の範囲でしょう。

こだわりが強くてしんどいことも相談しましたが、個性の範囲としてあまりとりあってもらえませんでした。

こんなことができていた(けど、実は片目弱視だった)

細かい手の動きが器用(ストローの中にストローを入れて遊ぶ)

ハイハイをする期間が長かったためか、やたら手先は器用でした。
紙をちぎったりするのも1歳前半で自分でできていたかな。

夢中になってくれるので、色々手作りおもちゃも作りました。

中でも覚えているのは、「100均の調味料ボトルの穴(3mmくらい)に細めのヘアピンを入れて落として遊ぶのが好き」と
「タピオカ用のストロー(8mm)に普通のストロー(5mm)を通して遊ぶのが好き」です。

ぶっ飛んでるぜ。

細かい作業が好きなことは、4歳になった時点でも生きている…かと思いきや、本人の好きな遊びは積み木やマグフォーマー。

家ではひたすらぬいぐるみや積み木を人に見立てて再現遊び?想像遊び?(今日はハロウィンだからみんなでパーティーしましょ、みたいな)をやっています。

イラストなどは、好きでやりこんでいる女の子の方がよっぽど細かく描いています。


ただ、「自分は手先が器用なんだ」という自信は、2~3歳くらいの時の取り組みへの前向きさにつながっていた気がしますし、
今アイパッチ治療の一環で時々ワークや塗り絵をやっているのですが、楽しんでやれているのはこの辺の器用さへの信頼があるように思います。

1歳はこのようでした。

既にイヤイヤ期到来のパンチの効いた1歳児でしたが、前述のようにバチクソに対人面の反応はよく、「聡明だな」と思える遊び方の工夫も見られたので、不安な中で発達順調の安心材料も得られていった時期でした。

斜視疑惑だけがねえ。


…2歳代にいってみましょう。




最後に…以下宣伝です

3歳児健診で見つかり、治療を受けることになった経過を描いた絵本を作ってみたり(有料販売しています)、

簡単にできる布アイパッチの型紙を提案したり、

習慣化アプリ 「みんチャレ」で励ましあうチームを作ったりしています。

てはまた〜!