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布アイパッチのぎょうれつ6 アンパンマン!とうとう!


こんにちは、近藤ろいです。
4歳と1歳の子どもを育てています。

上の子は3歳半健診で屈折異常が見つかり、遠視性不同視弱視と診断されました。

今は治療用眼鏡とアイパッチ治療をしています。


 「デコレーション付き布地アイパッチ」の紹介シリーズです。
前回の「着ける本人の似顔絵を付ける」が多少はインパクトがあったのか、
絵本も購入頂くことが増えていて、ありがたいやらかたじけないやら。
お役に立てているとよいのですが。

さて、今回は…



とうとう"そのパン"に手を出しおったな。

という感じですね。

これは衝撃の「自分の顔が付いたアイパッチを作ってほしい事件」から1ヶ月くらい後に作りました。

娘のアイパッチへのモチベーションが下がってきていたので、次は何がいいかな?ノラネコぐんだんかな?と尋ねたところ、

「アンパンマンがいい」。

ハッハハ、そんな5歳近くにもなってまともにアンパンマンでもないでしょう、と聞き流していたら、1週間くらいしてから

「いつできるのかな?(お目々キラキラ)」


何と…まだアンパンマン教にガチ入信中であったか…!

仕方がない。作ろう。

しかし皆様ご存知のように、アンパンマンにはいくつか不文律があります。
今回はそれが面倒くさかった。


アンパンマンの掟1:一方にアンパンマンを与えたら、もう一方にもアンパンマンを与えよ
 

娘の顔の型紙を起こすところから始めた前回に比べたら、そら楽でしたわよ、型紙作成は。

だけど、アンパンマンには兄弟(姉妹)のいるご家庭なら強烈に体感している強制発動ルールがあるじゃないですか。

「一人の子どもにアンパンマンを与えたら もう一人の子どもにも遅滞なくアンパンマンを与えるべし」


一人だけに当たろうものなら骨肉の争いですよ…。
「アンパンマンひとくちゼリー」なんて買ってご覧なさい。
1歳児がニコニコしながら自分の割当 2個をちゅるちゅると食べ終わるとするでしょう?

でもそばでは、マイペースな4歳児が見せつけるかのようにのんびり1個目を舐めているとするでしょう?

1歳児、お姉ちゃんだけズルいと泣きますわな。

仕方がなく1歳児にもう一つ与えてご覧なさい。

それを見た4歳児が「○○ちゃんもホシイナ…」と呟くもんだから、もちろん公平性担保のため姉にも3個目を与えるのよ。

そしたらそれを見た1歳児が(以下エンドレス)。


とにかくアンパンマンは偶数個要るの!!

どうしてリンゴジュースもおうどんも3個入しかないかなあ? 2パック単位で買うわよ! 家庭内平和のために!!

…と、アンパンマンはその強烈な求心力のため、導入に当たっては常にきょうだい間のバランスセンサーを働かせなくてはならないのだ。

つまり

「アンパンマン布アイパッチを作る」ということは

モチーフは2以上かつ偶数個になるよう作らねばならんのだ。

めんっど(以下略)…!

アンパンマンの掟2:アンパンマンを求められたならば、応諾義務が発生する


一度笑い飛ばしても終わらなかったように、
一旦子どもの心に「アンパンマン」が芽生えてしまったならば、もはや避けては通れない。

作るしかないのだ。

何が彼女らを狂奔に駆り立てるのか。

これらのお作法を踏まえたうえで、作成にかかります。


作成手順:いつものように型紙→切出し→"裁ほう上手"で仮留めしつつパーツを縫い付ける

過程の写真を撮り忘れました。

作製手順としては、いつもの通りです。
1 型紙作製
2 フェルト切り出し
3 "裁ほう上手"で仮留めしつつパーツを縫い付ける
4 本体に縫い付けて、出来上がり!

今回は本体布地が「白地にピンクのハート」でした。↓

これと同じ生地です。

アンパンマンらしくないって?
大丈夫!

顔の後ろに黄色のフェルトを置くだけで 


あ〜、不思議、一気にアンパンマンに!

アンパンマンの掟3:赤、黄色のバックは俺の色 周りに何があろうと俺の世界に


ちなみに黄色のひらひらはフリーハンドの一発勝負です。

眉毛ですか?

サインペンです。

もうあの細アーチを切り抜くのは海苔で一生分やったの!!

お一人ですか?

まさか!


辛かった…。


余談:アンパンマンの口の中はなぜ茶色

ところでフェルトの色を選んでいた時に思いました。
「アンパンマンの口って赤じゃなくて茶色? なんで?」

背景の色と合わせているのかなと思いましたが、どうもそうではなさそう。
インターネットで調べてみると…

「中のあんこが見えている」

…ええっ、この妖精、まさかの内臓が見えている系男子…!?

またいらん知識を増やしてしまった。


そんな紆余曲折あったアンパンマンヌノアイパッチですが、子どもの反応は

もちろん上々!

妹1歳が早速「いいなー」とばかりに近寄りますが、そんな彼女には先の写真で写っていた帽子をかぶせます。

帽子本体は姉(アイパッチをつけている子)のお下がりです。


かくしてアンパンマンアイパッチ爆誕な訳で、作成以降は「自分の顔アイパッチ」と双璧を成すお気に入りとなりました。



ここで手作り布アイパッチシリーズは一旦区切りです。
1年前にアイパッチを言い渡されて以来、嫌がることもあり母親である私が泣いてしまうような時期もありました。
その時、こちらに寄せて頂いたコメントや、周りの方の反応に随分と支えられました。

予見してもらった通り、今ではいやいやながらも、大きく対立することなく、着用の日々を過ごしています。ありがとうございます。

少しお休みを頂いて、次回からは「臨床心理士が遡って考える! 我が子の不同視弱視の兆候」シリーズをお送りしたいと思います。

ではまた!


最後に…以下宣伝です

3歳児健診で見つかり、治療を受けることになった経過を描いた絵本を作ってみたり(有料販売しています)、

簡単にできる布アイパッチの型紙を提案したり、

習慣化アプリ 「みんチャレ」で励ましあうチームを作ったりしています。

ではまた〜!