すっぽん記
先日、すっぽんを食べに行った
何年前かに初めて食した時はまだ良さがわからなかった
ただ、怖いもの見たさというか、お化け屋敷的なスリルを求めていたあまちゃんだった私は「鶏肉みたい」という、安牌なコメントに甘んじた気がする
今回は、すっぽんを骨の髄まで喰らいつくすつもりで臨んだ
数年前と今の私はアンチエイジングに対する熱意が違う
肌に潤いとハリが欲しい
そんな年頃の乙女( )なのだ
※( )の中には、好きな記号や漢字を入れてください
して、以前と同じ店にお邪魔したのだが、そこのお店というのがすっぽんという際物感が一切ない、大層洒落込んだお店なのだ
(モザイク必須の調理現場も全く見えない)
大学生のカップルらしきお二人もいた
若いふたりがスッポン鍋を遠慮しながら突き合う様子は見ていてなんだか、いい
うん、いい!!
女の子の方は生き血ウオッカのオレンジジュース割りを飲んでいて、それもカクテルみたいにオシャレだった
私も真似して注文
なんでも、すっぽんの生き血には細菌がいる可能性もあるらしいが、アルコール度数の高いもので割れば大丈夫らしい
そして、例の如くすっとこどっこいなので、
すっぽんの写真さえ撮り忘れるという大失態を犯したが、すっぽんはとても美味しかった
唐揚げはジューシーで鍋は淡白な中にコクがあり、スープまで飲み干すことができた
さらに美容トークと明け透け恋愛トークをしながらの食事は心身によい影響がある気がする
して、すっぽんの効果だが
帰りの道中、急に「無敵感」を感じ、駅には向かわず夜道を疾走
よるのかぜになった
つけていたイヤリングを紛失した
「虚無感」を感じた