見出し画像

人間ドック、それは人間力を試される場所①


私の会社では満25歳と満30歳の翌年に人間ドッグを受けさせてもらえる

ということで、人生二度目の人間ドックに挑んだ

挑む、というのには訳がある

前回は鼻から入れるタイプの胃カメラで阿鼻叫喚
ギブアップしてしまった

喉と鼻の粘膜に麻酔をかけるまではいけたのだが、鼻の管が狭くて中々通らず、痛みに耐えられず私が体を動かしてしまい、出血

先生に「エコーもしたし、まだ若いからいいよ!」
と慰められて終わった

右手には鼻血のための箱ティッシュ
左手には、薬による吐き気のためのエチケット袋を握らされ、婦人科検診に向かったのは中々の恥ずかしさだった

今度こそは、胃の検査を成功させなければならない

私に残された選択肢は
「胃カメラ喉からver.」
「バリウム検査」
この二択だ

ただ、あのゴリゴリとした管の感触を思い出すだけで鳥肌が立つし、もう失敗はできない

「バリウム」を選ぶことにした
白い液体をのむ、ゲップしちゃダメ、下剤をのむ

くらいは知っていた
ただ、下剤を飲むことでその日のスケジュールに影響が出そうなため避けたかったのだった
だが、もう背に腹は変えられない
やることはシンプルだ

飲めば終わる!!

バリウムは、あらゆる検査が終わった最後にあった
検査技師さんは、私のカルテを見ると

「バリウム初めてですね。初めての方は、嘘でしょって思うかもしれない。がんばってね」

とマスクの上に出ている目をくしゃっとさせて笑った

それが余計に怖かった
一体これから何が起こるというのだ


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?