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「食べごろで売る、古パン屋という新商売」の、その後のその後。

以前、ベルリンのいろいろなBioのパン屋さんの前日の売れ残りを売る、私のお気に入りのパン屋さんについて投稿しました。

こちらの記事でも書きましたが、Bioとは、材料が、
・有機栽培によって生産されている
・遺伝子組み換えでない
・農薬や化学肥料が使われていない
・規定外の添加物が使用されていない
ことが条件。

廃棄物が減って、環境に優しい!
廃棄物を出すお金を払わなくてよくなって、パン屋さんたちにも優しい!
良い物を手軽なお値段で買えて、お客さんたちにも優しい!

WinWinWinのこのお店は、雑誌『pen』や、ドイツに住む日本人のための日本語フリーペーパー、ドイツニュースダイジェストにも取材されていたそう。

お店のスタッフさんはみんな本当に優しくて、パンは全部おいしい!少し前からは自分たちで焼いたパンも販売していました。そして、お客さんたちも優しくて、みんながいつも笑顔の、友達にもお勧めしていたパン屋さん。

息子が生まれてからは息子と一緒によく通い、ほぼ毎回おまけにひとつ人参入りの「うさぎパン」をもらっていました☺︎

クリスマス前からしばらく行っていなかったので、きのうもまたわくわくしながらお店に向かうと、お店の中が真っ暗。まだ新年のお休み中なのかな?とよく見てみると、貼り紙が。



なんと、閉店してしまっていました!!😢😢😢😢😢



貼り紙には、お客さんへの感謝の気持ちと、少し前からいろいろな条件が悪くなり経営が難しくなってきたこと、笑顔と涙でお店を閉める決断をしたことが書かれていました。


残念で、悲しくて、夫に電話し、友達にも連絡。
「Second Bäckなくなっちゃったよー。みんな優しかったのにー。こういう素敵なお店が閉まっちゃうなんてー。悲しいよー。さみしいよー。」

そして、貼り紙にあったメールアドレスに、感謝の気持ちを送りました。


すると、今日早速返信が!

「親愛なるアカネ、優しいメールをどうもありがとう!
 残念ながら、Second Bäckの状況はここ数年悪化して、区切りを付けざるを得なかったの。 売れ残りを引き取って提供するアプリと大手ビジネスパートナーが私たちとの契約を守らなかったことが組み合わさって、ベルリン中から集めた一日前のパンを扱う近所の小さな店の未来はかなり厳しくなりそうだと察した。それでも私たちは前を向いていて、人生の新しいステップを楽しみにしているよ。それに、このような素敵なフィードバックをもらえてとても嬉しい。私たちは自分たちが先駆者であったことも過去 23 年間の実績を積めたことも知っている。だから、ここを手放して、新しい岸辺に旅立てるの。
アカネの幸せを心から祈ってるよ!」

と。

最後まであたたかい気持ちと元気をくれる素敵な人たちでした。

またいつかどこかで出会えるかな?
その時には、私も、自分がやりたいことを胸を張ってしっかりできている自分でいよう!!


ベルリン中から集めた一日前のパンを扱う近所の小さな店から、私はパン以外のたくさんのものをもらいました。

みなさんのご近所にはどんな素敵なお店がありますか?

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