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最小リスクではなく、最大リスクで考えるべきだという話。

今日は世間に広く知ってほしいことを書きたいと思います。リスクに対する考え方の話です。

🔳結論

結論を先に述べますと「リスクを評価するときに、最小リスクではなく、最大リスクを考えて行動すべきだ」とわたしは考えております。

🔳具体的な例

例えば、うつ病。

この病気。最小リスクで評価すれば、心の風邪などとも言われてまして、誰でもかかる簡単な病気だと言えなくもありません。

しかし、最大リスクで起きうる最悪の結果は、自殺や他殺です。意図しない死に発展する可能性がかなりある病気なんです。

そうすると、普通の風邪よりも厳重警戒して、しっかり休んで治す必要があることがわかると思います。

普通の風邪では、自殺や他殺に発展することは、まずないですもんね。

例えば、ネットの誹謗中傷。

こちらも、最小リスクで評価すれば、ただの悪口と言えるかもしれません。

ですが、最大リスクは被害者の自殺です。

ただの悪口とネットの誹謗中傷は、最小リスクでみると変わりませんが、最大リスクは全く違うのです。

🔳オリンピックも同じ

コロナ禍でのオリンピック開催も同じだと私は考えます。

「さざ波」発言で、高橋洋一さんが辞任されましたが、この「さざ波」発言や、よく世間で聞かれる「コロナはただの風邪」という発言は、最小リスクで捉えると正しいと思います。実際に起きているレベルでの発言だと思います。

こういった、最小リスク側に焦点を当てた発言は、発言の内容自体は間違ってないと思います。

ですが、リスクの評価の仕方としては、かなり、ズレていると言わざるを得ません。

🔳ゼロリスクについて

堀江貴文さんがよく言われている「ゼロリスク症候群のバカが湧いてきた」という発言はどうでしょうか?

このゼロリスクを恐れすぎるという意見には真理があると思います。とくに、最大リスクの評価が、ありえないレベルのものであれば、過剰だと言えると思います。

例えば「うつ病が原因で世界が滅ぶ可能性はゼロではない」と言った場合、これは流石に堀江さんが言うところの、ゼロリスク症候群だと言えるでしょう。

「風邪だって自殺する可能性はゼロじゃない」といった場合も、最大リスクにおける確率が全然違うのが分かると思います。普通の風邪による自殺を恐れるのは、間違いなくゼロリスク症候群です。

なので、堀江貴文さんのゼロリスク症候群という考えをしっかり加味させてもらって、リスクの評価方法について補足させてもらうと、「十分に起こりうる最大リスクに目を向けるのがリスクの評価としては正しい」と言えると思います。

🔳オリンピック開催はどうでしょうか?

オリンピックを開催した場合の最小リスクは、かなり低いと思います。実際に対策が上手くいって、何も起きない可能性も十分にありえます。

しかし、最大リスクで考えると、200カ国の人が一堂に会する訳ですから、コロナの変異種が蔓延する可能性は決して低くないと思います。そして、それらの変異種が世界中に持ち帰られる可能性も、決してゼロリスクレベルの低い確率の予想ではないと思います。

変異種の世界への蔓延はゼロリスクではありません。

これは、なぜかと言うと、対策の問題ではなく、今までのコロナの特性から考えられる現実的な推測だからです。

「新型コロナウイルスは対策をすり抜けるという特性をもったウイルス」だという実績に基づいた予想なのです。

実際に、他国から日本へ入国する際に、陰性だった人たちの濃厚接触者から、海外の変異株のクラスターが発生しています。

もし、抗体ができないタイプの変異種が、オリンピック開催をきっかけに世界に蔓延したら……。それは、いったい誰の責任なのでしょうか。

と言うか、責任で済むレベルの問題はないように思います。

最大リスクで評価した場合、オリンピック開催はあり得ないと、わたしは考えます。

🔳オリンピックを中止した場合は?

オリンピック中止を最小リスクで評価すると、「賠償金+2兆円が無駄になる+日本はコロナに負けた国と言われる」と、最小リスクが、かなり高いのがわかると思います。

なので、最小リスクだけに目を向けがちな人が、大きな最小リスクを回避するために、オリンピック中止に反対されているのだと思います。

ですが、最大リスクで評価しても、「賠償金+2兆円が無駄になる+日本はコロナに負けた国と言われる」程度なんですよね。

オリンピック中止は、最小リスクは高いが、最大リスクも同じくらいで、開催した場合の最大リスクより圧倒的に低いんです。

🔳改めて考えてほしい

ここまで、読んで頂いてありがとうございます!

ここで、改めて問いたいです。

オリンピックの開催と中止を、最大リスクで比較すると、どちらが良いですか?

私達日本人は、コロナ禍でのオリンピック開催という難しい問題を考える機会を得ました。

この機会に、「最小リスクではなく十分に起こりうる最大リスクに目を向けるべき」だという考えが広まって欲しいと願うばかりす。

オリンピックの開催と中止は、議論が平行線になりがちです。わたしは、多くのネットの意見を見ていて、評価すべきリスクの見方がずれている事に気が付きました。

一番良くないのは、対立するテーマを、最小リクスと最大リスクで議論することだと思います。

もし、ご賛同頂けるなら、こちらのnoteを拡散して頂けませんでしょうか。

「最大リスク同士を評価して比較した場合にどうすべきなのか」多くの人が考えるきっかけになればと思います。


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