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他人の記事を添削して気づかされた「もったいなさすぎるミス」

僕は仕事の一つとして、人様の記事を添削している。
添削しつつ、記事を少し修正して依頼主たちに情報を送っている。

数人の記事を添削していて、もったいなさすぎるミスに気づいた。
当たり前すぎるが故に、僕もやらかしてしまうミスだ。


◆タイトルと中身が一致しない


今、あなたが読んでいる記事のタイトルは

他人の記事を添削して気づかされた「当たり前すぎるミス」
※現時点では「もったいなさすぎるミス」にタイトルを修正した。

タイトルだけを見て、あなたは何を思い浮かべるだろう?
言い換えるなら、僕(書き手)がどういう内容を書く(あなたに伝える)と期待できるだろう?

僕が第三者(あなたの立場)なら

「当たり前すぎるミスって何だろう?
もしかしてあれのことかなあ?」

タイトルから中身の展開を大まかに捉える。

ところが記事を読んだ結果

「え、当たり前すぎるミスの内容が、どこにもない」
「当たり前のミスを知りたいのに、記事を書くコツについて書いてある」

記事のタイトルと、記事の中身が一致しない。

言葉を補って書くと
記事のタイトルから連想できる内容・疑問に対する回答を、
記事内で記していない。

記事内で触れてはいるけど、ほぼ関係ない話題ばかり書いている
触れてもいるし、ある程度中身もあるけど、情報量と質が薄い

※「情報の質が薄い」とは一般論や他人が書いている情報のみから抜き出し、自分あるいはクライアントがいかに試行錯誤(徹底的な考察や行動及び失敗からの反省も含む)して、主張にたどり着いたかまでの流れ(物語)がない状態。
他のnoteを分析すると、情報の質の薄さと「いいね」の数は相関関係が薄い。


僕が「いい記事だな」思っている特徴の一つとして、

再び読んでも「おお、そういうことか。ここに書いている情報と、今しているコトを組み合わせたら、面白い展開になりそうだ」
気づきを得る内容や、

「ここで書いている内容について、もっと掘り下げたいから、いったん印刷しておこう」印刷したくなる記事である。

自分の中にある真実の言葉を出すべく、深堀したくなる情報があると、基本「いい記事」と僕は捉える。

タイトルと中身が一致しないで、中身が薄っぺらい情報になってしまう理由は「気持ちよさの追求」にある。


◆自分に酔いしれる


記事を書くとは「物語(実話/空想)をつづる」行為だ。

物語をつづると、どんどん内側から言葉が浮かんでくる。
僕たちは内から生じる言葉を次々つづるのみ。

内側から熱い言葉がでるたび、気持ちよくなる。気持ちよさに身をゆだねると、どんどん本筋からずれて、とにかく気持ちよい言葉を表に出そうと、勝手に指が動く(自動書記状態)

あるところで気づく。

「あれ、タイトルと中身が一致しなくなった。どうしよう」

ここで選択が生じる。

「ま、一致しなくてもいいか」
「一致させるからタイトルor中身のどちらかを変えなくては」

そしてどちらかを変えていくうち、だんだん当初予想していた展開がわけわからない方向にとび、

「……これは没記事だ」

タイトルという縛りがあり、意識しているはずなのに、気持ちよさがどんどん出てきて、タイトルから外れた展開をたどる。


「気持ちよさを止めればいいでないか」


ツッコミを心から感じた。
ところが気持ちよさを止めると、何も書けなくなる
頭が固まる。時間だけが過ぎていく。

気持ちよさから生じる自動書記状態こそ記事を書くのに必要な力(エネルギー)だ。

見えない力が読み手に伝わるからこそ、読み手の心も震えるが、流れがぐちゃぐちゃだと、読み手へ届く力も弱まってしまう。


◆どうしたらタイトルと中身を一致させられるのか


僕が依頼主たちに送った助言として、

  • 最初は書きたい内容をつづる

  • 印刷していったん自分の記事を読んでみる

  • 読み手を徹底的に意識してタイトルを再検討する

  • 絶対に残しておく情報のみ拾い上げる(後は消す)

記事を書いているとき、いくら相手を思い描いたところで、最初は「自分自身」しか考えられない。書き手であるときは自分の内なる情熱を形にするため、周りを気にしなくていい

論理も流れもめっちゃくちゃで構わない。

記事を書いた後、印刷してある程度時間を置く。
時間を置くと書いているときの情熱がだんだん冷めていく

すると冷めた編集者として自分の記事を読むため、
記事をあげるうえで「絶対落としてはならない情報」と、
「消してもいい情報(落としてもいいかな、本編にあまり関係ない情報だな)」にわかれる。

※本編に関係ない情報が多いため、編集すら嫌になってくる。

後は絶対残す情報だけを残し、余計な情報は「心を鬼にして」消していく。

助言したところですぐ変わるわけではないが、知らない・気づいていないよりは、言葉を通して意識をしだすと、だんだん流れが変わる。

みんな「いい言葉」を持っている。人の数だけ試行錯誤があるあなたの試行錯誤は他人に「考える材料」を与え、役に立っている(書き手の知らないところで)

だからこそ「タイトルと中身が一致しない」事実が残念でたまらない。今回書いた情報を通し、僕たちの未来につながればいいなと思っている。


※トップ画像元:うちの師匠はしっぽがない第二話より。

いい作品なので、良かったら見てちょ。

支援していただきありがとうございます。支援は僕の作品作りを含め、子供へのお小遣いや楽しいことに貢献します。ありがとうございます