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29#【難治性焦点てんかん#10】
娘Sの難治性の焦点てんかん(側頭葉てんかん)の治療について経験したことをお伝えしています。
難治性てんかんの頭皮による長時間ビデオ脳波検査(第一段階)の入院を終え、その結果、右側頭葉てんかんの症状が見られました。その後、外科的治療を続けることになった経緯を書いていきます。
第ニ段階の検査入院は、更に詳しく調べる為に、電極を頭の中に埋め込んだ状態で、前回同様、長時間ビデオ脳波検査を行うものです。
これは患者によって、必要な場合と不要の場合がありますが、Sの場合は必須とのことです。そしてまずは電極を埋め込む為の手術が必要です。 電極を埋め込む手段は2つ。
プレート状の電極を頭蓋内に埋め込む硬膜下電極留置術。
開頭手術になるので、手術後の患者の負担が大きい。術後、疼痛などが辛い。
もう一つは定位的電極留置術。こちらは予め決められた位置に医療用ドリルで穴をあけ、細長い電極を7、8本差し込む方法。
より深部の情報が得られるが電極周辺の脳波しか捉えられない。
日本では数年前に保険適応となったばかりで症例は少ない。
…どちらも聞くだけで恐ろしいです。 ですが、この検査をすることによって更にてんかんの詳しい情報が得られ、次の根治手術が正確に行なわれる可能性が高くなると説明されました。
悩みます😩もちろん、本人は何のことやらあまりわかってないです。
(月単位で発作があり、しんどくなるのは嫌だと言っています)
先生も積極的に推してはこないし…。
また、この度も私が決めるしかない💦…定位的電極留置術でお願いします🙇ってことになりました。
そうなると話は早く進みます。
その前に2、3日入院して、MRIや、言語や記憶に左右どちらの脳が使われてるかを調べる和田テストを受けます。
この和田テスト、鼠蹊部より頸部までカテーテルを通して、局部的に麻酔をかけ、左右のどちらの脳が使われてるかを調べるものです。
要は右脳に麻酔をかけて左脳だけで発語できるか?というようなものです。
麻酔を使っている間にも知能検査のようなことを行いますが、知的障がいもあるので、事前に何度も練習し小児科、精神科、脳外科、心理士さんなど、たくさんの方が関わって下さいました。
…和田テスト、名前だけでは簡単な筆記テストと思いましたが、実際には奥の深い検査でした。
通常、右が利き手の人は左脳に言語野があるそうです。
Sの場合は基本は右ですが、両手が使えます。
そして検査の結果、両方の脳で喋れるのでした。
何となくそんな気はしてました。人と違うと言うか…。
でもまぁ、それがわかっただけでも、この検査を受けた価値はありました😌
この検査の結果は、右側の脳を摘出しても左側でも喋れるから問題無しとのことでした。
そして、この3日間の検査入院を終えました。
…次回はいよいよ電極留置の検査となります。
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