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お茶のお稽古

今日はお茶のお稽古でした。
確か2007年くらいからはじめて、現在教授者資格をいただくためにお勉強中です。
(来年の教授者講習で受講が終了します)

わたしがお茶を始めたきっかけは、実は着物が着たかったからなんです。
そして、それはとても不思議なタイミングでやってきました。その日は、友達がすすめてくれた鍼治療に一緒に行く予定で、その友達が鍼の前にお茶のお稽古に行くからお稽古にも付き合うことになったんです。
その時はまだお茶に興味はなく、まさかお稽古始めるとは思っていなかったのですが、はじめて茶室に入りその独特の雰囲気と着物姿で座っている先生の姿にすっかり魅せられて…。
その教室では、先生自らお弟子さんひとりひとりにまず着物の着付けを教えてらっしゃるとお聞きし、かねてからいつか普段着で着物が着れるようになりたい!と思っていたわたしは、即、入門させていただくお願いをしました。
お茶をはじめることで、着付けが無料で!習えてしかも、着物を着てお出かけできるチャンスが増える!これは始めないわけにはいきません。
と、こんな不純な?動機でお稽古をはじめましたので、御作法もなにも…全くの無知なうえ、お薄のお点前で足が痺れて立てなくなるという失態続きのスタートでした。

お茶って畳一畳を何歩で歩く、とか、畳の縁は踏んではいけない、とか、お道具拝見に出す時も畳の目何目のところ、とか色々とルールが細かくてめんどくさい!と思われる方も多いのではないでしょうか。
わたしもはじめは色々と意味が分からず細かく指導されるのがちょっとめんどくさいな、と感じたりもしました。
しかし、長年お稽古に通い、先生にお茶事をしていただき、裏方もお勉強させていただいて改めてお客様への最高のおもてなしの結果の表れであることがわかりお茶の世界の奥深さにすっかりハマっています。

そして、資格者講習や、教授者講習などで改めて基本的なことを様々な宗匠から教えていただくことがずっとお稽古を続けてきたからこそ理解できるようになり、年を重ねる毎に楽しくなっていくんです。
やっぱり、「道」がつくものは奥が深いものなのですね。

そして何より季節ごとに茶室の設えが変化し、わたしはお茶室の中で一番季節を味わっています。しかも、お茶では季節を先取りしていくのでお稽古に行ってあぁもうこの季節か…と実感してから外の空気や景色でじっくりと季節を味わっています。
来週で、2022年のお稽古が終わります。
その次はもう、初釜になりますね。

日常ってなんだか毎日同じことの繰り返しの延長のようですが、実はすべての瞬間が「一期一会」なんですよね。
そう考えると「日々是好日」と感じることができるのかもしれません。師走で心も身体も忙しい日々かもしれませんが、少し立ち止まって今、ここの時間をじっくり味わう瞬間大事にしたいですね。


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