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忍野八海で、昔に思いを馳せる

先日、山梨県の忍野八海に行きました。
場所は、山梨県南都留郡忍野村忍草です。

平成25年(2013年)6月、富士信仰の古跡霊場や富士道者の禊ぎの場の歴史や伝説、 富士山域を背景とした風致の優れた水景を保有する「忍野八海」は、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されました。

山中湖観光情報サイト

忍野村には8つの池があります。それらが世界遺産富士山の構成資産として認定されています。

しかし、回りには民家が建っており、畑仕事をするおばあさんの横を観光客が歩くというような光景です。
民家と民家の間の道路も狭いので、車と人とで混雑しています。
富士山ローソンの話題を思い出しました。
キャパを超える観光客、特に外国人観光客が訪れていると感じました。

村営の無料駐車場が廃止になったらしく、民間駐車場のみです。
私たちが停めた駐車場は無人なので、300円を入れてください。という箱が置いてありました!

予備知識なしで行ったのは、有料ゾーンのこちら。


江戸時代から続く、榛の木林(当家屋号:はんのきばやし)渡邉家の所有地内の『榛の木林資料館』です。
資料館チケットを購入すると、敷地内の『底抜池』にも行くことができます。

外から庭が見えないように、建物が目隠しのように建っており、券売機と入場口が一緒の部屋、出口が別の部屋と一方通行になっていました。
また屋上は展望台になっていて、こちらも敷地内からしか上に上がらないようになっています。

HPを見たら、昨今は外国人観光客が増えて、予想外のことや大変なことも多い。というようなことが書かれていたので、いろいろと対策をしているのかな?
「パンフレットありますか?」とチケットを買わずに受付に訪ねる人もいました。
チケットを買ってもパンフレットはもらえませんでしたが。

この『榛の木林資料館』敷地以外は自由に歩き回れるようになっています。
混雑が凄すぎて、そもそも案内所があったのかもよくわかりませんでした。
そんな中、突如有料の民間施設があるので、外国人観光客は混乱するだろうなと思いました。

○ 300円で、別世界へトリップ

茅葺き屋根の水車小屋

お庭の手入れが行き届いていて、美しい。別世界のようでした。

外の人混みが嘘のような静寂の世界。

底抜池(そこなしいけ)

この池が三番霊場と言われる、底抜池。
昔のままに近い姿を保っているそうです。綺麗な水です。

18世紀後半に建てられた茅葺き民家 渡邉家の資料館に入りました。
江戸時代から昭和までの道具や家具が並んでいます。レコードプレイヤーから長持までさまざま。
特に目をひいたのが、鎧兜です。

戦国時代 先祖伝来と書いてあります!

兜に寄ってみると、、、

飾りの素材はなんだろう?

小刀で彫ったのが、ありありと分かります。
なんというか、、私でも彫刻刀で彫れそう。
有名武将の兜と違って、手作り感があるのが生々しいです。
戦国時代にこの兜を作って、被って、戦ったかもしれない人が、渡邉家の先祖の可能性があるという事実。凄い。

土間の横の部屋には、囲炉裏がありました。
なんとなしに見ると、嫁の座?

土間に1番近い場所です

嫁があるということは、、

姑!
主人の席

位置関係はこんな感じ

写真の奥が土間で、手前に居室が続きます

土間の向こうに台所があったので、お嫁さんは行ったり来たりしてたんだろうな〜
来客の対応も1人でしてたんだろうな〜
なんて、嫁に感情移入したり。😏

○ 見どころ満載でした

お庭を一周して、終了。
外に出ると、人が多いっ!
もう十分満足したので、駐車場に戻りました。
それにしても、大人300円の入場料であの規模の敷地を維持管理するのは難しい気がします。
すぐ隣に同じく経営しているレストランがあったので、両方の利益で回っているのかなぁ?
世界文化遺産の構成内容に個人の土地が入る場合にどんな対応がされるのかわかりませんが、、

価値のある場所だったので、今後も上手に管理してほしいと思いました。

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