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旅のドキドキは宝物

木下斉さんのVoicyで、「予定しない旅」で生存能力を高めよう!というお話を聞いて、思い出す旅があるので書いてみようと思います。

高校卒業してから、20代前半の頃、私は国内旅行にハマっていました。
手段は、青春18きっぷか、夜行バス。

○青春18きっぷ


ご存じの方も多いと思いますが、青春18きっぷは、5回分のチケットが1枚になっています。
1回分でJRの普通列車と快速列車が1日電車が乗り放題です。
1人で5回使ってもいいし、何人かで分け合うこともできます。
今の販売価格は12,050円なので、1日2,410円ですね。
使える期間は、一年中ではなく春、夏、冬の一定期間に決まっています。

○ 初めての18きっぷの旅は行き当たりばったり!

19歳の夏に、友人と4泊5日の列車の旅に出かけました。
東京駅で待ち合わせ。何も決まってないけど、とりあえず時刻表を買い中央線で出発!
当時はスマホがなく、ガラケーのみ。簡単な乗り換え案内は見れましたが、旅する情報量としては大したことなく、ほぼ使いませんでした。
路線図も見たかったし、時刻表は必須でした!

時刻表と睨めっこしながら、中央線で山梨県小淵沢駅へ。そこから小海線へ乗り換え。美しい夏の高原をテンション高く進みます〜
駅弁の釜飯美味しかったなー

午後になり、今夜寝る場所を確保しなければいけません。
夜遅くなる前に、どこかの町まで行こう!軽井沢なら観光地だし、泊まるところありそうだよね〜
と、軽井沢で下車。
もう夕方過ぎて観光案内所も閉まっていて、どうしよう?と電話ボックスへ。
タウンページを見て、近くのペンションを探して電話をかけました。

何軒掛けたか忘れましたが、夜なのに快く受け入れてくれたペンションのオーナーさんが車で迎えに来てくれました。
もう夕飯は用意できないからと、スーパーに寄ってくださり、今夜の夕飯を購入。
「軽井沢の夜は冷えるから、泊まるとこ見つかって良かったねー」と言ってくださり、一安心。
今考えると、ほんとありがたい。。
素敵なお部屋に泊まり、お風呂に入り、ぐっすり眠りました。

駅前の軽井沢アウトレットでかわいいTシャツを見つけたので、着替えにいいじゃん!と購入して、旅を再開。

翌日は新潟を目指しました。初めての新潟は、PARCOがあって、イメージより都会だった気がします。
初日にペンション泊で予定よりお金を使ってしまったのと、信濃川沿いが気持ち良かったので、適当に野宿をして、、(若気の至りですね。。)

秋田県の田沢湖駅に行き、盛岡で冷麺を食べ、仙台へ行き駅前のホテルに泊まり、水戸のカラオケでオールナイト。
東京に帰ってきて、友人達が集まる明治神宮の花火大会へ直行!
という、若さ溢れる4泊5日の日程でした。

美容学生だったので、学校の美容道具を入れる黒くて大きなボストンバックがあり、それに荷物を入れていました。

とにかく、窓からの景色を楽しみ、田んぼ、畑、家、山、町を眺めながら、お喋り。
電車の乗客を眺め、学生の制服の違いを見たり、顔を見比べたり。なんとなく土地ごとに顔の特徴ってありますよね?
一重の人が多いね〜。とか、顎が立派な人が多いね〜とか。
あとは、それぞれの地方の方言を聞いて楽しんだり。
友人とこんなに長時間一緒にいるのも初めてで、新鮮でした。


○ 最重要事項は、どこで夜を明かすか?

田舎の駅は無人の所もあるので、いかにある程度栄えていて、徒歩圏内に宿泊施設がありそうな駅に暗くなる前に到着するかがポイント。
時刻表と時計を見ながら考えます。逆算ですね。

学生の貧乏旅行なので、タクシーなんて論外。18きっぷの旅なので、レンタカーも無し。
となると、山奥の素敵な宿とかは無理で、選択肢は限られます。
でも、そこをどうにかするのが楽しかった!

○ まさにサバイバル思考

情報は、時刻表と、現地での収集のみ。(駅の観光パンフレットとか、駅員さんに聞くとか)
電車の時間と、路線と、お金の制約のある中で、いかに旅を楽しく、安全に遂行するか。を考えて、実行する。
若さと、無鉄砲さがあったからこその旅でしたが、今でもキラキラしていて、当時のわくわくと不安とドキドキを思い出せます。

やったー!無事に帰ってきたー!と安堵と高揚した気持ちで、友人たちと見た明治神宮の花火は最高でした。

味をしめた私は、その後も国内旅行に出かけることになります。

旅の記憶は宝物ですね!


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