京都ライター塾@第8期 「はじめて」から見た講座レポート②
2週間とは早いもので・・
2023年2月4日(土)、京都ライター塾2回目の講座を受講しました!清水から飛び降りる覚悟で(というのは大げさですが)臨んだ初回の講座から、気づけば2週間。
この間、私は何ができたのか・・宿題のレポートはどうにか投稿できたけれど、毎日の発信はできておらず。ライターという世界の入口をほんの少し覗けた程度ですが、それでもわかるその“奥深さ“と自分の“浅さ“の対比にクラクラしたまま日々を過ごしていたような気がします。
でも、それはきっとライター塾で実際に講座を受け、初めてライターという仕事を「自分ごと」として捉えることができたからこそ。
恥ずかしいくらい小さなことですが、自分の中では大きな一歩。この感覚は「はじめて」だからこそ味わえる(ものであろう)ということで・・
今回も「はじめて」から見える・感じるポイントをピックアップしながらレポートしていこうと思います!
全体の流れ
さて、第2回目のテーマは「インタビュー原稿の書き方」。
この情報をベースに「いいインタビュー原稿」を書くためのノウハウを「知識・テクニック」と「マインド」の両軸からたっぷり学びます。
今回もインプット(講義)とアウトプット(ワーク)の時間がそれぞれ充実しているあっという間の3時間でした。
◆いいインタビュー原稿とは?
さっそくですが、今回の講義のゴールでもある「いいインタビュー原稿とは?」を考えたときに大切なポイントはこちら。
つまり「いいインタビュー原稿」=「(書き手が)伝えたいことが、(読み手に)伝わっている文章」。
インタビュー経験のない私は「インタビューした人に満足してもらえる記事が書けないかも」という不安がありましたが、それ以前に大切なのは「伝わっているか」でした。まず矢印を向けるべきは、あくまでも読者。
「文章のうまさは二の次でいい」「美しくなくていい、上手くなくていい」という江角さんの言葉から、商業ライターとして大切な「マインド」や「立ち位置」を感覚的に掴めた気がします。
◆とにかく書く前の「準備」が大事!
冒頭、「前回のレポ記事を書いてみてどうでしたか?」と江角さんに聞かれ「ノープランで書き進めてしまい、想像以上に時間がかかりました・・」と答える私。
そんな私への答えが、(計らずも)今回の講座に詰まっていました。それは「文章を書く前の準備」がものすごく重要!だということ。
インタビュー原稿の書き方(インタビュー⇒準備⇒書く⇒推敲)でも、実際に「書く」のはたった1工程のみ。
「準備が大変だけど、準備があることでスムーズに書ける」という江角さんの言葉が、ノープランで書き進めていた私の心に染み渡ります・・!
◆では、何を準備するのか?
具体的には「素材」と「構成」の2点です。
■「素材」を集める
→素材:人の話や物事の中から集めた、記事・制作に使う材料。
“いい「素材」が手に入れば、おのずといい記事が書ける “ことから、インタビューでは「いかにいい素材集めができるか?」が大事なんだとか。
確かに、上の集めるべき素材を盛り込むことで「リアリティ」「臨場感」がぐんと増しますね。インタビュー原稿は素材が命!肝に銘じます。
■「構成」を考える
次に、素材全体から「構成」を考えます。
実際に江角さんは、ノートに書き出した素材に赤丸をつけ「書くべきことを明確」にし、「流れ」と「結論」をイメージしてからパソコンに向かって原稿を書き出すとのこと。
なるほど、これが「構成」なのですね。
自分はどうだったかな・・と振り返ると、書きながら「頭の中」でなんとなく組み立てていたような気がします。
ライターとして働くにあたり「書くスピード」は重要なポイントのひとつ。ノープランで書き出さずにちゃんと「準備」する癖をつけよう、と心に誓うのでした。
◆理想の原稿を書くには?
続いては「自分が書きたい(理想の)原稿を、どうやって書くのか?」です。
多彩なメディアで活躍されている江角さんが、ライターになりたての頃から現在も実践している「理想の原稿を書くための3ステップ」をレクチャーしてくれました。
1)見つける
まずは「こんな記事が書けたらいいな~!」と参考になる文章を意識するところから。雑誌やWEBで原稿を書く場合は、その媒体の過去記事にある「見本となる原稿」を探すこと。普段から色々な文章にアンテナを張っておくことが大事!
2)分解する
その記事に「何が書いてあるのか?」「どんな構成になっているのか?」を分解します。例えば、雑誌「婦人画報」にカジュアルすぎる文章は似合わないし、「an・an」にエレガントすぎる文章は的外れ。そういった無意識に抱いているイメージをきちんと言語化し分解していく作業です。
3)真似る
「分解した原稿の真似をして記事を書く」作業です。語源由来辞典によると「学ぶ(まなぶ)」は「まねぶ(学ぶ)」と同源で、「まねる(真似る)」とも同じ語源なんだとか。文章も同じく、言葉の癖や文体のリズムなど「真似る」ことで初めて得られる感覚や学びがあるのだろうと感じました。
◆いよいよ書く!
いざ、書くときのポイントは「一気に最後まで書く!」です。
ポモドーロ・テクニックとは「25分作業→5分休憩」等、時間を区切ることで作業効率を上げる時間管理術のこと。途中で検索したり調べ出すと集中力が途切れるので、とにかく書き終えること!
その後「推敲(誤字脱字、表記・表現、リズム等の確認)」を行い、ようやく原稿の完成です。
印象に残ったこと
「エッセイも、自分へのインタビュー(=自分に話をきいたもの)」という言葉がとても印象に残りました。
江角さんは「インタビュー原稿が書ければ、あらゆる文章が書ける」とも仰っており「誰かの、何かの(ひいては自分の)話を分かりやすくまとめる」ことはライターという仕事の本質なのだろうなと感じます。
最後に
ほかにも、江角さんの「書くときに大切にしていること」や「ワーク」の詳細をうまく組み込んだレポートを書きたかったのですが、残念ながら文字数over・・「まとめる」難しさを早くも知ることとなりました。(「けずる」と「入れたい」のバランスが難しい・・!)
本当に何はともあれ、書くことからですね。
次回こそはコンパクトに分かりやすくまとめられますよう!精進します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?