変形性頚椎症 ④

前回、首と腰の専門医を受診したが、手術の必要はない。そういう人に向けて開発した枕(三万円)があるので、それを使ってください。

と言われたという話を書いた。

そしてその効果について次は書くと書いていた。


いや、なんでそんなこと書いたんだろう・・。

ぶっちゃけ今のところ、その枕の効果があったのかどうか分からない。左手の痺れが今年の四月に始まって、今は十月末。

多少はマシにはなったものの、日によって痺れの程度は違うし、完治したとは言えない状態であることは確かだ。

まあ、実際のところはMRIを撮ってもらって、医師に診てもらうほかに効果は測れないのだと思う。

ただ、痺れは治っていない。


そして、僕は首にコルセットを巻いた状態で仕事を続けていたのだが、仕事が終わると痺れは酷くなり、横になる以外なにも出来ない。

いったん寝ると痛みはリセットされるのだが、また仕事に行かなくてはいけない。仕事が終わると痺れる。寝る。仕事行く。痺れる。

こんなことをしていては治るものも治らない。

そう思った僕は、地元の整形外科に相談して、診断書を書いてもらった。

その先生の意見としては「あなたの今の状態で、絶対に休養を要するかというとそうではないと思っているのだけど、生活のこともあるだろうし、本当に休んで大丈夫か?」という心配をされたのだけど、生活はなんとかなりそうだったので、休むことを選択した。

仕事を休み始めたのが、六月の頭。

その間、僕にできることは安静にすることのみ。

だったので、自宅でおとなしく過ごしていた。

ところが脳は生きているので、ずっと大人しくしていると退屈で退屈で、頭が死にそうになる。

なので、調子の良い日は外に出て、気分転換などをしていた。


六月はまだマシだったかも知れない。

仕事を休んで、無限に時間があったので、どうしても行きたいイベントが東京であって、東京へ二泊三日の旅行もした。

正直、痛みなんて自分以外、誰もわからないものなので、やってみないとかわからない。そう思って、旅行のプランを立てた。

果たして。

旅行中、俺は本当に気を失うんじゃないかというレベルで痛みに襲われ続けた。しかし、出先で楽な姿勢をとることは難しく、どこにでも横になれるわけじゃないし、その東京のイベント中はひたすら痛みに耐え、「どうせホテル戻っても痛いのは変わらんし」と言って、最後までそのイベントには居続けた。

ホテルに到着してからは地獄の時間だった。

テレビを見ることも出来ないほど、痛みや痺れで脳が働かなくなるレベル。

ずっと無音の部屋でひとり、椅子に座ったり、ベッドで横になったり・・・ひたすら楽な体勢をとり、痛みをとることに必死だった。

なんとか夜は寝れたんだと思う。

寝たおかげで痛みなどはマシになっていたが、せっかくなんだし、地元に戻る前にどこかへ寄りたい気持ちはあったけど。昨日の状態にまた戻ってしまうと、今度は新幹線に乗ることさえ無理になるかも知れない。

・・・という恐怖感から、朝メシをホテルのレストランで食べて、タクシーで東京駅まで行き、昼過ぎに自宅へ帰った。


この体験から、俺は泊まりの旅行は無理なんだなーと学習した。

さて、翌月のことを次は書いてみようか。




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