変形性頚椎症 ⑤

さて、気分が向いた時にだけ書いてるこの「変形性頚椎症」シリーズ。

僕はこのシリーズを、同じ病に悩む人に向けて書いているつもりだけど、自分でも読みづらいものになっていると思っている。

その理由を考えると、僕が書きたいのは役に立つ文ではなく、実は私小説みたいなものだからじゃないか?と、そんな気分になって来た。

もうこのシリーズは終わりにしてもいいんじゃないか。

誰も読んでないんだし、役にも立たないし。


ということで、このシリーズは今回で終わりにしようと思う。

今年の四月に指が痺れ始め、整形外科で「変形性頚椎症」と診断され。

そこの医師は「安静にして」と言って、首に巻くコルセットを渡して、あとは様子見。

今日は十月三十日。

まだ指は痺れる。

ただだいぶマシにはなった。


そして厄介なのは、俺は首以外にもメンタルトラブルを抱えている。

転換性障害という診断名を付けられているんだけど、その病気を簡単に説明すると。

ストレスが溜まりすぎると、歩けなくなったり、急に倒れたりする。

そうなってしまうのは、最近は年に一回あるかどうかなので、めちゃくちゃ困ってるかというとそうでもないのだけど。


実は今回の指の痺れが治らないのは、そいつとも関係してるんじゃないかって最近、思ってて。

音で「てんかん性障がい」と聞くと、あのよく聞く「てんかん」と勘違いされるのだけど、違ってて。

医者には「脳に溜まったストレスが神経を通じて、転換して、身体に症状として出る病気です」と説明された。

だから「てんかん」ではなく、「転換」という言葉が用いられてるんでしょう。


つまり、「病は気から」という言葉があるように。

僕は些細なことで、すぐ気に病んでしまう。

気に病むだけでなく、現に真冬の歩道で30分、突っ伏したままで起き上がれなくなったこともあるほどの、まじもんの人なんです。

それが病であるのか、極端な性格。つまりわがままが肥大化して症状として出たものなのか、自分では判断つきかねるんだけど。


要するに、僕の症例は特殊すぎると思ったので、これ以上書く意味があるのかなって思ったってことです。

首のことは整形外科に診てもらって、メンタルのことは心療内科で診てもらって。

この状況では、どっちも専門分野外のことはわからないので、このことは僕にしかわからない問題なんですよ。


あんまりにも症状が酷かったら、手術ってことになるんだろうけど、僕の場合はそうでもないようで。

勝手な想像だけど、手術ってなるとリスクもあるから医者はやりたがらないんだろうな。

それに現に、レントゲンやMRIで骨の形を見た上で言ってるんだから、嘘ではないんだろう。

あまりの辛さゆえに、東洋医学に頼る人もいるけども、僕はあまりそれを信用してなくて。

僕は二年前にも同じ病気で指の痺れを感じ、その時はコルセットを巻くことで二ヶ月で症状は治りました。

その後、同じ整体師のもとに通ったりもしてたのだけど、一度も首のことを指摘されたことはなかった。

人づてに、僕が通ってた整体師が僕の症状を聞いて「僕が治してあげる」と言ってくれたそうですが。

そんなこと、よく言えたもんだな。そう思ってます。

「治してあげる」と言えるほどの自信があるんだったら、この二年の間に指摘してよ。ふたたび指が痺れる前にさ。

・・・って言いたいです、その人には。



同じ病名で、僕よりもっと苦しんでる方も多くいることと思います。

何を信じるかはその人の自由だし、症状も厳密には人それぞれ。

どんな治療がその人の痛みを取るかに鉄板の回答はないと思います。

それこそ個性みたいなもんで、合う合わないって感じのものなのかなって。


これは人の言葉なのだけど「名医とは、どういう人を言うのか?」ということを言っていた人がいて。

結局、詰まるところ、信頼関係に尽きるんじゃないかなって。

どれだけ多くの人を治した実績があったとしても、自分の症状を治してくれないんだったら、意味ないじゃないですか?

あとは経験値。

見てきた数で、経験値がアーカイブ化されて、勘が働く。

その人の中で症例がパターン化されて、初期の段階で未然に病気の悪化を防げる。

そうした意味では専門医のほうがいいんでしょうね、と当たり前のことを書いてしまいましたが。


医療の世界は日々、進化して、僕の経験を書いたところで、僕が書いたものを見つけた頃には、その情報は古びた役に立たないものになっているかも知れない。

おまけに僕は、自惚れた文を書くので、痛みで心の余裕がない人が読むには向いていない。そう自分では思ってて。


まあ、短い言葉で書くのなら、つらくてしんどい時期もあったけど、今は少しマシになりました。しかし、完治には至らず、未だ「いつ治るんだろう?」という不安の最中にいる状態です。


最後に役に立つかも知れない情報も書いておきます。

僕がセカンドオピニオンを求め、診てもらった医院の紹介です。


京都にある「木原病院」という、首や腰の骨が原因で悩んでる人が全国から集まる、いわゆる名医というやつだと思います。

僕はそこでMRIの撮影をしてもらい、「手術の必要はありません」と言われ、枕の購入を薦められました。

こんな形の枕です



一応、上のリンク先に詳しいことが書いてあるはずなんですけど、僕がこの枕を購入する経緯を。

なんか最近の人は多いんですって。

スマホが普及してから、前屈みの姿勢で長時間過ごす人が多くなった。

それが時を重ねると、骨の形が変形しちゃうこともある。

それが僕の症状です。

だから、別名「スマホ首」なんて言われたりもしてるそうなんですが、手術が必要ない程度の場合は、正しい姿勢を心がけることで改善が見込めるそうです。

地元の整形外科には「とにかく首を反らせないでください」と言われました。

この京都の病院の先生も同じことを言っていました。

「じゃあ、前傾姿勢にする方がいいんですか?」と、トボけた質問を僕はしてしまったのですが「それも良くない」とのこと。

「正しい姿勢を心がけてください」

そう言われたんですが、こちとらこんな姿勢で過ごして来たんで、何が正しい姿勢なのかわかりませんよ。

そう僕が言った後に薦められたのが、この枕です。

自宅でのデスクワークが多く、僕ぐらいのレベルで骨がおかしくなった人には、この枕はオススメとのことでした。

出来るだけ、この枕を使って横になることで、自然と正しい姿勢が身に付く。そう僕は聞きました。

なんでもメーカーと共同開発して開発した枕だそうで、家具メーカーが売り出す「安眠枕」みたいなものとは、まったくの別物なのだそうで。


ただ、購入が面倒くさいんですよ。

今のところ、オンライン販売はやってなくて。

サイトで紹介してるものの、購入はpdfをダウンロードしてFAXにて送信する以外の方法は無いみたいです。

僕の場合は病院で申込書を書いたので、FAXするという手間は省けたのだけど。

医院に在庫はなく、どこかの倉庫にあるやつを後日発送。

そして、支払いも代引きのみというのも自分的には面倒に感じました。

そこは医院の都合もあるでしょうし、何よりこれで症状が改善するなら、まあ購入もあるんじゃないでしょうか?

ちなみに値段は、三万円ぐらいでした。

まあ、この話はシリーズ③の時にも書いたのですが、今回は購入先のことも明かした形で書かせてもらいました。


効果は人それぞれだろう。

二年で症状が治ったという人のMRI画像も見せてもらったし、効く人には効くのでしょう。

この病院で診てもらったのが、六月だったかな?

はっきり覚えてないけど、半年近く使ってて、完全に痺れは取れてないものの、とにかく前よりはマシになったし、効果はあったのかも知れない。

僕は二年前に同じ症状が出た時に、コルセットだけで二ヶ月で治った経験から、時間の経過で今はマシになったという風にも考えてるんですが、本当のところはわかりません。

この枕があったからこそ、症状がマシになったのかも知れないし、まったく関係なくマシになったのかも知れないし。

だから、オススメって感じではないんだけど、紹介だけしておきます。

もし、この枕がこれを読むあなたの症状の改善に役立てばいいですね。




結局、僕は何がやりたかったのかというと「変形性頚椎症」という病名をテーマに自分の話を聞いて欲しかっただけなんだなって今は思ってます。

我ながら恥ずかしいことをしてしまったな、と思うのですが、自分の人生はそんなことの繰り返しなので、今さらかなと思ってて。

ただ自分の書いたことに嘘はなく(思い込みや記憶違いはあるかも知れないけど)、これがまったく役に立たないかというとそうは言い切れないと思うので、ブログという形で残しておきます。


同じ病気に限らず、さまざまな健康被害で悩んでる皆様へ。

お大事に。

健康の大切さは失ってから、初めてその有り難みがわかりますね。

僕はそれを痛感してます。

そうした皆様の症状が少しでもマシになることを思いつつ、このシリーズは終わりにしたいと思います。


読んでくれた方、ありがとうございました。



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