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私が子供だった頃・・

朝起きたらご飯が出来ていて、冷蔵庫を開けると食べ物があり、
母が笑顔でいてくれて、
外国は海を越えた遠いとおい国で、手紙を書くのも電話をするのも大変で、
戦争はお話の中や大人達から昔話を聞くもので、
大きな地震も経験した事が無く、
マスクは給食の時間のもので、
時間は永遠にあるものだと思い込んでいた。

大人になり、当たり前だった日常が当たり前では無くなった。
労働をしないと食料は無く、笑っていた母もいない。
世界は近くなり、リアルタイムでニュースが次々に飛び込んで来る。
全てがアナログで、出来る事が限られている分のんびり過ごしていた時間も
今では、やらなくちゃいけない事もやりたい事も増えて、一日があっという間に過ぎて行く。便利になった分スピードが求められるようになった。
便利な世の中になったのに体と心が追い付かないようになった矛盾。
治療薬は増えたのに、病気の種類も増えて寿命は短くなった矛盾。

悪い経験もしたけれど、その分他人の痛みが分かるようになったし、
世界が近くなり、気軽に海外へ行けて、色んな人との交流が出来るし、
沢山の美味しい物が食べられて、楽しい事も何倍も増えた。
自然災害やコロナを経験する事で命や平和な日常が永遠に続かないと知った。
悪い事が続くと悲観的になり、このまま自分は消えて行くのではないかと思う時がある。
でも今の命があるのは、先人たちが苦境にも負けず強く乗り切ったからだと頭を切り替えると辛い状況でも光が差して来る気分だ。

子供の頃、夢に描いていた事が現実になり、想像もしてなかった事が次々に起きる。これが正負の法則ってヤツなのかもしれない。
でも先人たちの様に色んな知恵を出し合って乗り越えて行く。
その過程が実は人間に与えられた使命であり、人間だけが演じられるドラマなのかもしれない。

#思い込みが変わったこと

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