見出し画像

詩 無題なる空

燥 多くない 天は役目を失った砦
突っ込んでくる大鳥 僅かなる声 檻、眩み囱

浮弄 音が滷 潮彩に見えた城壁
恙なく 鶯に視られた 枳殻に懼れる

胎童の粗 琴ヶ峰 流行る心もまた攻城癖
飛び込んだ鉄球 慄く痛み 人、肉襦袢

破水、威我 孵って地に敗れる国
増々しらばっくれた 寄生の涙を戴く 管の劇

声に切り取られた
鳥の中に眠る苦しみ
同じなんだよと言えず
胡乱な影と滲んだ

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。