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詩作 凡庸なる自然たち

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言葉を並べて、詩と謳った凡庸な表現たち。 そこに映し出されるものだけを切り取っている。
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2023年10月の記事一覧

詩 無題なる空

燥 多くない 天は役目を失った砦 突っ込んでくる大鳥 僅かなる声 檻、眩み囱 浮弄 音が…

釘
8か月前
2

冷えた食卓

或る醒めた風の前の塵に投げ散らかし、痴った食卓は長く細く暖かな食事を置いておけない。 nul…

釘
8か月前
1

太陽

嚔を一つ 鵜を飲み込み、焼けつく砂漠に身を投じる そこから動かなくなるトカゲや蜘蛛の隠れ…

釘
8か月前

詩 ハレ-祭り

ハレの声 とんつくとんつくと誘われるよう  鼻白む賑わいのなか歌う尻すぼみの爽やかな願い …

釘
8か月前
2

詩 うすら寒い

水槽の中で喚いていた あの時は冬だったはずだ はずだ。熱はもう感じられないから隔離された…

釘
8か月前