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第57話 記録と記憶



 体育祭や校外学習といったいくつかのイベントごとでさえも、今年は私に無慈悲だった。去年はあんなに会えたのに、子供の担任から外れるというだけで、こうも関係性がなくなるものなのか……。

 三週間ほど前、偶然スサナル先生に会えた時に借りた本たちは、未だ私の手元にある。読み終わってから毎日小さな紙袋に入れて持ち運んではいるけれど、なかなか返すあてがない。


「僕は本なら何でも読みます。読書に関して僕は本当に雑食、雑読なんですよ。」

 そう言いながら今回貸してくれたのは、龍神譚(たん)から派生していくシリーズ物のファンタジー。池や湖の龍の怒りを生贄の娘が鎮めていく、日本人には馴染み深い昔話の雛型のひとつ。

 前作と今作に張られた伏線を、先生も見破ったりしたのかな。そんなことを考えながら本の表紙を眺めていたら、パールホワイトの箔押しの龍の鱗に訴えかけられ、先日見た夢を思い出した。


 家の窓の外の景色は松の木がある日本庭園になっていて、そこにいた白い蛇がでんぐり返しのように回転するたびサイズが大きくなっていくのを眺めるという、不思議な感覚の夢だった。
白い、鱗がキラキラと、プリズムを放っていた。

 さらに後日、けーこと電話をしている時にこの夢のことを話したら唐突に、
「ひみ、それだ。龍が揃った!」と、宇宙の知識とけーこの回路が理屈を越えて繋がった。

 なんでもけーこはここのところずっと、この白い蛇と対になる『火トカゲ、サラマンダー、赤い龍』を調べていたらしい。

「ひみ、あのね。
富士山の龍神を祀る神社の赤と白の龍がそれで揃った。ひみの夢では蛇だったかもしれないけど、そいつの正体は龍なんだ。
そしてその、赤と白の龍は火と水で、これから螺旋状にまぐわっていくの。
それがまだ、何を意味するのかそこまでは今んとこわからないけど。」

 陰と陽、水と火、富士山の神社……。
赤と白というなら木花咲耶姫と、磐長姫(イワナガヒメ)の姉妹のことを指すのだろうか……。

 あらゆる二極の統合の、遥か昔の最初の最初のスタート地点がいつからだったか知る術はない。

 だけどこの時点で既に、その輪郭はぼんやりと私たちの前に現れ始まっていたことになり、つまりこの時にけーこが拾った『記録』の答え合わせができるのは、私とけーこの世界に『meetoo』というエネルギー場が発生してからということになる。



written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

⭐︎⭐︎⭐︎

昨日のけーこの記事、なんじゃ!?笑
きついわー、まったく悪魔だわ笑
(あえてリンク貼らないよ。)

でもあれはね、ツインレイいいなー自由な生活いいなー羨ましいなーって思ってるのに、
「やらない言い訳探してない?」ってことなの。
meetooのセッションて何やるの?
よし、わかったらやろう。あたまで理解してから申し込もう。そうしよう。
………

私たち今までも、相談されたからアドバイスしても、それでもやらないって人たち散々見てきたんだよ。
人は、体が先にできて脳は後からできるって知ってる?
「理解したら行動しよう」って、人体無理なのよ。
「行動しないと理解できない」ようにしか作られていないの。
まずやってからじゃないと(体)、やる気スイッチ(脳)って入らない“作り”にそもそもなってるの。
やってはじめて、あたまが理解するの。

どうしてけーこがあそこまで言って「ケツ叩かなきゃいけないか」。
耳が痛いことを言ってくれる深い愛を知りなさい!笑

ひみさんやけーこさんみたいになりたいですって言ってくれた方ありがとう。
そんなこと考えるよりも、がむしゃらに勇気出して会いにきてくれた方ありがとう。
両者の違いに優劣はつけないけど。
「風の時代」は理解するのを待ってる時間などないと、散々発信してるけど。

どれほどドキドキ緊張しながら申し込んでくれてるのか手に取るようにわかるから、来てくれたら、あなた方のこと、私たちが全力で受け止める!
それはもう、meetooはじめた時から私たち二人、あなた方が思ってる以上に本気で腹括ってるんだよ。
そのために今meetooがあるよ!
meetooとは処方。来てくれない人には、私たちも「あなたにはこれが必要です」ってわからない。
熱なの?怪我なの?痛みなの?
症状を見せてもらわないうちに、処方箋は出せないの。

やるのは、変わるのは、あなたを幸せにできるのは、
あなたしかいないんだよ。

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←今までのお話はこちら

→番外編 スサナルとあきら1はこちら

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