ベニシアさんの暮らし
最近はテレビを見る機会がぐんと減りましたが少し前…かなり前になってしまうのかな?大好きな番組がありました。
「猫のしっぽ カエルの手」という番組です。
ハーブ研究家ベニシアさんの日々の暮らしを京都大原にあるベニシアさんのご自宅から四季を通して綴っていくというエッセイのような番組。
ボロボロだった古民家を夫の山岳写真家の梶山正さんと共に自分たちの暮らしに合わせて少しずつ手を加え、快適な空間になるように知恵を絞り、厳選して集めたお気に入りのものに囲まれて暮らす手作りの温かみのある日々の記録です。
私は窓のリフォームをする前のベニシアさんのキッチンが好きで、ブルーのタイルや天井からぶら下がる調理器具、窓辺に飾っていたハート形のオーナメントを見ては「素敵なキッチンだなぁ。私もベニシアさんみたいにお気に入りのものに囲まれた暮らしをしたいな」と憧れ、毎週楽しみにしていました。
先日、既にご存知の方もいらっしゃると思いますがベニシアさんの訃報のニュースが飛び込んできました。
体調があまりよくないのは雑誌の記事を読んで知っていたし、番組も再放送が続いていたので思うことはありましたが、それでも突然のニュースを聞いてとても驚きました。残念です。
ベニシアさんの暮らしは好きなものに囲まれて暮らす「暮らしのお手本」になるような事柄がたくさんありました。
小さな楽しみを見つけて、それを自分の中で大きく育ててゆく。そんな姿を見て、「今日は地元で採れたお野菜を買ってみよう」などと真似をしてみたり。
模様替えもその一つ。ちょっとした変化で自分の家がとっても好きになりました。
新しい回が見れないのは残念だけど、映像として残っているものがあるのでいつでもまたベニシアさんのお庭や暮らしを見ることができます。
もちろん映像は綺麗な部分だけを切りとっていることもあるだろうし、見えない部分の中には深刻な悩みなどもたくさんあったのかもしれません。
ベニシアさんはそういう時でもいつも周りにいる人のことを考え、前向きに明るく過ごす工夫を試行錯誤しながら暮らしていました。私はそんなベニシアさんが好きです。
また見たいな、会いたいなと思うベニシアさんの暮らし。
いろんな人の暮らしにそっと溶け込んで消えることなく、これからもずっと生きつづけてほしいなと思います。
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