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にっぽんSAKE紀行 福寿・大黒正宗・仙介 灘・神戸 note 62

今回は神戸を中心に灘の蔵と水族館を巡る旅に出かけました。

まず羽田を出発して関西空港からフェリーで神戸空港に渡る計画です。定刻に関西空港に着いて、てくてくとフェリーの受付に向かいますが、遠い。。。なんと着いた時には予定していた連絡バスはちょうど出て行ったあと。次の便は1時間後とのこと。。膝から崩れ落ちるクラゲ。。


以前はガランとしていた関西空港も出発ロビーはごった返していました


神戸・関空ベイシャトルのチケット窓口

それなら、リムジンバスで三宮に行こうとリムジンバス乗り場に向かうと、渋滞で三宮到着が遅れる見込みとの張り紙が。。。係の人にどれくらい遅れるのか聞いたところ、予定より40分ほど余計にかかる可能性があるとのこと。うーん、渋滞のバスの中にいるより、フェリーで大阪湾を横切る経験をした方がいいなあと、またフェリーの受付に戻って1時間待つことにしました。

インバウンドの旅行客で大混雑の関西空港国際線出発ロビーで連絡バスを待つこと1時間。ようやくバスに乗ってフェリー埠頭に到着。乗客は10人ほど。


フェリー乗り場に到着


神戸行きフェリーに乗り込みます


船内は広々、シートベルト着用です

フェリーは波静かな大阪湾を快適に神戸空港に向かいます。やはり船にして正解でした。40分ほどで神戸空港の埠頭に着いて、すぐに連絡バスで神戸空港に到着。ここの連携は便利ですね。


大阪湾の真ん中を突っ切って神戸空港に向かいます


神戸空港駅から乗ってきた船を眺めます

エアポートライナーで三宮に出て、ここからバスに乗るのですが毎回迷うのです。。今回もバス乗り場がわからずに呆然。。Google Mapの指示と実際の乗り場の案内図が全然違う。。バスの運行会社が複数あって、それぞれに路線や乗り場の番号をつけているので、複雑怪奇、魑魅魍魎、多岐亡羊。。
結局、案内所に駆け込んで乗り場を教えてもらいました。うーん、比較的旅慣れているつもりのワタクシがこの状況だとすると、外国からのお客さんは路頭に迷うんじゃないかと思いますね。。知らんけど。

バス停に着いたら、目的のバスがちょうど到着。ちょっと運がむいてきたかも。バスに揺られること約15分で下車。バスを降りてキョロキョロすると、最初の目的地「みなともり水族館」はほぼ目の前にありました。あれ?なんか学校みたいな建物だな。。事前知識なしで来たので、びっくりしましたが、こちらは廃校を活用した施設のようです。前庭は家族づれで賑わっているし、横の建物にはビールの醸造場があったり、なかなか面白そう。。


みなとやま水族館、何やら面白そう

まずは、みなともり水族館。受付の横にのれんのかかった入口があって、なんかお風呂屋さんの番台みたい。。入場料を払って、さっそく中へ。あれ、なんだろうこの不思議な雰囲気。。水槽の高さが低い。しかも水槽の前に椅子やクッションが置かれていて、みんな座りながらサカナを見ている。


みなとやま水族館の中。水槽が低く設置されていて、その前には椅子やクッションが。。

ワタクシも椅子に座って、サカナたちの泳ぎを眺めてみます。ああ、これはいいなあ。。普段の慌ただしい暮らしを忘れて、水槽の中の時間の流れに身を委ねる。。このまま半日くらい、水槽にへばりついていたい気分です。

こちらの水族館のクラゲはカラージェリーフィッシュ。タコクラゲのお仲間ですが、水色が美しいですね。。クラゲたちの泳ぎも見飽きません。。


カラージェリーフィッシュ


ミュージアムショップにはクラゲグッズも充実

まだまだ見ていたかったのですが、あいにくの旅の空。次に向かったのは、きたときに見つけた、ビール工房。お願いすれば内部を見学できるようでしたが、見学よりも飲みたい。。水族館の2階のフードコートで飲めそうなので、引き返して2階に上がってみます。


クラフトビールを醸す湊山醸造所。「となりはビール工場♪」

2階には予想もしていなかったオシャレな空間が広がっていました!もちろんお目当ては、出来立てのビール。タップが6本もあって、楽しそう。今流行りのIPAは苦手(苦いから)だし、フルーティなのも、ちょっと。。。と思っていたら、ありがたいことにピルスナーがありますね。個人的にはビールはヴァイツェンかピルスナー!(個人の感想です)


みなとやま水族館2階のFOOD HALL


キッチンではリンゴ飴を作ってました


ビールカウンターにはタップがたっぷり


ピルスナーと鶏の唐揚げ。唐揚げが予想外に多くてこの日のカロリーはこれで十分

ビールと唐揚げでお腹がいっぱいになったので、バスと電車を乗り継いで、阪神電車石屋川駅に到着。この駅で降りると、酒蔵が3軒ある、日本酒濃厚地帯です。


石屋川沿いの遊歩道。この先に日本酒蔵が三軒。ワクワク。

まず最初に伺ったのが、福寿を醸す神戸酒心館。桜の花のお出迎え。充実した店内では、量り売りもあるようです。この日は蔵元限定の福寿 純米吟醸。お米はHyogo Sake 85。韓国のお米、水源258号と山田錦の交配種ですね。初めていただきます、楽しみ、楽しみ。。
これで、日本酒蔵訪問359軒目を達成!


神戸酒心館では桜の花のお出迎え


敷地内も花盛り


お酒の量り売りコーナー


蔵元限定 福寿 純米吟醸 Hyogo Sake85

続いては、すぐ近くにある安福又四郎商店。あれ、来る時には空いていたのに閉まっている(??)ちょうどお昼時なので、食事に出かけたのでしょう。仕方なく、近くのコンビニでお茶をしながら時間を潰して、そろそろと思う頃に再チャレンジ。良かった、今度は開いている。


大黒正宗の安福又四郎商店。シャッターが半分しまっています(汗)

こちらの蔵は1751年創業の歴史ある蔵ですが、1995年の阪神淡路大震災で大損害を受け、その後設備の老朽化で蔵を閉じて、今は白鶴酒造の蔵でお酒を醸しているそうです。試飲をさせてもらいながら、お店の方とどこで何が飲めるかとか、あれやこれや酒の話に花が咲きます(横浜に行く予定があるとのことだったので、野毛を推奨。。。)
なんだかんだで、定番の大黒正宗 特別純米 兵庫夢錦をいただいて、これで日本酒蔵訪問360軒目を達成です。


安福又四郎商店の品揃え(一部)

さらに目と鼻の先にある、泉酒造さんに突撃。
こちらでは仙介 特別純米 麹米山田錦 掛米五百万石 を購入。サクサクと日本酒蔵訪問361軒目を達成! 


泉酒造はモダンな外観


冷蔵庫にラインアップが揃っています

当初の予定では水族館をもう一ヶ所巡る予定だったのですが、朝のつまづきが響いて時間が中途半端になってしまったので、三宮に戻ってカフェで一休み。。

ちょうど良い頃合いになったので、今回の締めに「ぼでが」に向かいます。


ぼでが

こちらは秋田をメインに美味しいお酒が揃っていて、三ノ宮では必ず寄りたいお店です。
まずは一白水成 純米吟醸 美郷錦。うまみが体に沁み渡ります。。


一白水成 純米吟醸 美郷錦


めざとく射美 WHITE IBIを見つけて注文

あては一人のみ専用のおばんざいセット。いつも楽しい盛り合わせです。


一人のみ専用のおばんざいセット

そしてクライマックスは、ぼでが10周年記念に男鹿の「稲とアガベ」に醸してもらった「稲とぼでが」、改良信交92%精米にイチジクシロップを加えたお酒ですが、イチジクがすっかり馴染んで絶品です!


稲とぼでが。これを飲むだけでも来た甲斐があるというもの。

となり合わせた常連さんと親の介護や看取りの話でなぜか盛り上がるという不思議な状況になりましたが、楽しく過ごして、神戸空港から東京に戻りました。(以前、時間ギリギリになってしまったことがあるので、今回は余裕を持って行動。。)


ポートライナーで神戸空港へ出発進行

関空から神戸に入って、3つの蔵と水族館、そして夜には美味しい日本酒を堪能する旅ができました。大阪湾を横切る体験もできたし、めでたしめでたし。
次回もどうぞお楽しみに!!

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