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にっぽんSAKE紀行 #342 熊本 花の香 産土 福岡 吟乃灯

今回は、以前からずっと気になっていた熊本の花の香酒造さんに行ってきました!
花の香酒造さんは、熊本県の福岡との県境に近い和水町(なごみまち)にあって、公共交通機関ではアクセスが難しいところ。山鹿温泉からなんとかアプローチできそうと思っていたのですが、前回、熊本空港から山鹿温泉へのアクセスが大変だったので、半ば諦めていました。
今回ふと、福岡空港からならアクセスできるんじゃないかと気がついて、いろいろ調べてみると、空港から熊本行きの高速バスに乗って、途中で山鹿市役所行きのバスに乗り換えれば(乗り換え時間10分)、最寄りの停留所から40分歩くことで、花の香酒造さんにたどりつけることが判明。帰りの歩きは1時間10分ほどで、かなりきつそうだけど、なんとかなるだろうと言うことで、フライトチケットの予約done!!

朝早いフライトで福岡に向かいます。ANAのチケットだけど、フライトはStar Fliersなので、羽田はターミナル2ではなくターミナル1から出発。前回は危なく間違えそうになったので、今回は何度もチケットとターミナルをチェックしました。


羽田空港第1ターミナル1番ゲート

福岡空港についたら急いで高速バス乗り場に。。ここでの乗り換え時間は15分。ほとんど松本清張の「点と線」です。。高速バスは出発後、いったん国際線ターミナルに寄って高速道路に入ります。。。高速道路、えっ、まさかの渋滞。。。まあしょうがないと、車内でメールとかネットチェックとかやっていたら、なんと30分の遅れになっている。。。Google Mapでバスの現在位置と降りる予定の停留所を眺めならが、ヤキモキしていましたが、次第に間に合わないことが確実になってしまい、さてこれからどうするか。。。この際だから、熊本まで行ってしまって、熊本市に近い蔵を巡るか、または予定通りの停留所で降りて1時間後のバスを待つか。。。

結局、どうにかなるだろうという楽観的見通しで、予定していた小原(こばる)停留所で下車しました。降りたはいいけど、予想以上にバス停の周りには何もありません。。


九州道 小原バス停

とにかく、次に乗る予定のローカルバスの停留所を確認しようと、下道に出て時刻を調べるとやっぱり1時間後。気温は上り、九州の日差しは容赦なく照りつけ、座るところもない。。。ここで1時間バスを待って、それからまた40分歩くのは、体力的に自信がない。。もうこうなったら、なんとかタクシーを呼ぼうと考えて、すぐ近くのガソリンスタンドに飛び込みました。
ガソリンスタンドの方がご親切に、タクシーを呼んでくださったので、涼しい店内でタクシーを待ちます。。地獄に仏とはまさにこのこと。。


ガソリンスタンドの店内

待つこと10分ほどでやってきたタクシーに乗り込んで、花の香酒造さんに向け出発!もうその頃には、歩く気力は完全に消滅してしまい、タクシーには花の香酒造さんで待ってもらって、その後、新幹線の新大牟田駅まで乗せてもらうことにしました。(軟弱。。)

タクシーだと高速バス停から10分ほどで花の香酒造さんにつくのですね。。自動車は偉大だ。。


花の香酒造さん


目の前の和仁川(わにがわ)


花の香酒造さんののれんと杉玉

建物の中に入ると、花回廊という名のショップ兼ミニミュージアムになっていて、なかなかオサレ。


花の香酒造・花回廊


花の香酒造・花回廊


花の香酒造・花回廊

お店では、もう東京では手に入らない花の香のラインアップと産土(うぶすな)、焼酎やリキュール、そしてさすが熊本らしく赤酒もありました。


花の香酒造さんのラインアップ


さすが熊本、赤酒もあります

東京で買えないというのが強力な購買圧力になって、花の香を4本購入。。宅配をお願いしました。


購入したお酒4本

タクシーで乗り付けて、買ったお酒を宅配とは、ずいぶん普段の行動パターンとは違ってしまいました。。これも渋滞のせいだ!(人のせい)
ということで、念願の花の香酒造さんの訪問を終えて、これで日本酒蔵訪問342軒目を達成です。

待たせていたタクシーに乗って、新大牟田駅に着きました。駅前には大きな団琢磨の銅像が。。大牟田は三井財閥の大立者、マサチューセッツ工科大学(MIT)出身の団の故郷なのですね。


新大牟田駅前に立つ団琢磨男爵像

新大牟田線ではちょうど博多行きのつばめがやってくるところ。。日中は1時間に一本なので、これはラッキー。
つばめよ高い空から、教えてよ地上の酒を。。。


新大牟田駅 日中の列車は1時間に一本


博多行き つばめ 800系


木の味わいを生かした車内

新幹線は一気に博多に連れてきてくれました。お昼すぎになったので、昼食は以前から気になっていたKITTE博多にある、喜水丸さんで海鮮丼、どどーん!


喜水丸さん


合わせていただくお酒は、もちろん福岡、山の寿 純米 山田錦


海鮮丼!! めんたいこ、カラシ高菜は食べ放題!

おお、魚の切り身の分厚いこと!いつもペラペラの刺身を食べているので、なぜか食べてしまうのが申し訳ないような。貧乏人は辛い。。久しぶりのおきゅうともいいですね。。

お腹いっぱい食べて、お酒も軽く一杯飲んだら、普段ならちょうど昼寝の時間。。急にぐったりとなってしまったので、そのままカフェに直行して、しばらくグータラと人の波を眺めます。。うーん、福岡は美人が多い。。


KITTEのTullysでひと休み。博多駅前を通る人を眺める。。

ボケーっとしていたら、ようやく体が動くようになったので、今度はアミュプラザ博多にあるトレインビュースポットに向かいます。この日はちょうどアミュプラザがお休みだったので、動いているエレベーターがわからず、あちこちをうろうろ。。ついた時にはまた疲れてしまって、ここでもひと休み。。


トレインビュースポットからの眺め

列車好きには良いかもしれませんが、ちょっと列車まで遠い感じですね。。
眺めるのは諦めて、ベンチでまたもやぐったり。。

さて、いよいよ夕方の5時が近づいてきました。
ただいま17時、日本酒開栓のお時間です。

地下鉄に乗って、藤崎駅に着きました。初めての街はワクワクしますね。
活気のある商店街を通り抜けて、今日のお目当ては吟乃灯(ぎんのともし)さん。


吟乃灯さん

だいぶ前にこのお店を知ったのですが、なかなか来る機会がなくて、今回はこちらに来るのも主な目的にしていました。

たくさんの種類を飲みたいので、3種飲み比べを2セット。最初は九州のお酒をリクエスト。(寒北斗、基峰鶴、福田を選んでいただきました)
第二ラウンドはお酒リストの中から飲んだことのないお酒をリクエスト。思いがけずカラフルなラベルになりました。


お酒のあての盛り合わせ 水茄子、冬瓜、タコ、シャインマスカット


若乃井、君の井、亀の海

飲み比べと盛り合わせで楽しんだあとは、今が旬の岩牡蠣!ご主人に、牡蠣に合うお酒を選んでいただいて、出てきたのが今代司 秋限定純米酒 いざよい。
岩牡蠣のとろりとしたうまみと磯の香りに、いざよいのすっきりしたコメの旨みが絶妙にマッチしてこれはよき。。。牡蠣にシャブリと言いますが、これを飲んでから言ってくれという感じです。(ちなみにワタクシはワインなら牡蠣にはシャブリより、ミュスカデの方が合うと思います。)


とびかんな風の皿に載った岩牡蠣、威風堂々


今代司 秋限定純米酒 いざよい

美味しいお料理と、豊富な日本酒のコレクション。いやー、わざわざ東京から来た甲斐があるというものですね。地下鉄の時間ギリギリまで楽しませていただきました。(酔った勢いで与太話もたくさんしてしまった。。。)

いかがでしたでしょうか?今回は福岡空港を起点にした日本酒の蔵と居酒屋めぐり。酷暑の中、軟弱にもタクシーに頼ってしまいましたが、念願の花の香酒造さん、博多の喜水丸さん、銀乃灯さんに伺えて、大満足の1日となりました。

また次回もお楽しみに。。

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