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知っていると楽しい 和柄の奥深さ

急に寒くなって来て、だんだんと鍋が美味しい季節が始まります。グッチ氏です。

先日友人の出産祝いにロンパースを贈ろうとベビーグッズショップを探索していました。
お店の中には、手の中に収まってしまうぐらい小さい靴下や、カラフルなヨダレかけなど見ているだけでもほっこりしますね。

ふと、赤ちゃんの下着にあたる肌着コーナーを何気なく見ているとかわいいクマやキャラクター柄に混ざって六角形が連続している和柄の「麻の葉」柄の商品が非常に多く並んでいて、なぜだろうと思いました。

さっそく調べてみると「麻の葉」柄の由来は、日本で古来から装飾などで使用されてきた六角形の幾何学模様です。
その模様が麻の葉の形に似ていることから麻の葉柄と呼ばれています。

麻の葉は成長がとても早く、そして真っすぐに伸びるため、子どもの健やかな成長を願い、産着や肌着の柄として広く親しまれているそうです。

なるほどー赤ちゃんの肌着にはそんな意味が込められているのですね。
せっかくなので、今回はよく目にするけどこの和柄ってどんな意味があるのか、紹介してみようと思います。


七宝つなぎ(しっぽうつなぎ)

七宝つなぎ(しっぽうつなぎ)

手ぬぐいやお財布などの柄で目にすることがある七宝つなぎ。
同じ大きさの円、または楕円を四分の一ずつ重ねる文様を「七宝文」といい、この文様を上下左右に規則正しく連続させたものが「七宝つなぎ」と呼ばれます。

四方どちらへも永遠に続き縁起のよいことから、「四方」→「しっぽう」→「七宝」と呼ぶようになったようです。
また七宝(しっぽう)とは仏教の教典に出てくる七種の宝のことで、金、銀、瑠璃(るりー青い宝石)、玻璃(はりー水晶)、しゃこ貝、珊瑚、瑪瑙(めのうー縞状の鉱物)であると言われてます。

亀甲(きっこう)

亀甲(きっこう)

亀の甲羅の六角形に由来する文様です。
日本では長寿吉兆の象徴「鶴亀」に結びつくため、非常に愛され繁栄や長寿を表し縁起が良いとされる吉祥文様の一つです。

正六角形を上下左右につなぎ合わせた文様で平安時代から鎌倉時代に流行したそうです。
茶碗や湯呑でも目にしたことがありますね。

青海波(せいがいは)

青海波(せいがいは)

入れ子になった半円を連続して波を表した幾何学文様。

広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄で、無限に広がる波の文様に未来永劫へと続く幸せへの願いと、人々の平安な暮らしへの願いが込められた縁起の良い柄として用いられているそうです。

着物や扇子など様々なものに取り入れられているので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

市松文様(いちまつもんよう)

市松文様(いちまつもんよう)

正方形を交互に並べた形状から「石畳文(いしだたみもん)」とも言うそうです。
江戸時代中期に、「佐野川市松」という歌舞伎役者が舞台でこの模様の袴(はかま)を着ていたところ、当時の女性の間で大流行したそうです。

その柄が途切れることなく続いて行くことから、繁栄の意味が込められています。
市松模様はその「繁栄」の意味から、子孫繁栄や事業拡大など縁起の良い模様として沢山の人に好まれています。

オリンピックエンブレムにも採用されていましたね。

鱗文(うろこもん)

鱗文(うろこもん)

シンプルな三角模様。

鱗は魚ではなく蛇や蝶に関連し、脱皮して厄を落とし「再生」するという意味があり、厄除けの文様とされました。

また三角形には魔除けの力があるとされていたのに加え、鱗は身を守るためのものであることから鱗文様は魔除けとしても使われていたそうです。

有名な武将の家紋などでも取り入れられていますね。

最後に

いかがでしょうか。
なんとなく見たことはあるけれども、由来や意味を理解すると和柄もまた違った見え方になりますね。

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