見出し画像

服を上手に着こなす方法

「なぜ私には着る服がないのか?」と嘆いていた私たち。タンスを整理することで、日常生活で好んで着る、本当に好きな服だけが残りましたよね。タンスにある服を注意深く見てみて下さい。

どのような共通点があるでしょうか?明るい色の服?グレー系の色合い?シルエットに共通点がある?ウエストのラインを目立たせるスタイル?軽い生地?きっと自分の好きなスタイルが一目でわかるようになったはずです。

これからは整理されたタンスのドアを開いて服と会話をしてみて下さい。たくさん着て出掛けて下さい。特別な時にだけ着ようと大事にとっておいた服も同じように。タンスはまさに「現在」の自分を表しています。つまり、自分が発展すればするほど、タンスの中もそれに合わせて発展していくということです。そこで、今回は服を買う時(ショッピング)のポイントについて書こうと思います。


自分が持っている服を把握した上で買い物をする

気に入って新しく買った服が、既に持っている服と似ている・・・とか、いざ着ようすると自分が持っているアイテムとのコーディネートが難しい・・・などの経験は一度くらいはあるはずです。そんな失敗をしないためにも、まずは自分が持っているアイテムの中で、似合う物があるかどうかを念頭に置いてから買うようにしましょう。


これだという確信がないなら買うのはやめる

セールなどの広告を見ると、必要ではないのについつい買ってしまうことはありますよね。いわゆる、衝動買いです。しかし、そういう商品はたいてい着ないことが多く、さらには捨てることすらせずに保管されるようなケースが多いのです。そんな服を選んでも「時間の浪費」であり、場所を占領するだけの「空間の浪費」であり、着ないなら「お金の浪費」になります。結局、浪費を生むだけなのです。

これからは自分が好きで、自分に必要で、自分に似合う服だけを買うと決心しましょう。洋服20着分を買えるお金で、たった3着しか買わなかったとしても、その決心が大事です。「何も捨てられない人」の著者カレン・キンストン氏は「自分自身のことをきれいだと感じることがまさに、自分のエネルギーを上昇させ、優れた才能を存分に引き出す一番良い方法の中の一つだ」と言っています。


気分が憂鬱な時はショッピングをしない

気分が憂鬱な時に気分転換をしようという理由で買い物に行くことがありますよね。不安を紛らわせたり、虚しさを埋め合わせようとしたりして、ショッピング中毒にかかる人さえいます。しかし、こういう時に服を買うと、二度と着ない服を買ってしまう確率が高いのです。

「何も捨てられない人」の著者カレン・キンストン氏はその現象をこのように説明します。「ある日、ショッピングに行くと、赤紫色の水玉柄でオレンジ色のシャツに心を奪われた。着てみたらとても似合うためすぐに買った。でも、なぜこんな変わったデザインのものが私の目に入って来たのだろうか?それはその日だけ感情のバランスが崩れていて、気に入った色を選ぶ直感が変化していたからだ。翌日、感情のバランスが正常に戻ると、買ったばかりの新しい服は私には似合わないと感じた。」


自分のスタイルに対するネガティブな感情を捨てる

自分のスタイルに自信がないと、体を小さく見せようとタブタブの服を着たり、暗い色の服を着たりして、体型を服で隠そうとしますよね。メディアに登場する人気モデルや芸能人たちの姿と比べると、自信がなくなるのは当然かもしれません。そのような人たちと比べてばかりいると、気に入った服があっても、自分には似合わないと気後れしてしまいます。

「こんな服は私には似合わないわ、こんな服を自分がどうやって着るというの?自分はスタイルも悪いし、自分に似合う服なんてないに決まってる・・・」などと言いながら、どんどん自信をなくしてしまいます。ショッピングをする時はこういったマイナスの感情はなくしましょう。他人と比較する心を捨てて、客観的に自身を眺めてみたら、本当に似合う服と似合わない服を冷静に区別できるようになります。


流行だからという理由で買うのはやめる

私たちは世の中に遅れを取るまいと流行を追いかけることがあります。しかし流行を追いかけた結果、一時的には不安を取り除けるもしれませんが、一方で、自分らしいスタイルを築き上げることは難しくなります。

流行に惑わされて物を買いそうになった場合は、自分に次の2つの問いかけをしてみて下さい。「あれを買わなかったとしたら、なにか問題が起こるだろうか?」「あれを代用する物が、もしかしたらすでに家にあるんじゃないか?」流行を追いかけるのではなく自分だけのスタイルを作っていきましょう。

「トレンドにのめり込むな。流行に惑わされるな。その代わりに自分がどうありたいかを自身で決め、洋服とライフスタイルで自分らしさを表現しなさい。」イタリアの有名なファッションデザイナーであるジャン二・ヴェルサーチはこのように言いました。

また、フランスの有名なファッションデザイナー、ココ・シャネルは「流行は色褪せるけど、スタイルだけは不変なの。」という言葉を残しています。無鉄砲に流行を追い求めることよりも本当の自分の姿を発見することが重要なのです。

「この世で一番素晴らしい色は、あなた自身を輝かせる色」 ココ シャネル


参照図書
「タンスの心理学」ジェニファー・バウムガルトナー
「何も捨てられない人」カレン・キンストン
「チームガンのウーマンスタイルブック」チームガン、ケイト・モロニー