展示会 2024-#4 ITEM2024 (国際医用画像総合展)
こちらも毎年行ってるITEM 国際医用画像総合展です。
正直、画像診断機器は研究領域としては専門ではないのであまり知識がなく、ざっくりした動向確認と知り合いに会うのが目的です。ざっと会場を歩いていくつか関心があったところをちょっとだけ。
全体としてAI、DXに特化
会場マップにAI関連出展社とDX関連出展社をハイライトできる機能がついている通り、AIとDXに特化した製品出展が多いです。
直接的な画質向上だけでなく、撮像ワークフローの最適化や読影支援など様々。
United Imagingが出展取りやめ
ここのところ超巨大ブースを設置し、そのうち壁ブースになるんじゃないかと思っていたUnited Imaging(中国)。出展予定だったのですが1月に急遽キャンセルとなったそうです。おそらく本国から何らかの指示指導があったのかと思いますが残念。
会場でお会いした先生方ともお話して教えていただきましたが、RSNAやMICCAIでも超巨大ブースを出していたそうで、もはや将来はGE・SIEMENSと世界3強を構成しそうな勢いとのこと。
日本トップ企業(キヤノン・富士フイルム、島津製作所)の戦略・攻めどころはどうなっていくでしょうか。
富士フィルム:ゼロヘリウムMRI
日立メディコ時代から長らくお付き合いがあり、お世話になった方々や研究室の先輩や教え子もいる富士フイルムは毎年必ず顔を出します。
今回の目玉はなんといっても先日発表されたゼロヘリウムMRI。
隣のECHELON Synergyは、体動をAIカメラでセンシングし体動時の信号を削除することで再撮像無しに体動アーチファクトのない画像を撮れるとのこと。撮像後に画像を修正できるレタッチ機能。
小規模ブースいくつか
アロカ復活!(C3-03)
日立メディコに吸収されて消滅した後、2022年に放射線測定事業を事業譲渡して始まった日本レイテックが今年1月に社名をアロカに変更し、ITEMにも復活出展していました。
個人的にアロカさん・日立アロカメディカルさんの超音波関連でいろいろお世話になっていたので、ブランド復活は感慨深いものがあります。
フヨー株式会社(C1-04)
模擬循環器ファントムと脈動ポンプを組み合わせた脈流ファントム。岩崎清隆先生のところにあるようなあれ。多機能型脈動ポンプで手軽に定常流および脈動流を発生させることができるそうです。核医学用(CT・MRI・アンギオetc)ファントムとしてのご紹介でしたが、もちろんステント・人工血管の試験用としても。
北海化成工業所(B1-08)
テクニカルショウヨコハマにもCare Show Japanにも出展されてた北海化成さんがITEMにも。積極的です。
MRIコイルのサポート台を展示されています。
おまけ:ウインドジャマー閉店…
横浜中華街の老舗ジャズバー ウインドジャマーが今年1月を持って閉店されたとのこと…
昨年はITEMの後に寄ったところ、10年前に学校の課題で僕のところにインタビューしに来てくれた中学3年生が近しいラボの修士2年生になってて知り合いと飲んでた(僕との再会を機に博士進学を確定)、という漫画みたいな事件もあり、思い出の地だったんですが…
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